ASUS Republic of Gamers (ROG) と XREAL は 2026 年 5 月 15 日、世界初をうたう 240Hz マイクロ OLED 搭載のゲーミング AR グラス「ROG XREAL R1」のグローバル予約を開始しました[1]。価格は 849.99 米ドル(およそ 134,000 円)で、Best Buy などを皮切りに同日 12 時 (米中部標準時) から受付が始まり、世界での出荷は 6 月 1 日からとなります[1][2]。※1ドル158円換算
240Hz マイクロ OLED と 171 インチの仮想スクリーン
ROG XREAL R1 の最大の売りは、Sony 製 0.55 インチのマイクロ OLED パネルを搭載し、リフレッシュレート 240Hz と応答速度 0.01ms を実現した点です[1]。AR グラスの多くが 120Hz 止まりであることを踏まえると、その倍の数値を狙ってきた格好で、Tom's Hardware も「ハイエンド志向の AR グラスとして二倍に振り切った数字」と評しています[2]。モーションから映像表示までの遅延を示す Motion-to-Photon Latency は 3ms とされ、激しい視点移動でもブレやカクつきが抑えられるという仕様です[1]。
仮想画面のサイズは 171 インチで、視野角は 57 度、ユーザーの注視視野の最大 95% をカバーすると ASUS は説明しています[1]。輝度はピーク 700 ニト、色域は 106% sRGB、解像度は 1920 × 1080 と公表されており、AR グラスの中では純粋なディスプレイスペックを前面に押し出した設計です[1]。
ROG Ally との連携とエレクトロクロミックレンズ
R1 は単体の周辺機器としても使えますが、本領を発揮するのはハンドヘルド PC「ROG Ally」と組み合わせたときです[1]。グラス側に 171 インチの仮想画面を映しつつ、Ally の内蔵ディスプレイは生かしたまま明るさ・画面サイズ・アスペクト比・視覚効果を操作できる「デュアル ディスプレイ機能」が用意され、ゲームを止めずに調整できる仕掛けになっています[1]。Armoury Crate SE 経由でレンズの透過率、フレームレートブースト、3D モードなどを呼び出せる点もポイントです[1]。
レンズ部にはエレクトロクロミックレンズを採用し、透過率を 3 段階で手動切り替えできるほか、画面を見ていないときに自動でレンズを透明化する「Electrochromic Dimming」機能を搭載しています[1]。頭の動きをトラッキングして固定したスクリーンに視線を戻すと、レンズが再び着色されるという仕組みで、明るい屋外から薄暗い室内まで使い分けやすいという狙いがあります[1]。
XREAL X1 と Bose 音響、PC・コンソールとの接続性
空間処理は XREAL 独自の「X1」スパシャル コンピューティングチップが担当し、ネイティブ 3DoF (Three Degrees of Freedom) に対応します[1]。スクリーンを空間に固定する「Anchor モード」と、視線の動きに合わせて画面が追随する「Follow モード」を切り替えられるほか、既存ゲームをリアルタイムで 2D から擬似 3D に変換する機能も用意されました[1]。Tom's Hardware によれば、X1 は本来 120Hz クラスの XREAL One シリーズで使われてきたチップで、240Hz の負荷をどこまでさばけるかが実機レビューでの注目点になりそうです[2]。
音響面では Bose チューニングのスピーカーを内蔵し、空間オーディオを通じた立体的なサウンドステージを訴求しています[1]。本体重量は 91g とアイウェアの域に収まっており、長時間装着を意識した軽さです[1]。
接続性は別売の「ROG Control Dock」を介し、DisplayPort や HDMI、USB-A を備えるため、PC のほか Xbox Series X|S、PlayStation 5、Nintendo Switch といったコンソールにも接続できます[2]。ドックを使わない場合でも、DisplayPort over USB-C に対応するスマートフォンやタブレットにつなげば直接映像を出力できます[2]。価格面では Tom's Hardware が「849 ドルは AR グラスとしてもかなり高い部類で、性能と使い勝手で正当化できるかが鍵」と慎重な見方を示しています[2]。
まとめ
ROG XREAL R1 は、Sony 製マイクロ OLED に 240Hz と 0.01ms を載せ、ROG Ally や Xbox、PlayStation との連携を強く打ち出したゲーミング AR グラスです。電気的に透明度を変えられるレンズや空間オーディオ、91g の軽量設計など、装着体験まで踏み込んだ仕様が並びます。一方で 849 ドル (約 134,000 円) というプライスタグはコンシューマー向け AR グラスとしては高額で、6 月 1 日以降の実機レビューでこの値段に見合う体験を提示できるかが評価の分かれ目になりそうです。
出典[1]: https://press.asus.com/news/press-releases/rog-xreal-r1-gaming-ar-glasses-240hz-micro-oled/
