NVIDIA がGamescom 2026に合わせて、クラウドゲーミングサービス GeForce NOW の新機能をまとめて発表しました[1]。DLSS 4.5 の各機能をユーザー側で細かく調整できるようになるほか、Steam Machine、Firefox、Amazon の Fire TV へと対応範囲を広げます。CONTROL Resonant をはじめとする注目タイトル5本も、発売と同時にクラウドで遊べるようになります。
DLSS 4.5 の制御がクラウド側で開放される
今秋、Ultimate 会員向けに DLSS 4.5 の制御項目が GeForce NOW に追加されます[1]。手元のPCが最新世代のGPUでなくても、クラウド側の GeForce RTX で描画される映像の傾向を自分で選べるようになる、という位置付けです。
用意されるのは3つで、それぞれ役割が違います。DLSS Super Resolution は画質の精細さを高める方向、Dynamic Frame Generation は遅延とカクつきを抑えてストリーミングを滑らかにする方向、Ray Reconstruction はレイトレーシングを使った映像表現を整える方向です。画質重視にするか、反応の良さを優先するか、その中間に落とすかを、対応タイトルごとに寄せられる仕組みといえます。
なお Ray Reconstruction 自体は、デスクトップ向けにも NVIDIA アプリのアーリーアクセス更新を通じて提供が始まっており、GeForce RTX GPU であれば世代を問わず利用できるとされています[2]。クラウド側の制御はその流れをストリーミングにも持ち込むものです。
具体的な設定の勘所や、Dynamic Frame Generation を使うとどこまでグラフィック設定を上げられるかについては、今後の GFN Thursday で順次案内されるとしています[1]。
遊べる場所と入り口がまとめて増える
対応環境の拡張も同時に発表されました。今秋には Steam Machine と Steam Controller への対応が加わり、その後 Windows と macOS でも Steam Controller が使えるようになります[1]。すでにある Steam Deck 対応の延長線上にあるもので、コミュニティからの要望が多かった項目だと説明されています。
GOG まわりでは、シングルサインオンが利用できるようになりました。一度アカウントを連携しておけば対応ゲームが自動で同期され、以後は GOG にログインし直すことなくワンクリックで起動できます。アプリ内には GOG 専用の行が用意され、Cyberpunk 2077 や The Witcher 3: The Wild Hunt といったタイトルを探せます。テレビ向けプラットフォームでも自動的にログイン済みの状態になるため、リビングでの起動が一段軽くなる格好です。
ブラウザ側では Firefox が正式対応となり、Windows の主要ブラウザが一通り揃いました。専用アプリを入れずに play.geforcenow.com へアクセスするだけで遊べて、Ultimate 会員なら最大1440p・120fps でのプレイに対応します。ダウンロードやインストール、更新はクラウド側が処理するため、ローカルのストレージを圧迫しません。
Amazon の Fire TV では、対応機種が Fire TV Stick 4K Select にも広がります。GeForce NOW は今年前半に Fire TV 対応を開始しており、そこからの拡大という位置付けです。さらに年内には、Fire TV から GeForce NOW の会員登録を直接購入できるようになる予定です。
ローンチ同日にクラウドへ来る5本
発表済みの新作のうち、CONTROL Resonant、Gears of War: E-Day、Onimusha: Way of the Sword、The Blood of Dawnwalker、STAR WARS Zero Company の5本が、発売と同時に GeForce NOW へ登場します[1]。
CONTROL Resonant は Remedy Entertainment の作品で、超常的な脅威に侵食されたマンハッタンを舞台に、Dylan Faden の能力を使って戦う内容です。Gears of War: E-Day は The Coalition が手掛ける原点回帰の一作で、初代 Gears of War の14年前を描きます。Onimusha: Way of the Sword はカプコンの新作で、江戸期の京都を舞台にした剣戟が軸になります。The Blood of Dawnwalker はバンダイナムコが送り出す14世紀ヨーロッパもの、STAR WARS Zero Company はクローン戦争末期を舞台にしたシングルプレイのターン制ゲームです。
期間限定の施策として、12か月の GeForce NOW Ultimate 会員を購入すると、発売時に CONTROL Resonant を追加費用なしで受け取れます。対象期間は8月25日から9月27日までです。Ultimate 会員はクラウド側の GeForce RTX 5080 クラスの性能でこれらをストリーミングでき、DLSS 4、レイトレーシング、NVIDIA Reflex、Cinematic Quality Streaming に加え、対応機器では最大5K HDR での再生に対応します。
このほか、Gamescom に合わせたコミュニティ向けの抽選企画も走っており、40点以上の賞品が用意されています。MacBook Neo、Steam Deck、Chromebook のいずれかと1年分の Ultimate 会員をセットにしたものや、Amazon Fire TV Stick、1か月から1年までの Ultimate 会員などが対象です。応募方法は Reddit の GeForce NOW コミュニティで案内されています。
今週クラウドに加わるタイトルは13本で、Aliens: Fireteam Elite 2 が発売と同時に配信されるほか、Resonance: A Plague Tale Legacy、STAR WARS Zero Company といった新作、GOG 版の Baldur's Gate 3、Kingdom Come: Deliverance II、No Man's Sky なども並びます。Call of Duty: Modern Warfare 4 のオープンベータも8月28日から9月1日まで対象に入ります。なお、各タイトルの日付はストア側の配信日であり、GeForce NOW への追加は順次となる点は押さえておきたいところです。
まとめ
今回の発表は、画質と応答性の調整をユーザーに委ねる DLSS 4.5 の制御、Steam Machine や Firefox、Fire TV といった入り口の拡張、そして大型タイトルのローンチ同日対応という3方向にまたがっています。手元のハードウェアを買い替えずに新作へ手を伸ばせる範囲が、また少し広がった格好です。まずは Firefox からの起動や GOG のシングルサインオンなど、すぐ試せるところから触ってみるのが分かりやすいでしょう。
出典: https://blogs.nvidia.com/blog/geforce-now-thursday-gamescom-2026/
出典: https://www.nvidia.com/en-us/geforce/news/gamescom-2026-nvidia-geforce-rtx-dlss-4-5-announcements/
