Microsoftは米国時間10月7日の午前10時(太平洋時間)から、サンフランシスコでWindowsとSurfaceに関するイベントを開きます。日本時間では10月8日の午前2時にあたります。招待状には、Windows、NVIDIA RTX Spark、Surface、PCエコシステムの最新の取り組みを語ると書かれており、ローカルで動くAIがPCをどう変えるかが主題です。Microsoft CEOのサティア・ナデラ氏とNVIDIA CEOのジェンスン・フアン氏が並んで登壇する予定で、2024年5月以来となるWindowsの大型発表の場になります。
イベントの概要
登壇が予定されているのは、ナデラ氏、WindowsとデバイスのトップであるPavan Davuluri氏、そしてフアン氏の3人です。Microsoftはこの場を、ローカルAIがPCの次の章をどう形づくるかを議論する機会と位置づけています。配信はYouTubeで行われる見込みです。
Windowsに特化した大規模な発表会は、Arm版のCopilot+ PCを披露した2024年5月以来、2年以上ぶりです。Windows 11が披露されたのは2021年6月で、今回はそれ以来の節目のイベントとも言えます。
軸になるNVIDIA RTX Spark
NVIDIAは2026年5月31日に、Windows PC向けのSoC「RTX Spark」を発表しています。BlackwellアーキテクチャのRTX GPUとGrace CPUを1つにまとめたもので、最上位構成ではCUDAコア6,144基、CPUコア20基、最大128GBのユニファイドメモリを備えます。AI性能はFP4の疎行列演算で最大1ペタフロップスです。
この性能なら、1,200億パラメータ級の大規模なAIモデルをクラウドに頼らず手元で動かせるとされています。薄さ14mmのノートPCも想定されており、ASUS、Dell、HP、Lenovo、MSIに加え、AcerやGIGABYTEも対応機を準備中です。実際、Lenovoは9月のIFA 2026で「Yoga Pro 9n」を披露しましたが、価格と発売日はまだ明らかになっていません。
Surface Laptop Ultraの価格と発売日に注目
Microsoftは5月31日に、RTX Sparkを搭載する「Surface Laptop Ultra」も発表しています。同社が最も高性能なSurface Laptopと説明している機種で、NVIDIAと共同でRTX Sparkを軸に設計したとのことです。15型のミニLEDディスプレイを採用すると伝えられていますが、価格と一般販売の時期は示されていません。
ただし、このイベントでSurface Laptop Ultraが取り上げられると、Microsoftが確認したわけではありません。公式に明らかになっている議題は、ローカルAI、Windows、RTX Spark、Surface、PCエコシステムまでです。開発者向けの「Surface RTX Spark Dev Box」が登場するのではないかという見方もありますが、こちらも観測の段階です。
Windows 12は予告なし
Windowsの次の大きな動きとして、Microsoftは年次アップデート「Windows 11 26H2」を、年内に有効化パッケージで配信する計画を示しています。一方で、Windows 12や新しいWindowsのバージョンについての発表は予定されていません。
報道では、Windows 95の時代から残る古い画面をWinUI 3で作り替える動きや、RTX Sparkの性能を引き出すためのスケジューラー改善、Armプロセッサ上でx86アプリを動かすエミュレーション「Prism」の強化などが話題に上がっています。ただしこれらも、イベントでの発表が確定した内容ではありません。
まとめ
今回のイベントは、2年以上ぶりのWindows大型発表であり、NVIDIAのCEOが並ぶ点でも異例です。注目は、RTX Spark搭載PCの価格と発売時期、Surface Laptop Ultraの扱い、そしてローカルAIを動かすためのWindows側の機能の3点です。RTX Sparkを使ったPCは2026年秋に登場するとされており、日本での展開も含め、日本時間8日の未明に出る発表が今後の動向を占う手がかりになります。
