Appleは2026年9月29日、米国小児科学会(AAP)と連携した家族向けの新しいガイド「Building Healthy Digital Habits: A Guide for Families」を公開しました[1]。スクリーンタイムと睡眠・運動・学業・家族や友人と過ごす時間とのバランスを取るための手引きで、iOS 27などで追加されたペアレンタルコントロールの使い方と組み合わせて活用できる内容です。
小児科学会の助言とApple製品の機能を組み合わせた手引き
今回のガイドは、AAPの専門的なアドバイスと、Apple製品に内蔵された管理機能を一続きの流れで紹介する構成です。Appleのヘルスケアおよびフィットネス担当バイスプレジデントであるサンブル・デサイ博士は、家庭ごとにテクノロジーへの姿勢が異なる点に触れ、保護者が何が最適かを決める際の出発点になることを期待していると述べています[1]。
AAP側も、Appleとの連携によって「ファミリーメディアプラン」の利用を広げ、保護者がバランスの取れた安全な習慣を作る手助けをしたいとコメントしています[1][2]。AAPのスクリーンタイムに関するガイダンスには、乳児からティーンエイジャーまでの年齢別の情報も含まれています[1]。
家族で進める6つのステップ
ガイドでは、次の6段階で家庭のルール作りを進める流れが示されています[1]。
最初のステップは、スクリーンタイムについて家族で話し合うことです。子どもが自分も計画に参加していると感じられるよう、目標の共有の仕方についてのヒントが用意されています。続いて、お子様用アカウントを作成します。年齢に応じた保護機能が有効になり、保護者がペアレンタルコントロールから子どもの利用環境を管理できるようになります。
3つ目はウェブサイトやアプリの安全設定です。新しいアプリやサイトを親子で一緒に確認し、「承認と購入のリクエスト」や「ウェブサイト閲覧のリクエスト」を設定できます。4つ目は利用スケジュールの設定で、「許容時間」と「スケジュール」を使い、オンラインで過ごす時間と睡眠・学業・運動などの時間を調整します。
5つ目はコミュニケーションの管理です。子どもが誰と連絡を取れるかを保護者が決められるほか、18歳未満のすべてのユーザーでは「コミュニケーションの安全性」がデフォルトで有効になり、センシティブな内容の表示や共有から子どもを守ります[1]。最後は、子どもの成長に合わせて会話を続け、家族の計画を見直していくことです。
iOS 27で強化された管理機能
ガイドが前提とする新機能は、2026年9月14日に配信が始まったiOS 27、iPadOS 27、macOS 27で提供されています[2]。Appleによると、主な追加点は次のとおりです[2]。
- 簡易セットアップ:新しいお子様用アカウントには、あらかじめ厳選された基本アプリが用意されます。
- Safariの「Ask to Browse」:新しいウェブサイトにアクセスする前に、保護者の承認を求める仕組みです。
- コミュニケーションの安全性の拡大:従来のヌード検出に加え、共有される画像や動画に含まれる残虐・暴力的な内容も対象になり、FaceTimeのライブ通話中の映像にも対応します。
- 許容時間(Time Allowances):ソーシャルメディア、エンターテインメント、ゲームといったカテゴリーごとに、専門家の知見にもとづく年齢別の目安が示されます。
- スクリーンタイムの刷新:利用状況の概要を確認しながら、その場でアクセスを調整できるようになります。
利用にあたっての注意点
新しいスクリーンタイム機能を使うには、ファミリー共有グループ内のすべてのデバイスをiOS 27、iPadOS 27、macOS 27、watchOS 27、visionOS 27へアップデートする必要があります[1][2]。家族の中に古いOSのまま使っている端末が1台でもあると、新機能を使えない点には注意が必要です。また、地域・言語・モデルによっては利用できない機能もあるとされています。
まとめ
Appleは、AAPと連携した家族向けガイドを公開し、iOS 27で強化したペアレンタルコントロールの活用方法を6つのステップで示しました。年齢別の目安を示す許容時間やAsk to Browseなど、親子で話し合いながら設定を進めるための機能が揃っています。利用するにはファミリー共有内のすべての端末のOS更新が必要なので、導入前に家族のデバイスのバージョンを確認しておくとよさそうです。
出典: https://www.apple.com/newsroom/2026/09/apples-new-child-safety-features-now-available/
