電子ペーパー端末のBOOXが、Android 16を搭載した新機種3モデルを一挙に発表しました。手のひらサイズの「Palma 3」、10.3型カラー電子ペーパーの「Note Air6 C」、片手で持てる8.52型カラーの「Note Mini C」という顔ぶれで、いずれもGoogle Playストアを標準搭載し、指紋認証付きの電源ボタンやmicroSDスロットを備えています。米国公式ストアの価格はPalma 3が319.99ドル(約5万円)から、Note Air6 CとNote Mini Cがそれぞれ549.99ドル(約8万5,000円)からで、本稿執筆時点で購入できるのはNote Air6 Cのみ、残る2機種は「近日発売」の扱いです。

Palma 3 は6.13型の白黒電子ペーパー、16MPカメラと3,950mAhバッテリー

Palma 3は、スマートフォンほどの大きさで電子書籍を読むことに特化したシリーズの最新モデルです。画面は6.13型のHD電子ペーパーで、解像度は824×1,648、画素密度は300ppiです。カラー表示ではなく白黒表示に絞った構成で、BOOXは「静かな設計」「刺激の少ない生活のために」という言葉でこの製品を説明しています。

内部にはオクタコアCPUと、BOOX独自の残像低減技術「BSR(BOOX Super Refresh)」を組み合わせ、メモリーは6GB、ストレージは128GBです。microSDカードで容量を増やすこともできます。無線はWi-FiとBluetooth 6.0に対応し、フロントライトは暖色と寒色の切り替えが可能です。加速度センサーによる画面の自動回転と、環境光センサーも備えています。

読書端末としては珍しく、LEDフラッシュ付きの16MP背面カメラを搭載しているのも特徴で、書類のスキャン用途を想定しています。本体にはスピーカーとデュアルマイクがあり、USB-Cポートは充電のほかOTGやオーディオ出力にも使えます。バッテリー容量は3,950mAhで、本体サイズは159×78×7.8mm、重さは約195gです。ボタン類は指紋認証付きの電源ボタン、音量とページめくりを兼ねるボタン、機能を割り当てられるスマートボタンという構成です。

従来モデルは樹脂製の筐体でしたが、Palma 3ではアルミニウムのフレームに改められたと複数の海外メディアが伝えています。また、別売のスタイラス「InkSense Plus」に対応し、電子書籍への書き込みやメモ書きができるとされています。カラーはブラックとホワイトの2色です。

Note Air6 C は前世代より40%高速化、10.3型のカラー電子ペーパーノート

Note Air6 Cは、10.3型のカラー電子ペーパー「Kaleido 3」を搭載したノート端末です。表示色数は4,096色で、解像度は白黒時が2,480×1,860(300ppi)、カラー時が1,240×930(150ppi)です。付属のスタイラス「Pen3」は4,096段階の筆圧検知に対応し、画面表面には紙に近い書き味を出すためのテクスチャー加工が施されています。

前世代の「Note Air5 C」との違いは主に処理性能とOSです。BOOXによると、4nmプロセスで製造された新しいオクタコアCPUにより、大きな文書を開いたりページをめくったりする速度が40パーセント向上したとしています。メモリー6GB、ストレージ64GB、バッテリー3,700mAh、厚さ5.8mm、重さ約440gといった基本仕様は前世代から据え置きで、OSはAndroid 15からAndroid 16に、BluetoothはBluetooth 6.0に更新されました。microSDカードは最大2TBまで対応します。

ソフトウェア面では、2つのノートを画面分割で並べて参照できる「Dual Notes」、会議や講義を録音して文字起こしと要約を行う「Talk Insights」、サードパーティーアプリの表示遅延を減らす「Smooth Mode」などが最新ファームウェアで使えます。Talk Insightsは対応地域と言語が限られていますが、公式サイトの案内では日本と日本語が対応リストに含まれています。Google Drive、Readwise、Zoteroといった外部サービスとの連携や、10GBの無料クラウドストレージも用意されています。

アクセサリーとしては、ポゴピンで接続する磁気キーボードカバー(109.99ドル、約1万7,000円)と、スタンドにもなる磁気保護ケース(50.99ドル、約7,900円)が別売で用意されています。キーボードカバーにはUSB-Cポートがあり、装着したまま本体を充電できます。

Note Mini C は片手で持てる8.52型、こちらもカラー表示

Note Mini Cは、Note Air6 Cの機能をひと回り小さい8.52型に収めたモデルです。画面は同じくKaleido 3のカラー電子ペーパーで、解像度は白黒時が2,048×1,536(300ppi)、カラー時が1,024×768(150ppi)です。付属するスタイラスは「InkSight」で、こちらも4,096段階の筆圧検知に対応します。

CPU、メモリー6GB、ストレージ64GB、Bluetooth 6.0、暖色と寒色のフロントライト、指紋認証付き電源ボタン、デュアルスピーカーといった構成はNote Air6 Cとほぼ共通です。バッテリーは3,150mAhで、本体サイズは187.7×156×6mm、重さは約300gです。Note Air6 Cのようなキーボードカバーには対応しませんが、移動中に片手で持って読み書きする使い方を想定した位置づけになっています。価格はNote Air6 Cと同じ549.99ドルからで、発売時期は「近日」とだけ案内されています。

3機種に共通するのはAndroid 16とGoogle Play、そして指紋認証

今回の3機種はいずれもAndroid 16を搭載し、Google Playストアからサードパーティーのアプリを追加できます。電子書籍リーダーとして専用アプリに縛られないのはBOOXシリーズの従来からの持ち味ですが、最新のAndroidを初期状態から使えるようになった点は、長く使ううえで安心材料と言えるでしょう。NeoReaderはPDF、EPUB、MOBI、DOCXなど20種類の文書形式に対応しています。

なお、日本向けの発売時期と国内価格については、本稿執筆時点で確認できていません。BOOX製品は日本でも正規代理店経由で販売されてきた実績があるため、今後の案内を待ちたいところです。

まとめ

BOOXは、白黒6.13型のPalma 3、カラー10.3型のNote Air6 C、カラー8.52型のNote Mini Cという3機種を発表しました。共通してAndroid 16、Google Playストア、6GBメモリー、Bluetooth 6.0、指紋認証を備え、価格はPalma 3が319.99ドルから、Note系の2機種が549.99ドルからです。現時点で購入できるのはNote Air6 Cのみで、Palma 3とNote Mini Cは近日発売とされています。

※1ドル155円換算(2026年9月16日時点)