HUAWEIが12インチの新型タブレット、HUAWEI MatePad Pro 12をグローバル市場向けに発表しました。厚さ4.7mm、重量439gという薄型軽量の金属ボディに、12インチの柔軟OLEDパネルと10,400mAhのバッテリーを収めています。中国では8月から先行して販売されており、9月2日にドイツのミュンヘンで開かれた発表会で国際展開が明らかになりました。
4.7mmという厚みの意味
本体サイズは高さ264.2mm、幅172.9mm、厚さ4.7mmです。重量は標準モデルで約439g、反射を抑えた柔光版で約454gとなっています。12インチクラスのタブレットは本体面積が大きいぶん剛性を確保するために厚みを取りがちですが、MatePad Pro 12は金属一体成型のボディでその制約を押し返した格好です。
数字だけを並べると小さな差に見えますが、12インチという画面サイズで439gという水準は、片手で持って読書やメモ取りをする場面での体感を大きく変えます。薄型化と同時に10,400mAhという大容量バッテリーを積んでいる点も見逃せません。HUAWEIはこの容量を2つのセルに分けて配置する二重電池構成で実現したと説明しています。
画面は12インチの柔軟OLED、反射対策モデルも用意
ディスプレイは12インチの柔軟OLEDで、解像度は3036×1952、画素密度は302ppiです。画面占有率は93パーセント、コントラスト比は2,000,000対1、ピーク輝度は1,600ニトに達します。色は10億7,000万色とP3広色域に対応しており、写真や動画の編集を想定した仕様になっています。
上位に位置づけられる柔光版では、雲晰柔光屏と呼ばれる反射低減パネルを採用しています。表面で光を拡散させることで照明や日光の映り込みを抑える仕組みで、紙に近い質感になるためスタイラスでの筆記や長時間の読書に向きます。屋外での使用が多い人にとっては、輝度の数値以上に効いてくる部分です。ただし柔光版は前述の通り15g重くなるため、軽さを最優先するなら標準モデルという選び分けになります。
Kirin T93とHarmonyOS 6.1
プロセッサはKirin T93で、廉価にあたる悦享款にはKirin T93Aが載ります。OSはHarmonyOS 6.1です。メモリは12GB、ストレージは256GBと512GBの2構成が用意されています。
カメラは背面が5,000万画素でF1.8の絞りを備え、オートフォーカスに対応します。標準モデルには第2世代の色再現用センサーとLEDフラッシュも追加されており、悦享款では省かれます。前面カメラは1,200万画素でF2.4です。4K録画に対応するのも標準モデルのみという整理になっています。
充電まわりは、同梱の66W充電器を使って約53分で満充電に達するとされています。最大40Wの有線リバース充電にも対応するため、手持ちのスマートフォンやイヤホンへ給電する使い方もできます。接続はUSB Type-CでUSB 3.1 Gen 1とDisplayPort 1.2に対応し、Bluetooth 6.0とNearLink(星閃)も備えます。スピーカーとマイクはいずれも4基構成です。
価格とグローバル展開
中国での価格は5,699元(約13万6,000円)からで、カラーは桜ピンクゴールド、ブルー、ホワイト、シルバー、スペースグレーの5色展開です。周辺機器としては、マルチタッチ対応のトラックパッドを備えるキーボードケースとスタイラスが用意されています。
※1人民元=23.8円換算(2026年9月2日時点)
グローバル版の価格と発売時期、そして地域ごとの構成については、ミュンヘンの発表会で示される内容を待つことになります。これまでのMatePad Proシリーズの傾向を踏まえると、欧州での価格は中国国内より高くなる可能性が高いところです。日本を含むアジア各国での取り扱いも、現時点では明らかになっていません。
まとめ
HUAWEI MatePad Pro 12は、12インチという画面サイズで厚さ4.7mm、重量439gを実現した薄型タブレットです。3036×1952の柔軟OLED、Kirin T93、10,400mAhバッテリー、66W充電という構成に加え、反射を抑えた柔光版という選択肢も用意されています。中国では5,699元からで販売中で、グローバル版の価格と発売時期が次の焦点になります。
