Huaweiが三つ折りスマートフォンの第2世代となる「HUAWEI Mate XT 2 非凡大師」を発表しました。画面を内側に抱き込む新しい折り方に変わり、内側ディスプレイにはハードウェアでのぞき見を防ぐ仕組みが載ります。中国での価格は19,999元(約47万円)からで、発売は9月12日10時08分です。

画面を内側に抱き込む「展翼」構造へ

初代のMate XTは3枚のパネルのうち1枚が外側を向く折り方でしたが、Mate XT 2は展翼と名付けた新しい構造を採り、たたんだときにフレキシブルパネル全体が本体の内側に収まります。持ち歩くあいだ、傷つきやすい内側の画面が露出しないという意味では、素直な進化と言えます。

サイズは長さ157.2ミリで、幅はたたんだ状態が77ミリ、3画面に開いた状態が219.2ミリです。厚みはたたんだ状態で12.3ミリ、開いた状態はカメラのない領域で3.5ミリまで薄くなります。重量は電池込みで約299グラム、画面表面の層まで含めると約304グラムです。

耐久性まわりの数字も一新されました。外側には玄武崑崙ガラスを使い、Huaweiは落下への強さが従来比で30倍としています。内側は超薄型高強度鋼の緩衝層を挟んだ多層構造で、耐衝撃性は200パーセント向上したという説明です。ヒンジは第2世代の天工ヒンジで、歯車を使わない連結機構により耐衝撃性が90パーセント高まったとしています。防塵防水はIP58とIP59の2つに対応します。

のぞき見を画素レベルで遮る「灵盾」ディスプレイ

Mate XT 2で目を引くのが、Huaweiが灵盾(Lingdun)と呼ぶのぞき見防止ディスプレイです。フィルムを貼るのではなく、広視野角用と狭視野角用の画素を独立して持たせ、のぞき見モードに切り替えると狭視野角の画素側が働きます。切り替えの前後で解像度は変わらないため、正面から見ている本人の見え方は落ちません。

操作は外側ディスプレイか、本体側面の智能制御キーの2種類から行えます。空港や駅に入ると自動で切り替えを促す通知が出たり、アプリごとにのぞき見モードを有効にしたりする設定も用意されます。なお本体下部、USB端子側の方向はのぞき見防止の対象外だとHuaweiは注記しています。

ディスプレイそのものは、たたんだ状態が6.5インチ、開いた状態が10.2インチです。解像度はたたんだ状態が2,442×1,140、開いた状態が2,232×3,184で、画素密度は外側412ppi、内側382ppiとなります。外側は1〜120HzのLTPO駆動で、内側は標準モデルが1〜90Hz、灵盾ディスプレイ搭載モデルは1〜120Hzに上がります。のぞき見機能が付いたほうがリフレッシュレートも高いという構成は、少し変わっています。

もう1つ健康関連の機能として、画面を開いて両側のフレームを両手で握ると30秒で心電を測るECG心電分析を備えます。この心電解析提示ソフトウェアは中国の国家薬品監督管理局から第二類医療機器登録証を取得しており、測定後はAIアシスタントの小芸が結果の解説とレポート分析を行います。

Kirin 9050 Pro と第3世代の紅楓カメラ

プロセッサーはKirin 9050 Proで、Mate XT 2が初搭載機となります。Huaweiは前世代のMate XTsから端末全体の性能が42パーセント向上したとしており、グラフィックス面では5,000万線規模のリアルタイムレイトレーシングのハードウェア高速化に対応します。オペレーティングシステムはHarmonyOS 7.0で、これもMate XT 2が最初の搭載機です。

メモリーは全構成が16GBで、ストレージは256GB、512GB、1TBの3種類。灵盾ディスプレイ搭載モデルは1TB、スタイラス同梱モデルは2TBのみとなります。電池容量は5,600mAh(標準値)で、有線66W、ワイヤレス50Wの急速充電とワイヤレス給電に対応します。

カメラは背面4眼構成です。メインがF1.49からF4.0まで無段階に変わる可変絞りを持つ5,000万画素、超広角が4,000万画素、望遠が5,000万画素の潜望鏡式です。いずれもRYYBセンサーで、光学3.5倍ズームに対応します。4眼目として第3世代の紅楓原色カメラを初搭載し、赤外線の余分な光を抑えて色の再現力を前世代から95パーセント高めたとしています。18EVという広いダイナミックレンジもうたわれています。

通信面では、地上の回線が届かない場所でも使える天通衛星通話と北斗衛星メッセージ、そして衛星ページングに対応します。Wi-Fi 7とBluetooth 6.0、eSIMも備えます。

価格と発売日

中国での価格は、16GB+256GBが19,999元(約47万円)、16GB+512GBが21,999元(約52万円)、16GB+1TBが23,999元(約56万円)です。灵盾ディスプレイを載せた1TBモデルは24,999元(約59万円)、スタイラスセットが付く2TBモデルは29,999元(約70万円)となります。

※1人民元=23.5円換算

カラーは錦紫、玄黒、皓白の3色です。中国での販売開始は9月12日10時08分で、現時点で日本を含む中国国外での展開は案内されていません。初代のMate XTも中国先行だったことを踏まえると、国外向けの動きが出るとしてもしばらく先になりそうです。

50万円前後という価格は、スマートフォンというより持ち歩ける10.2インチの端末を買う感覚に近いところです。のぞき見防止をソフトウェアではなく画素の設計で解いた点は、大画面を人前で広げる機会が多い端末ならではの発想だと感じます。

まとめ

Mate XT 2は、画面を内側に折り込む展翼構造への変更と、画素レベルでのぞき見を遮る灵盾ディスプレイが軸になった第2世代機です。Kirin 9050 ProとHarmonyOS 7.0を初搭載し、IP58とIP59の防塵防水、5,600mAhの電池も備えます。価格は19,999元からで、中国では9月12日10時08分に発売されます。

出典