シャープのベーシックスマートフォン「AQUOS wish6」に、キャリアを問わず使えるオープンマーケット向けモデル「SH-M36」が加わりました。発売は2026年9月17日以降の順次で、シャープ公式通販COCORO STOREでの価格は4万9,940円(税込)です。画面の明るさを従来機の約2倍に引き上げ、防犯アラートや詐欺電話対策を盛り込んだ、価格と装備のバランスを狙った1台になっています。
屋外で見える明るさと120Hz表示
ディスプレイは約6.6インチのHD+液晶で、解像度は720×1,612ドットです。注目したいのは最大輝度で、アウトドアビュー発動時に約1,000nitに達します。前モデルのAQUOS wish5と比べて約2倍という数値で、直射日光の下で画面が白飛びして読めなくなる、というエントリー機にありがちな不満に正面から手を入れてきた格好です。
リフレッシュレートは最大120Hzに対応します。解像度はHD+に据え置かれているため、精細さを求める人には物足りない部分もありますが、スクロールやスポーツ中継の滑らかさという体感に効く部分を優先した構成と言えます。
曲げに強く、洗って拭ける本体
筐体はフロントガラス、フレーム、バックパネルからなる3ピース構造です。フレームに金属部材を組み込むことで、曲げ荷重に対する強度をAQUOS wish5比で約20パーセント高めつつ、本体の薄さを維持しています。サイズは約165×76×8.3mm、重さは約189gです。
防水はIPX5、IPX8、IPX9に、防塵はIP6Xに対応します。加えて米国国防総省の調達基準MIL-STD-810Hに準拠した18項目の試験を実施しており、高さ1.22mからコンクリート面へ26方向で落とす耐衝撃試験も通しています。さらに家庭用の泡タイプハンドソープでの洗浄や、エタノール70パーセントでの拭き取りにも対応します。汚れたら洗える、という設計は家族で使う端末や現場作業での持ち歩きで効いてきます。
背面には細かな凹凸を付けるシボ加工が施され、指紋が目立ちにくいマットな質感に仕上げられました。デザインは三宅一成氏が設立したmiyake designが監修しています。カラーはソラ、キヌ、スミの3色です。
バッテリーは5,000mAhで、充電時の負荷を抑える独自制御「インテリジェントチャージ」を備えます。
防犯アラートと国際電話ブロック
安全機能はこの世代の目玉です。防犯アラートは本体を振るだけで大音量の警告音を鳴らし、あらかじめ登録した緊急連絡先(最大3件)へ自動で発信します。同時に位置情報を含むSMSも送信されます。いずれも事前設定が必要ですが、とっさのときに画面を操作せず起動できる点が実用的です。
電話まわりでは、過去の特殊詐欺の事例をもとにAIが通話内容を解析し、不審な電話の可能性があるときに注意を促す機能を搭載しました。国際電話を使った詐欺への対策として、海外からの着信と海外への発信を制限する「国際電話ブロック」も用意されます。シャープによると、この機能はAQUOS wishシリーズとして初の採用です。電話に出られなかった場合には、AIが伝言内容を自動で文字起こしする「電話アシスタント」も使えます。
カメラはアウトが約5,010万画素(F1.8)、インが約800万画素(F2.0)です。書類やメニュー、掲示物を撮った際に映り込んだ影を除去し、斜めから撮った画像の台形歪みを補正する「文書撮影モード」に対応します。
長く使うための基本設計
OSはAndroid 16です。OSアップデートは発売時点から最大2回、セキュリティアップデートは4年間の提供が予定されています。エントリー機としては長めのサポート期間です。
チップセットはMediaTek Dimensity 6300で、RAMは4GB、ストレージは128GBです。RAMは仮想メモリで4GBまで拡張できます。最大2TBのmicroSDXCカードと3.5mmイヤホンジャックに対応し、おサイフケータイとNFC、指紋認証とマスク対応の顔認証も備えます。SIMはnanoSIMとeSIMのDSDV構成です。
一方でWi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acまでの対応で、Wi-Fi 6には対応しません。価格を抑えるための割り切りが出ている部分なので、購入前に確認しておきたいところです。
フォントは視認性に配慮した「たづがね角ゴシック Info」や「UD学参丸ゴシック」などから選べ、大きなアイコンと文字で表示する「かんたんモード」、保護者が利用アプリを管理できる「ジュニアモード」も用意されています。
主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形名 | SH-M36 |
| OS | Android 16 |
| CPU | MediaTek Dimensity 6300(2.4GHz×2+2.0GHz×6) |
| メモリ | RAM 4GB/ROM 128GB(microSDXC 最大2TB) |
| ディスプレイ | 約6.6インチ HD+(720×1,612ドット)液晶、最大120Hz |
| 最大輝度 | 約1,000nit(アウトドアビュー発動時) |
| アウトカメラ | 約5,010万画素、F1.8 |
| インカメラ | 約800万画素、F2.0 |
| バッテリー | 5,000mAh |
| 防水/防塵/耐衝撃 | IPX5・IPX8・IPX9/IP6X/MIL-STD-810H |
| 生体認証 | 指紋認証/顔認証(マスク対応) |
| 通信 | nanoSIM+eSIM(DSDV)、IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.3 |
| その他 | おサイフケータイ/NFC、3.5mmイヤホンジャック |
| サイズ/質量 | 約165×76×8.3mm/約189g |
| カラー | ソラ/キヌ/スミ |
月額385円の補償サービスも同時開始
発売に合わせて、シャープは専用補償サービス「モバイル補償パックプラス for AQUOS wish6」を9月17日から提供します。料金は月額払いが月額385円、2年分一括払いが6,600円です。2年プランは2年間の利用が前提で、途中解約時の返金はありません。
補償の対象は自然故障の預かり修理に加え、水濡れや破損、盗難や紛失時の端末交換などです。修理はシャープの修理窓口に加えて、シャープ認定のモバイル機器修理ショップiCracked Storeでも受け付けます。加入者はiCracked Storeで純正部品を使った最短60分の即日修理を補償適用価格で利用できます。ただし購入から1年未満でメーカー保証が適用される修理については、即日修理サービスの対象外です。
契約開始から1年が経過した後、電池の健康度が「低下」と判定された端末については、契約期間中1回に限り電池を無料で交換するサービスも付きます。バッテリーの劣化が買い替え理由になりやすいこの価格帯では、見逃せない条件です。
なお、COCORO STOREでは補償サービス12カ月無料が付いたセット構成も用意されています。
まとめ
AQUOS wish6のSIMフリー版SH-M36は、約1,000nitの明るい画面と120Hz表示、IPX9まで含む防水と洗える設計、そして防犯アラートや国際電話ブロックといった安全機能を4万9,940円にまとめたモデルです。解像度はHD+、Wi-Fiは11acまでと割り切った部分もありますが、最大2回のOSアップデートと4年間のセキュリティ更新、月額385円から選べる補償サービスを合わせると、長く安心して使う前提で選びやすい1台に仕上がっています。
