Samsung Electronicsは2026年9月16日、独自のAndroidカスタムUI「One UI 9」の正式配信を開始したと発表しました。対象はGalaxy S26、Galaxy S26+、Galaxy S26 Ultraの3機種です。8月に発売されたGalaxy Z Fold8シリーズとGalaxy Z Flip8にすでに搭載されていたGalaxy AIの新機能が、主力のSシリーズにも広がる形となり、今後は他のGalaxy端末にも順次拡大していく方針です。

人物を自動で追いかけるカメラ機能

今回のOne UI 9で目を引くのが、動画撮影機能「My FanCam」です。撮影中に特定の人物を自動で追跡し、画面の中央に収め続けながらフレーミングを調整する仕組みで、コンサート会場でお目当てのメンバーを追いかけたり、発表会で自分の子どもを画面に収め続けたりする用途を想定しています。手ぶれや被写体の移動でフレームアウトしてしまうという、動画撮影にありがちな悩みに対する回答といえます。

そのほかにも、健康状態や天気、直近の動画などをまとめて把握できる「Now Brief」がカード形式で生成・編集できるようになったほか、状況に応じて次の行動を提案する「Now Nudge」、誕生日カードのようなイベントに合わせた画像を生成する「Creative Studio」が加わりました。通訳機能「Interpreter」には会話の流れをそのまま表示する「Thread View」が搭載され、複数人での多言語会話でも文脈を追いやすくなっています。書類のゆがみを補正するドキュメントスキャン機能や、ボイスレコーダーの録音内容を自動で要約する機能も強化点として挙げられます。

セキュリティと端末サポートも同時に強化

利便性だけでなく、安全面の機能拡充も今回のアップデートの柱の1つです。マルウェアや提供元不明のアプリ、不要な権限要求といったセキュリティ・プライバシー上の警告を「Now Brief」にまとめて表示する「Security Brief」、バックグラウンドで不要な権限にアクセスしようとするアプリを端末内のAIで洗い出す「Privacy Alerts」が新たに加わり、詐欺的な着信を見抜く「Scam Detection」の対象地域も日本・カナダ・インドへ広げられました。また、保証状況の確認に加えて自己診断や修理見積もりの閲覧、Samsung Care+の管理や修理予約までを設定アプリ内で行える「Warranty and Care」も新設されています。

対象機種は今後さらに拡大へ

Samsungは今回、Galaxy S26シリーズを皮切りに配信を始めましたが、対象機種は今後さらに広がる見込みです。すでにGalaxy Z Fold8 Ultra、Galaxy Z Fold8、Galaxy Z Flip8には近い機能が先行して提供されており、これらの端末を含めた最新ラインアップ全体でGalaxy AIの機能差が縮小していく流れです。具体的な配信スケジュールは地域やキャリア、端末の構成によって前後する可能性があるとされており、旧世代機種を含めた展開の詳細は今後の発表を待つ必要があります。

まとめ

Samsungは2026年9月16日、One UI 9の正式配信をGalaxy S26シリーズ向けに開始しました。人物を自動追跡する「My FanCam」や生成型の「Now Brief」といった利便性を高める機能に加え、「Security Brief」「Privacy Alerts」などの安全機能も同時に強化されており、Galaxy AIが最新の主力機種にも本格的に行き渡り始めたことを示す発表です。対象機種の拡大は今後も続く見通しで、Z Fold8・Z Flip8シリーズとあわせてGalaxy全体の体験統一が進みそうです。