POCOが次期フラッグシップ「POCO F9シリーズ」のグローバル発表を、日本時間の9月1日21時に行います。公式の予告ページではすでに主要な仕様の一部が明かされており、上位機のPOCO F9 Ultraは8,050mAhという大容量電池を積むことが確定しました。キャッチコピーは「UltraPower Unbound」で、電池と処理性能を前面に出した構成です。

今回はProとUltraの2機種

公式サイトで案内されているのは、POCO F9 ProとPOCO F9 Ultraの2機種です。数字だけの無印モデルは告知に含まれておらず、今世代は上位2機種でスタートする形になります。前世代のF8 Pro/F8 Ultraが2025年11月にグローバル発表されたので、およそ9カ月ぶりの刷新です。

中身については、中国国内で先行して投入されたRedmi K100 ProおよびK100 Pro Maxをベースにしたモデルだとみられています。POCOのFシリーズはRedmiのフラッグシップをグローバル向けに仕立て直す流れが続いてきたので、今回もその延長線上にあると考えるのが自然でしょう。

8,050mAhと100Wワイヤレス充電

公式に出ている数字のなかで、いちばん目を引くのが電池容量です。POCO F9 Ultraは8,050mAh(標準値)の電池を搭載し、100Wの有線充電と50Wのワイヤレス充電に対応します。8,000mAh超えはタブレットに近い水準で、スマートフォンとしてはかなり攻めた設計です。

前世代のF8 Ultraは6,500mAh前後だったと伝えられており、そこから1,500mAh以上の上乗せということになります。近年はシリコンカーボン負極の採用で同じ体積でも容量を稼げるようになったため、厚みを大きく増やさずにこの数字を出してきた可能性が高いところです。なお8,050mAhの電池はF9 Ultra専用で、F9 Proの容量は公式には出ていません。

処理性能はAnTuTuで416万点

チップはSnapdragon 8 Elite Gen 5系です。POCO F9 UltraがSnapdragon 8 Elite Gen 5、POCO F9 ProはV系の型番(SM8850-1-AB)を積むと公式に注記されており、同じ世代でも選別違いのチップで差を付けている形になります。

公式が示したAnTuTuスコアは4,165,108点です。POCO社内ラボでAnTuTu Benchmark V11.1.1、室温25度前後という条件での計測値なので、実機レビューでどこまで再現されるかは発表後の検証待ちですが、現行のフラッグシップ級であることは間違いありません。

185Hzの有機ELとBoseチューニングの音

ディスプレイは最大185Hz駆動の高輝度AMOLEDです。ゲームでは最大185FPSでの描画に対応するとされていますが、これは社内テスト条件下で選ばれたタイトルでの上限値なので、実際のフレームレートはタイトルや画質設定によって変わります。

音まわりはBoseと共同でチューニングされました。左右対称に配置したステレオスピーカーに加えて、独立したサブウーファーを搭載します。ただしサブウーファーはF9 Ultraのみの装備です。背面にBoseのロゴが入るのはRedmi K100シリーズと同じ流れで、POCOのグローバル版でもそのまま引き継がれます。

光る背面と深い赤、デザインで割り切った2機種

デザインの方向性は2機種でかなり違います。POCO F9 Proのオーロラグリーンは背面パネル全体が発光する仕様で、太陽光や室内光を浴びたあと、暗い場所でやわらかく光ります。いわゆる蓄光で、カメラ部の装飾は対象外です。光源の波長が390nm未満または450nmを超える単色光では発光が弱くなるため、どんな明かりでも同じように光るわけではない点は押さえておきたいところです。発光の強さや残光時間は環境によって変わり、製造ロットによる差も出るとされています。

一方のPOCO F9 Ultraはディープチェリーと呼ばれる深い赤で、ガラス繊維のテクスチャーを持つマットな背面に大きめの丸みを付けた形状です。光らせて遊ぶProと、質感で押すUltraという住み分けになっています。

価格と細かい仕様はまだリーク段階

欧州価格については、F9 Proが12GB+256GBで799ユーロ(約15万円)、F9 Ultraが16GB+512GBで999ユーロ(約19万円)というリーク情報が出ています。ただしこれは非公式の情報で、POCOは価格を公表していません。

※1ユーロ186円換算(2026年8月31日時点)

画面サイズについても、F9 Proが6.59型、F9 Ultraが6.85型という数字が流れていますが、こちらも未確定です。カメラ構成は情報源によって主センサーの画素数や望遠の倍率が食い違っており、現時点で確定的に書ける材料はありません。メモリ価格の高騰が続いている状況を踏まえると、POCOらしい強気の価格設定が今回も維持されるかどうかは、発表を待って判断したいところです。

日本国内での展開は現時点で未定です。F8シリーズはインド市場を見送った経緯もあり、地域ごとの販売計画は発表後にあらためて確認する必要があります。

まとめ

POCO F9シリーズは、日本時間9月1日21時にグローバル発表されます。公式に確定しているのは、F9 Ultraの8,050mAh電池と100W有線/50Wワイヤレス充電、Snapdragon 8 Elite Gen 5系のチップ、185Hz駆動の有機EL、そしてBoseチューニングのスピーカーです。価格や画面サイズ、カメラ構成はまだリークの域を出ていないため、確定情報は発表を待つのが確実です。