タフネススマートフォンを手がけるRugOneが、9月5日にドイツで開幕中のIFA Berlin 2026でXsnap 7 Proを公開しました。背面パネルの中に39gのアクションカメラを収め、必要なときだけ磁力で取り外してヘルメットや自転車に取り付けられる構造が最大の特徴です。Kickstarterでの支援受付は9月7日開始、一般販売は10月を予定しています。

背面に収まる39gのカメラモジュール

Xsnap 7 Proの中心にあるのは、本体の背面に格納された小型カメラです。重さは39gで、磁石で吸着する方式のため工具を使わずに着脱できます。外したモジュールはヘルメットやハンドルバー、ストラップに固定できるほか、付属のペンダントで首から下げる使い方も想定されています。

撮影仕様は2.7K・30fpsの動画と133度の超広角で、レンズ由来のゆがみはソフトウェア側で補正します。タイムラプス、スローモーション、ループ録画、シャッターを押す前の映像を残すプリ録画、HDR写真といった一通りの機能が入っており、手ぶれ対策としてSteadyXと360度の水平維持機能を組み合わせています。

単体での録画時間は40分、内蔵ストレージは64GBで、1080pなら約8時間分を保存できます。電池が切れても本体に戻せば充電され、スマートフォン側の大容量バッテリーから最大20回まで満充電を賄える計算です。カメラ単体で水深5メートルの防水に対応するため、別売のハウジングを用意しなくてもそのまま水辺に持ち出せます。

本体側のカメラは暗所と水中を意識

スマートフォン本体のカメラも独立して用意されています。メインはSAMSUNG製の5,000万画素センサーGN9で、光学と電子の両方の手ぶれ補正を備え、4K動画の撮影に対応します。

もう1つの特徴が6,400万画素の赤外線ナイトビジョンカメラです。専用の赤外線LEDを併用することで、光源のない場所でも被写体を捉えられます。さらに水中撮影用のモードも用意され、アウトドアや作業現場を想定した構成になっています。インカメラは3,200万画素です。

9,300mAhの電池と、落下・粉塵への耐性

処理を担うのはMediaTekのDimensity 8400で、メモリは12GB、ストレージは512GBです。画面は6.67型の1.5K有機ELで、リフレッシュレートは120Hz、ピーク輝度は1,700ニトに達します。

バッテリー容量は9,300mAhと大きく、有線45W、ワイヤレス50W、リバースワイヤレス10Wでの充電に対応します。カメラモジュールへの給電を前提にした設計であることを考えると、この容量は理にかなっています。

堅牢性はIP68とIP69Kの両方を取得し、水深2メートルに30分沈めても、高温高圧の水流を当てても動作する想定です。MIL-STD-810Hにも準拠し、コンクリートへの1.5メートル落下に耐えるとしています。画面はCorningのGorilla Glass Victusで保護されます。

ソフトウェアはAndroid 16を搭載し、Android 20までの更新が予告されています。GoogleのGeminiが統合されるほか、画面を囲んで検索する機能、リアルタイム翻訳、通話内容の要約、文章作成の補助、数式の認識といった機能が用意されます。このほかeSIM、画面内指紋センサー、割り当てを変更できるショートカットキー2つ、背面のロゴが呼吸するように光るAura Pulseが加わります。本体色はSand DuneとBlackの2色です。

価格と入手のタイミング

Kickstarterのスーパーアーリーバード価格は数量限定で799ユーロ(約14万5,000円)です。一般販売時の価格は米国が999ドル(約15万5,000円)、欧州が1,099.99ユーロ(約19万9,000円)で、世界での発売は2026年10月が予定されています。

※為替レート(2026年9月4日時点):1ユーロ=181円、1米ドル=155円

なお、Xsnap 7 ProはIFAの主催者が選ぶIFA Innovation Award 2026を受賞しています。会期中はホール3.2のスタンド137で実機に触れられ、展示は9月8日までとなっています。日本での取り扱いについては、この記事の時点で発表されていません。

まとめ

Xsnap 7 Proは、アクションカメラを別に持ち歩く手間を、スマートフォンの背面に収めるという方法で解決しようとした端末です。39gのモジュールが単体で40分録画でき、本体に戻せば9,300mAhの電池から繰り返し充電できる点は、実際の使い勝手に直結します。堅牢性と赤外線カメラを備えた構成も含め、アウトドアや現場作業のように機材を減らしたい場面での選択肢になりそうです。