SAMSUNG が8月27日、Galaxy S26 ファミリーの新モデル「Galaxy S26 FE」を発表しました。S26 ラインアップで最初に One UI 9 を載せて出荷される端末で、望遠カメラは前世代の Galaxy S25 FE に続いて3倍の光学ズームに対応します。6.7インチの Dynamic AMOLED 2X と4,900mAh バッテリー、3nm 世代の Exynos 2500 を組み合わせ、9月4日から一部市場で販売が始まります[1]

S26ファミリーで最初にOne UI 9を載せた1台

Galaxy S26 FE は、2026年2月に登場した Galaxy S26 シリーズに後から加わるモデルです。今回の発表で目を引くのは、上位モデルより後に出た端末でありながら、シリーズで最初に One UI 9 を搭載した状態で発売される点でしょう。ベースとなる OS は Android 17 です。

SAMSUNG の MX 事業部で Customer Experience Office を率いる Jay Kim 氏は、Galaxy S シリーズらしい強みを届けることを狙い、すべての機能が日常のなかで意味のある違いを生むように設計したと述べています。派手な新機軸を並べるのではなく、上位機で評価された機能を選んで下ろしてきた、という位置づけです。

カメラは3倍光学ズームとMy FanCamが目玉

背面は3眼構成です。広角は5,000万画素で、OIS 付きの F1.8、画角は84度。超広角は1,200万画素の F2.2 で画角123度。そして望遠が800万画素の F2.4 で、3倍の光学ズームと最大30倍のデジタルズーム、OIS に対応します。前面カメラは1,200万画素の F2.2 で、画角は85度に広がりました。SAMSUNG は、前世代の Galaxy S25 FE(画角80度)と比べて集合写真が撮りやすくなったと説明しています。

機能面で新しいのは My FanCam です。最新の折りたたみ機で先に導入された機能で、選んだ人物を自動で追尾し、被写体が動いてもフレームの中央に収まるように構図を組み直してくれます。動画を撮ったあとに手作業で切り出す手間を減らす狙いです。

動画ではもう1つ、Super Steady の Horizontal Lock が加わりました。カメラが傾いても水平を保つ機能で、Galaxy S26 の利用者から支持を集めていたものです。暗所撮影の Nightography も従来どおり搭載します。

撮った後の編集では Photo Assist が使えます。自然言語で指示して昼を夜に変えたり、要素を足したり、欠けた部分を補ったりでき、編集の履歴を1段階ずつ戻せます。ただし保存時には AI が生成した画像であることを示す透かしが入ります。加えて、Gemini Omni を使うとギャラリー内の写真や動画から編集済みの動画を作れますが、こちらは Google AI Pro の契約が前提です。

AI機能はNow BriefとNow Nudgeを更新

One UI 9 で強化された Galaxy AI 側も見どころがあります。Galaxy S25 シリーズで導入された Now Brief は、天気や健康状態などのカードを自分で選べるようになりました。簡単な指示を書くだけで独自のカードを作れるため、1日のなかで参照する情報を自分の生活に寄せられます。

Now Nudge は対象がサードパーティのアプリや通知にも広がりました。SAMSUNG が挙げているのは Google メッセージ、Google Chat、KakaoTalk、LINE、Signal、Tango、NTT ドコモ メッセージ、KDDI メッセージなどです。日本で使われているメッセージアプリが含まれている点は、国内展開を待つ人にとって気になるところでしょう。

Circle to Search は、画像のなかの複数の対象を1回の操作でまとめて検索できるようになりました。商品や場所、物体を1つずつ囲み直す必要がなくなります。

電池と画面、そして7世代のOS更新

バッテリーは4,900mAh です。定格の最小容量は4,755mAh で、45W の有線充電に対応し、45W アダプターを使えば約30分で最大69パーセントまで回復します。ただしアダプターは別売です。ワイヤレス充電は15W で、他の機器へ給電する Wireless PowerShare も使えます。

ディスプレイは6.7インチの FHD+ Dynamic AMOLED 2X で、リフレッシュレートは60Hz と120Hz を切り替える方式、ピーク輝度は1,900ニトです。本体サイズは161.6 x 76.9 x 7.4mm で重量は193g、IP68 の防水防塵に対応します。

長く使う側面での強化も明確です。最大7世代の OS アップグレードと7年間のセキュリティ更新が約束されており、乗り換え時の Smart Switch も改善されました。QR コードを読み取るだけで、パスワードやパスキー、通話履歴、アクセシビリティ設定、eSIM のデータまで無線で移せます。iOS からの移行は、受け側が Android 17 と One UI 9 以降、送り側が iOS 26.6 以降という条件が付きます。

主要な仕様は次のとおりです。

項目Galaxy S26 FE
ディスプレイ6.7インチ FHD+ Dynamic AMOLED 2X/120Hz/1,900ニト
プロセッサExynos 2500(3nm)
メモリー・ストレージ8GB + 128GB/256GB/512GB(構成は市場や通信事業者により異なる)
背面カメラ5,000万画素広角+1,200万画素超広角+800万画素望遠(3倍光学)
前面カメラ1,200万画素
バッテリー4,900mAh(45W有線/15Wワイヤレス)
サイズ・重量161.6 x 76.9 x 7.4mm/193g
OSAndroid 17(One UI 9)
防水防塵IP68
カラーBlueberry、Graphite、Pistachio

このほか、Google AI Pro の6か月無料トライアルが付きます。月額19.99ドル(約3,200円)相当のサービスで、5TB のクラウドストレージが含まれます。

※1米ドル=159円換算(2026年8月28日時点)

価格と発売時期

発売は9月4日からで、対象は一部市場です。カラーは Blueberry、Graphite、Pistachio の3色ですが、色の展開は国や通信事業者によって変わります。米国での価格は699.99ドル(約11万1,000円)からで、一部の通信事業者では9月3日、Samsung.com や量販店を含む全国での販売は9月4日に始まります。米国で用意されるストレージは128GB と256GB の2構成です[2]

日本での取り扱いについて、今回のグローバル発表では触れられていません。Now Nudge の対応アプリに国内のメッセージサービスが並んでいることから期待はできますが、価格も時期も現時点では未定と考えるのが妥当でしょう。

保証面では Samsung Care+ が用意され、One UI 9 では設定内に保証とケアのハブが新設されました。加入や管理を端末側から行えるようになっています。

まとめ

Galaxy S26 FE は、3倍光学ズームの望遠カメラを引き継ぎつつ My FanCam や Super Steady の Horizontal Lock を得たことで、カメラまわりの使い勝手が一段上がったモデルです。Exynos 2500 と One UI 9、7世代の OS アップグレードという構成は、価格を抑えたモデルとしては長く付き合える部類に入ります。米国では699.99ドルからで、発売は9月4日。日本での展開が発表されるかどうかが、国内の利用者にとっての次の焦点になります。

参考リンク