富士フイルムが、チェキシリーズの撮影専用デジタルカメラ「instax Pal 2」を10月9日に発売します。2023年10月に登場した初代instax Palの後継機で、手のひらに収まる小ささはそのままに、天面のモニター、光学ファインダー、ダイヤルとレバーを新たに備え、フィルムカメラのような操作感に寄せた1台です。記録画素数は約500万画素から約1,000万画素へと倍増し、30種類のエフェクトや、連写をパラパラ漫画風の動画にする「instax Animation」モードも加わりました。価格はオープンで、店頭想定価格は25,300円(税込)。カラーはブラックとホワイトの2色です。

「撮るだけ」のチェキが、カメラらしくなった

初代instax Palは、チェキからプリント機能を切り離し、撮影だけに割り切ることで丸っこい手のひらサイズを実現したカメラでした。撮った写真はスマートフォンに転送し、スマホプリンターのinstax Linkシリーズやハイブリッドインスタントカメラでチェキプリントにする、という使い方です。ただ、初代にはファインダーもモニターもなく、どう写ったかはスマートフォンで見るまで分かりませんでした。

Pal 2はここを大きく変えています。本体の天面に小さなモニターが載り、撮った直後にその場で写真を確認できるようになりました。さらに光学ファインダーを覗いて構図を決め、ダイヤルを回してエフェクトを切り替え、レバーで撮影モードを変える、というアナログな操作系が加わっています。スマートフォンのカメラとは違う「カメラを操作している感覚」を、この小ささで味わわせようという設計です。

外装はセミマット仕上げで、ボディにはグリップを高めるローレット加工(細かい溝を刻む加工)が施されています。本体サイズは37×42×92.3mm、重さは約87gです。レンズは35mm判換算で28mm相当、F2.2で、センサーは1/3.06型に更新されました。内蔵メモリーに保存できる枚数も50枚から100枚に増え、microSDカード(別売)を使えばカード容量の上限まで撮り続けられます。

エフェクトは5テーマ30種類、ダイヤルで切り替え

Pal 2には合計30種類のエフェクトが用意されています。自然な色味の「Modern」、古いコンパクトデジカメや映画フィルムの質感を狙った「Y2K」、重厚でノスタルジックな「Vintage」、色と光を強調する「Chromatic」、幻想的でビビッドな「Fantasy」の5テーマに、それぞれ6種類ずつという構成です。

面白いのは、30種類すべてを本体に入れるのではなく、専用アプリで選んだ最大6種類をカメラ本体に載せ、ダイヤルで切り替える仕組みになっている点です。テーマごとにまとめて載せることも、テーマをまたいでお気に入りを6つ組み合わせることもできます。レンズやフィルムを交換するように、その日の気分で写りを変える、という使い方を想定しています。

撮影時のフォーマットは、チェキのフレームが付く「ミニ」「スクエア」「ワイド」と「フレームなし」の4種類から選べます。プリント時には、手持ちのinstax Linkシリーズや、instax Evo、instax LiPlayシリーズに合わせたフォーマットでチェキプリントにできます。

10枚の連写を動画にする「instax Animation」

新モードの「instax Animation」は、レバーをモニター側に倒すと切り替わります。シャッターボタンを長押しすると最大10枚まで連写し、それをつなげてパラパラ漫画のようなアニメーション動画を作る機能です。動きをあえてカクカクと残す表現で、被写体がちょっと動いた瞬間を短い動画として残せます。

作った動画はQRコード化して、写真と一緒にチェキプリントに載せることもできます。プリントを受け取った人がスマートフォンでQRコードを読み取ると動画が再生される、という仕掛けです。プリントを「あげる」文化のあるチェキらしい機能と言えます。

USB Type-Cで1枚0.7秒の高速転送

スマートフォンとの連携はBluetoothに加え、本体のUSB Type-C端子をスマートフォンに直接挿す有線転送に対応しました。専用アプリとBluetoothで接続したうえでケーブルをつなぐと、1枚あたり約0.7秒で写真をアプリに転送できます。まとめて取り込むときの待ち時間を短くする狙いです。転送後はアプリで明るさやコントラストを調整し、カメラロールへの保存やSNSでの共有ができます。

付属品はストラップと角度調整アクセサリーで、アクセサリーはカメラスタンドとしても使えます。カメラを置いて集合写真を撮るときに角度を付けられる、という実用的なおまけです。なお、専用のカメラケースは11月に発売が予定されています。

まとめ

instax Pal 2は、初代の「小さくて気軽」という性格を残しながら、モニターとファインダー、ダイヤル、レバーを足して「カメラを操作する楽しさ」を前面に出したモデルです。画素数と保存枚数は倍増し、5テーマ30種類のエフェクトやinstax Animationモード、USB Type-Cの高速転送といった実用面の強化も揃いました。発売は10月9日、店頭想定価格は25,300円(税込)で、ブラックとホワイトの2色展開です。1998年に登場したチェキは世界100か国以上で累計1億台以上を販売しており、Pal 2はそのデジタル側のラインアップを担う1台になります。

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