Xiaomiのサブブランドである POCO が、エントリークラスの5Gスマートフォン「POCO M8x 5G」をインド市場に投入しました。7,900mAhの大容量バッテリーと、インドの端末では初採用となる Snapdragon 4 Gen 5 が中心の1台です。価格は20,999ルピー(約3万5,000円)からで、販売は8月27日正午から Flipkart で始まります。

インドで最初のSnapdragon 4 Gen 5搭載機

POCO M8x 5G が搭載する Snapdragon 4 Gen 5 は、4nmプロセスで製造されるオクタコアのモバイルプラットフォームです。インド市場に出回る端末としては本機が最初の採用例になります。POCOはこの新チップにより、アプリの起動が最大43パーセント速くなると説明しています。

組み合わされるメモリは最大6GBのLPDDR4X、内蔵ストレージは128GBのUFS 2.2です。数字だけを見ればエントリー機として標準的な構成ですが、最新世代のSoCがこの価格帯に降りてきた点が、同じ帯の既存機に対する分かりやすい差になっています。

7,900mAhと45W充電、リバース給電にも対応

本機で最も目を引く数字が、7,900mAhというバッテリー容量です。POCOは通常の使い方で最大3日間の駆動を示しており、エントリー機の弱点になりやすい電池持ちを正面から押し出した構成といえます。

充電は45Wの有線急速充電に対応します。加えて22.5Wの有線リバース充電を備えているため、イヤホンや別のスマートフォンへの給電にも回せます。大容量バッテリーを積んだ端末はモバイルバッテリー代わりに使われる場面が多く、そこを想定した機能です。

6.9インチ120Hz液晶、濡れた指でも反応する

ディスプレイは6.9インチのHD+液晶で、リフレッシュレートは120Hz、タッチサンプリングレートは240Hzです。ピーク輝度は最大825nitで、屋外での視認性を確保しています。表示面にはCorning Gorilla Glass 7iを採用し、低輝度時のちらつきを抑えるDC調光にも対応します。

タッチまわりでは Wet Touch 2.0 を搭載し、水滴や汗で指が濡れていても誤動作しにくい設計です。本体はIP64の防塵防滴に対応するため、雨天や水しぶき程度であれば気にせず使えます。有機ELではなく液晶を選んだぶんのコストを、電池容量とチップに振り分けた構成と読み取れます。

カメラは5000万画素、更新は2032年まで

背面カメラは5000万画素のメインと200万画素のマクロによるデュアル構成で、メインカメラは2倍のデジタルズームに対応します。前面カメラは800万画素です。

ソフトウェアは Android 16 をベースとする Xiaomi HyperOS 3 を初期搭載します。POCOは4回のOSアップデートと6年間のセキュリティパッチ提供を約束しており、単純計算で2032年まで更新が続く見込みです。2万ルピー前後の端末でこの期間を明示する例は多くありません。長く使う前提で選ぶ層には効いてくる部分です。

価格と販売

価格は4GB+128GBが20,999ルピー(約3万5,000円)、6GB+128GBが22,999ルピー(約3万8,000円)です。発売時点では2,000ルピーの割引クーポンが用意されており、適用すると18,999ルピー(約3万2,000円)と20,999ルピー(約3万5,000円)になります。

カラーはヴィーガンレザー仕上げのグリーン、ブルー、ブラックの3色展開です。販売は8月27日正午から Flipkart で始まります。現時点で公表されているのはインド市場向けの情報のみで、日本を含む他地域での展開は明らかにされていません。

※1インドルピー=1.66円換算

まとめ

POCO M8x 5G は、7,900mAhのバッテリーとインド初採用の Snapdragon 4 Gen 5 を2万ルピー台にまとめたエントリー機です。ディスプレイはHD+液晶に留まる一方で、45W充電、IP64、2032年まで続くセキュリティ更新といった実用面の装備が揃っています。価格帯の中でどこに予算を寄せるかという判断が、そのまま製品の性格として表れた1台です。