ASUS JAPANは9月17日、ゲーミングブランドROGの設立20周年を記念したポータブルゲーム機「ROG XBOX Ally X20」の国内予約受付を始めました。発売日は10月16日で、本体単体の価格は258,800円です。ARグラス「ROG XREAL R1 Edition 20」や専用ケース類を同梱した「ROG XBOX Ally X20 Bundle」も同時に用意され、こちらは442,800円となります。Allyシリーズとして初めて有機ELディスプレイを採用し、画面を7.4型に広げつつ、スティックやD-padなどの操作系を作り直したのが今回の見どころです。

20周年モデルは「スケルトンブラック×ゴールド」

ROG XBOX Ally X20は、2025年にMicrosoftのXboxチームと共同で展開した「ROG Xbox Ally X」を土台に、画面・コントローラー部・外装を刷新した記念モデルです。筐体は内部の基板やファンが透けて見える半透明のブラックで、ファンなどの部品にはゴールドのアクセントが施されています。前面ではスティック周りがゴールドに光り、Xboxボタンは緑色に点灯する仕様です。背面には金色の20周年記念バッジが入ります。

ASUSは同じ配色で統一した「ROG Edition 20」というラインアップを展開しており、Ally X20はその中核に位置付けられています。記念モデルらしく見た目の主張は強めですが、中身は現行世代の最上位構成をそのまま引き継いでいるため、コレクション目的だけでなく実用機としても選べる内容です。

シリーズ初の有機EL、ベゼルを削って7.4型に

ディスプレイは7.4型のフルHD(1,920×1,080ドット)有機ELパネルで、リフレッシュレートは120Hz、応答速度は0.2msです。先代のROG Xbox Ally Xは7型液晶でしたが、上部のベゼル幅を約60%狭めることで、本体サイズをほぼ変えずに画面だけを大きくしています。ASUS独自の表示基準「ROG Nebula HDR」に対応し、HDR時のピーク輝度は1,400ニト、SDR表示時も600ニトを確保しているとのことです。VESA DisplayHDR True Black 1400の認証を取得し、Dolby Visionにも対応します。

可変リフレッシュレートはFreeSync Premium Proで30Hzから120Hzまでカバーします。表面ガラスにはCorningのGorilla Glass Victusを使い、反射防止処理のGorilla Glass DXCを組み合わせることで、周囲の光の映り込みを65%抑えたとしています。屋外や明るい部屋での見やすさを意識した作りで、電車や屋外で遊ぶことの多い人にはうれしいポイントでしょう。

スティックはTMR式、D-padは「引いて回す」だけで切り替え

操作系はユーザーの要望を反映して大きく手が入っています。アナログスティックには磁気式のTMRセンサーを採用しました。非接触で入力を検知するためドリフト(触れていないのに入力される現象)が起きにくく、デッドゾーンは3%まで狭められています。4軸方向への意図しない吸い付きを解消するアルゴリズムも新たに入れたそうです。スティック部分の消費電力は先代モデル比で7割以上削減したとASUSは説明しています。

D-padは「可変式」になりました。従来は方向入力のレイアウトを変えるにはパーツの付け替えが必要でしたが、Ally X20ではD-padを引き上げて回すだけで、レトロゲーム向けの4方向レイアウトと格闘ゲーム向けの8方向レイアウトを切り替えられます。工具不要でその場で変えられるのは、ジャンルを横断して遊ぶ人にはかなり便利です。

ABXYボタンは指の引っかかりをなくした形状に改められ、約90gの押下圧で入力できます。グリップにはROGのエンボス加工を施したラバー素材を使い、Xboxコントローラーに近い握り心地を狙ったとのことです。バンパーとトリガーも改良されています。

中身はRyzen AI Z2 Extremeと24GBメモリ

主な仕様は次の通りです。

  • CPU: AMD Ryzen AI Z2 Extreme(8コア16スレッド、Radeonグラフィックス内蔵、NPUは最大50 TOPS)
  • メモリ: 24GB LPDDR5X-8000(オンボード)
  • ストレージ: 1TB SSD(PCI Express 4.0 x4接続、M.2 2280)
  • ディスプレイ: 7.4型フルHD有機EL、120Hz、タッチ対応
  • 通信: Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4
  • インターフェース: USB4(Type-C、映像出力・給電対応)、USB 3.2 Gen 2(Type-C、映像出力・給電対応)、microSD Expressカードリーダー、3.5mmコンボジャック
  • バッテリー: 80Wh(4セル)、68W ACアダプター付属
  • サイズ・重量: 幅300×奥行き121×高さ27.5〜51.3mm、約756g
  • OS: Windows 11 Home

冷却機構も見直され、先代比でヒートシンクのフィン体積を約11%増やし、エアフローを約20%改善したとしています。吸気口にはダストフィルターが付き、ホコリの侵入を抑える設計です。電源ボタンはWindows Hello対応の指紋認証センサーを兼ねており、家族で共用する際もアカウントの切り替えが楽になっています。

起動すると自動的にXboxモードが立ち上がり、コンソール機に近い感覚で操作できます。本体左側のXboxボタンを長押しすればバックグラウンドのアプリにすぐ切り替えられ、細かい設定はArmoury Crate SEで行う仕組みです。Xbox Game Passの利用権も付属します。

Bundleは171インチ相当のARグラスとペリカンケース付き

442,800円のBundle版には、本体に加えて次のアクセサリーが同梱されます。

  • ROG XREAL R1 Edition 20: 20周年仕様のブラック×ゴールドで仕上げたゲーミングARグラス。1080pのMicro-OLEDを2枚搭載し、リフレッシュレートは240Hz。4m先に171インチ相当の仮想スクリーンを投影でき、USB-Cケーブル1本で本体から給電します
  • dbrand製Killswitch: スタンド付きの保護ケース、トラベルハードカバー、スキンシール、ROGロゴ入りフリークのセット
  • ROG×ペリカン製プロテクターケース: 20周年バッジと赤いラッチをあしらったMIL規格準拠のハードケースで、セット一式がまるごと収まります

本体との価格差は184,000円です。ARグラスのROG XREAL R1 Edition 20は単体でも10月16日に発売され、価格は119,980円と報じられています。別売アクセサリーとしては、USB Type-Cケーブル1本で外部モニターやキーボードをまとめて接続できる6-in-1ドッキングステーション「ROG Bulwark Dock DG310」も用意され、こちらは10月下旬に19,980円で発売予定です。

販売店と展示

予約はASUS公式のASUS Storeのほか、Amazon.co.jp、エディオン、ケーズデンキ、コジマ、Joshin、ソフマップ、パソコン工房、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラで受け付けています。実機は9月17日から21日まで幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026のROGブースに展示中で、発売前に触れる機会になっています。

ASUSは国内向けの発表会で、Allyシリーズが日本でハンドヘルドPCのシェア1位になったと説明しました。2023年に初代ROG Allyが登場してから3年、今回のモデルは、画面の有機EL化と操作系の刷新という、ユーザーの声が長く集まっていた2点にまとめて手を入れた格好です。

まとめ

ROG XBOX Ally X20は、ROG 20周年の記念モデルとして9月17日に国内予約が始まり、10月16日に258,800円で発売されます。7.4型の有機ELディスプレイ、TMR式スティック、工具不要で切り替えられる可変式D-padが主な進化点で、Ryzen AI Z2 Extremeと24GBメモリ、1TB SSDという構成は先代の上位モデルを踏襲しています。ARグラスとペリカンケースを同梱した442,800円のBundleも用意されており、東京ゲームショウ2026で実機を確認できます。