Ulanziが、AIとのやり取りを手元の物理キーと音声で操作するデバイス「AU05 Vibe Key」を国内で投入します。クラウドファンディングはGREEN FUNDINGで9月25日に始まる予定で、それに先駆けて9月19日から二子玉川 蔦屋家電に実機が並びます。キーボードから手を離さずにAIへ話しかけ、確定や却下まで指先で済ませるという発想の製品です。

押して話す、それだけの入力

AU05 Vibe Keyの基本動作はきわめて単純です。音声キーを押しながら話すと、その内容がアクティブな入力欄に文字として流し込まれます。コーディング中でも、文章を書いている途中でも、プロンプトを打つために手を止めなくて済むという設計です。

搭載されているのは全指向性マイクで、ささやき声程度の小さな入力にも対応するとしています。共有オフィスや深夜の作業のように、声を張れない環境を想定した仕様です。

もっとも、これは単体で完結するAIアシスタントではありません。音声認識そのものは外部のソフトウェアに委ねる作りで、ChatGPTやClaude、Codexといったエージェント、あるいはTypelessのような音声入力ツールと組み合わせて使うハードウェアコントローラという位置づけになります。

確定も却下もキーとノブで

AIとのやり取りで頻繁に発生する操作は、物理キーと多機能ノブに割り当てられています。音声入力、確定、却下、新規セッションの開始、サイドバーの開閉といったコマンドに加え、ノブを回せばスクロールやセッションの切り替えができます。キーボードとマウスを行き来する回数を減らすのが狙いです。

割り当ては専用アプリのUlanzi Studioで自由に変更でき、プリセットとして保存できます。AIとの対話用と通常作業用でモードを分けておく使い方も想定されており、アプリを閉じたあとも最後に同期したプリセットでショートカットは動きます。

面白いのはライティングの扱い方です。Work Mode、All-On Mode、Power-Savingの3モードが用意され、CodexやClaude Codeのフックと連携させると、AIのタスクが承認待ちになったときに光で知らせてくれます。画面を注視していなくても、手を動かすべきタイミングが分かるという仕組みです。

84gのアルミボディに300mAh

本体はCNC加工のアルミ合金製で、重さは約84g、サイズは11.2×3×2.8cmです。マグネットでデスク周りに貼り付けられるほか、ストラップを通して持ち運ぶこともできます。

バッテリーは300mAh(3.7V、1.1Wh)で、Workモードで1日3時間使う条件なら最大5日持つとしています。充電はUSB-Cで、満充電までおよそ4時間です。接続はドングル方式で、対応OSはWindows 10以降、macOS 12.0以降(Apple SiliconとIntelの両方)となっています。設定にはUlanzi Studio V3.2.0以降が必要です。

キースイッチにはGateronのロープロファイルが採用され、ホットスワップに対応します。クロスステム対応のキーキャップも使えるため、打鍵感と見た目を好みに寄せられる点は自作キーボードに馴染みのある人ほど刺さりそうです。同梱物は本体(ストラップ付き)、レシーバー、充電ケーブル、マニュアルの4点です。

なお、Ulanziの公式オンラインストアには本稿執筆時点で通常価格1万1100円、セール価格9800円として掲載されています。クラウドファンディングでの支援額がこれとどう対応するかは、開始まで分かりません。

先行展示は9月19日から

実機を触れる場は、二子玉川 蔦屋家電で9月19日と20日に開かれる『ガジェット展示会2026秋 Supported by Ulanzi』です。会場は2階E-room 1・2とエスカレーター前で、時間は10時から20時まで、最終日は19時までとなっています。入場は無料です。

さらに1階の蔦屋家電+にはクラウドファンディング向けの展示ブースが設けられ、こちらは9月19日から約1か月間の展示が予定されています。クラウドファンディング開始後も実機を確認できるという流れです。

同じ展示会には、マグネット式自撮り棒のMT-44M、Qi2で最大15Wのワイヤレス充電器CW15、編集用のD100H Dial クリップアシスタント、スマートフォン用キセノンフラッシュのJOBY BM06 Beamo、16×52ピクセル表示のTC002 スマート ピクセル クロック IIといった新製品も並びます。デスク周りの製品が多いのが今回の傾向です。

まとめ

AU05 Vibe Keyは、AIを使う時間が増えた人のデスクに、専用の入力窓口を1つ置くという提案です。音声認識自体は手持ちのソフトに任せ、押す・話す・確定する・却下するという流れだけをハードウェアに寄せた割り切りが分かりやすく、Claude CodeやCodexを日常的に回している人ほど効き目がありそうに見えます。展示されるのは開発中の仕様で最終版と異なる可能性があるため、まずは9月19日からの先行展示で実機の手触りを確かめるのが確実です。