エレコム株式会社は、映像伝送の新規格「HDMI 2.2」に対応したケーブル「Ultra96 HDMIケーブル」を発表しました。国内メーカーとして初めて認証を取得したモデルで、最大96Gbpsの伝送帯域幅により16K/60Hzなど従来を大きく上回る高解像度・高リフレッシュレート表示に対応します。発売は2026年11月中旬を予定しています。

HDMI 2.2で何が変わるのか

HDMI規格の標準化団体であるHDMI Forumは、現行のHDMI 2.1から帯域幅を大幅に引き上げた新規格「HDMI 2.2」を策定しています。従来のHDMI 2.1が最大48Gbpsだったのに対し、HDMI 2.2はその2倍となる96Gbpsの伝送帯域を確保しました。これにより8K/240Hzや4K/480Hzといった超高解像度かつ高リフレッシュレートの映像出力が可能になったほか、複数の機器を経由して接続した際に映像と音声のずれを抑えるレイテンシ指示プロトコル(LIP)など、実運用面での改善も盛り込まれています。ゲーム機や配信機器を間に挟んだ多段接続でも、これまでより同期のずれが起きにくくなる見込みです。

規格自体は96Gbpsの伝送帯域幅を前提に、用途に応じて4K/480Hzから8K/240Hz、さらに上位の解像度・リフレッシュレートまで複数の組み合わせを選べるよう設計されています。対応するケーブル側も、この帯域幅を安定して伝送できるかどうかを検証する認証プログラムが用意されており、認証ロゴの有無が製品選びの目安になります。

最大16K/60Hzに対応する「Ultra96 HDMIケーブル」

エレコムが発表した「Ultra96 HDMIケーブル」は、この新規格に完全対応した認証ケーブルです。最大解像度は16K(15,360×8,640ピクセル)/60Hz、8K(7,680×4,320ピクセル)/240Hz、4K(3,840×2,160ピクセル)/480Hzに対応するほか、100Mbpsのイーサネット通信も利用できます。コネクター形状はHDMIタイプA・19ピンのスタンダードタイプで、カラー展開はブラック1色です。パソコンやゲーム機、レコーダー、AVアンプ、サウンドバー、プロジェクターなど幅広い機器との接続を想定した製品となっています。

国内メーカーとして初めてHDMI 2.2の認証を取得した点も大きな特徴です。海外では対応ケーブルの流通がすでに先行していましたが、国内メーカーによる認証取得製品が登場したことで、今後は同様の認証製品が日本国内でも増えていくことが見込まれます。無認証のケーブルでは、見た目が同じでも帯域幅を満たせず高解像度出力が不安定になるケースがあるため、認証取得は購入時の安心材料になりそうです。

発売時期と価格

発売時期は2026年11月中旬を予定しており、価格については後日改めて発表するとしています。現時点ではHDMI 2.2の性能をフルに生かせる表示機器はまだ限られているものの、次世代の高解像度ディスプレイやAV機器の登場を見据え、ケーブルから先行して対応しておきたいユーザーにとっては選択肢の一つとなりそうです。とくにPCの高リフレッシュレートモニターやゲーム機の映像出力を強化したいユーザーにとっては、将来の機器更新にも耐えられる規格として注目されます。

まとめ

エレコムは、国内メーカーとして初めてHDMI 2.2の認証を取得した「Ultra96 HDMIケーブル」を2026年11月中旬に発売します。最大96Gbpsの伝送帯域幅により16K/60Hzなどの高解像度・高リフレッシュレート表示に対応するほか、レイテンシ指示プロトコルによる同期改善など実運用面の強化も図られています。価格は後日発表予定で、次世代のAV環境への備えとして注目される製品です。