Acerブランドのライセンス供与を受けてスマートフォンを展開するAcer Mobile LATAMが、背面にサブディスプレイを備えたAndroidスマートフォン「Sospiro A15」を発表しました。カメラ部の横に小さな画面を置き、通知の確認から音楽操作、さらには背面カメラで自撮りするときのファインダーまで担わせる構成です。投入先はメキシコ、ドミニカ共和国、グアテマラの3市場とされています。

カメラの隣に置かれた1.88型の第2画面

Sospiro A15の特徴は、背面のカメラユニット内に組み込まれた1.88型のサブディスプレイです。パネルはTFTで解像度は240×284。ここに通知を表示したり、着信への応答と拒否を切り替えたり、音楽の再生をコントロールしたり、バッテリー残量を確認したりできます。

用途としてわかりやすいのは自撮りです。6400万画素の背面カメラを構えたまま、この画面で構図を確認しながらシャッターを切れます。インカメラより解像度の高い背面カメラを使いつつ、フレーミングが目視できるという流れになります。背面に小さな画面を置く発想自体は上位機で見かけるようになりましたが、それを普及価格帯の端末に持ち込んだ点が今回の目新しさです。

中身は堅実、5Gには非対応

メイン画面は6.67型のHD+(720×1600)IPS液晶で、リフレッシュレートは120Hzに対応します。SoCはUNISOC T615(オクタコア、最大1.8GHz)で、通信は4G LTEまで。5Gには対応しません。VoLTEとViLTEには対応します。

メモリは6GBで、ストレージの一部を割り当てる仮想メモリ8GBを加えると最大14GB相当として扱えます。内蔵ストレージは128GBで、microSDXCカードにより最大1TBまで拡張できます。カメラは背面が6400万画素を含むデュアル構成、前面は1600万画素です。

バッテリーは5000mAhで、USB Type-C経由の18W充電に対応します。このほかNFC、3.5mmイヤホン端子、側面の指紋認証、顔認証を備え、防塵・防滴はIP64相当です。OSはAndroid 16を搭載します。

本体サイズは高さ165.95mm、幅77.1mm、厚さ8.35mmで、重さは206g。カラーはブルーとオレンジの2色が用意されます。

Acerブランドのスマホが戻ってきた形

Acerといえばノートパソコンやディスプレイの印象が強く、スマートフォンからはしばらく距離を置いていました。Sospiro A15はそのAcerブランドを冠した端末で、中南米市場向けに展開されます。ただし、これはAcer本体が手がけた製品ではなく、Acer IncorporatedからAcer商標のライセンスを受けたSenwa Global International S.A. de C.V.が展開するものです。名前の「Sospiro」は同ブランドがこの地域で展開してきたスマートフォンのシリーズ名にあたります。

仕様表だけを眺めれば、SoCも通信方式もエントリークラスに収まります。それでも背面のサブディスプレイという飛び道具を1つ加えることで、価格帯の中で埋もれにくい端末に仕立てているのが今回の設計です。価格と正式な発売日は、発表の時点では明らかにされていません。

まとめ

Sospiro A15は、6.67型のメイン画面に加えて背面に1.88型のサブディスプレイを備えたエントリー向けAndroidスマートフォンです。UNISOC T615と4G LTE対応という控えめな中身に、自撮りのファインダーとしても使える第2画面を組み合わせました。展開はメキシコ、ドミニカ共和国、グアテマラに限られ、価格は未公表です。背面ディスプレイという工夫がどこまで受け入れられるかは、価格の発表を待つことになりそうです。

参考リンク

[1] https://acermobilelatam.com/a-15/(Acer Mobile LATAM 公式製品ページ)