アンカー・ジャパンは、モバイルバッテリーなどリチウムイオン電池を搭載した製品の安全性について、包括的な取り組みを強化すると発表しました[1]。その一環として、電池の安全な使い方や正しい処分方法を広めるための啓発キャラクター「リイオンくん」を公開しています[1]。製品を「つくる」段階から「つかう」「すてる」段階まで、ライフサイクル全体で安全性を引き上げる内容です。

安全啓発キャラクター「リイオンくん」

今回の取り組みで目を引くのが、リチウムイオン電池の安全啓発キャラクター「リイオンくん」です[1]

リイオンくんは、リチウムイオン電池の英語表記である「Li-ion」から発想したライオンをモチーフとするキャラクターで、電池が持つ可燃性や危険性を周知するために、身体に炎をまとっているのが特徴です[1]

特徴的なのは、このキャラクターをアンカー・ジャパンだけで使うのではなく、広く社会の啓発活動に役立ててもらう前提で用意している点です。専用ページからの申請を通じて、キャラクターのデータを誰でも無償で利用できるようにするとしています[1]。自治体や学校など、電池の安全な扱いを伝えたい主体が活用しやすい形を狙ったものと言えます。

「つくる」段階での安全対策

Ankerグループは、リチウムイオン電池搭載製品の「開発(つくる)」段階から、安全性を最優先に位置づける方針を示しています[1]

開発面では、2025年後半に中国本社内へ、製品の安全性試験などを行える自社ラボを新たに設立しました[1]。あわせて、部品の仕入れ先から最終製品までを一元的に管理できる独自の製造現場管理システム(MES:Manufacturing Execution System)を導入し、サプライヤーに対してその利用を徹底するよう進めているとしています[1]

さらに、サプライヤーの委託基準を厳格化するとともに、世界的なリチウムイオン電池セルのサプライヤーと契約を結び、今後さらに製品の安全性基準を引き上げていく考えです[1]。モバイルバッテリーの発熱や発火は電池セルそのものの品質に大きく左右されるため、調達と製造の管理を強める狙いがうかがえます。

「つかう」「すてる」段階での取り組み

安全対策は、製品を使う場面と処分する場面にも及びます。

「つかう」段階では、オウンドメディア「Anker Magazine」や公式SNSアカウントを通じて、モバイルバッテリーを安全に使うための啓発コンテンツの発信を強化するとしています[1]

「すてる」段階では、従来の回収活動や買い替えキャンペーンに加えて、直営店のAnker Storeに、使用済みのAnker製モバイルバッテリーを回収するボックスを順次設置します[1]。この回収ボックスには不燃性の素材が使われます[1]。加えて、環境省がリチウムイオン電池の火災防止活動として進める「LiBパートナー」での自社紹介に加え、自治体と連携した施策や中学校での勉強会、一部の家電量販店と連携した回収活動なども、より一層強化していくとしています[1]。劣化した電池を手元に残し続けず、安全に手放せる経路を増やす取り組みです。

まとめ

アンカー・ジャパンは、リチウムイオン電池搭載製品について、開発から使用、回収までの全段階で安全性を高める包括的な取り組みを打ち出し、その象徴として啓発キャラクター「リイオンくん」を公開しました[1]。自社ラボの設立やセル調達の厳格化、回収ボックスの設置など、製品の品質管理と社会全体への啓発を同時に進める点が特徴です。日常的に持ち歩くモバイルバッテリーだからこそ、こうしたメーカー側の取り組みは、製品選びや日々の使い方を見直すきっかけにもなりそうです。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000628.000016775.html