アイティプロテックが、15.6型フルHDのIPS液晶を2枚搭載した折りたたみ式のモバイルモニター「LCD15HC-IPSDUAL2」を発売します。2026年8月上旬から全国の家電量販店とパソコン専門店で順次取り扱いが始まります。上下に画面を開くと縦に長い作業領域が生まれ、たたむと厚さ18mmの1枚板になります。新たに360度可動ヒンジと表示モードの切替スイッチが加わり、Mac環境での個別出力にも対応しました。

たたむと厚さ18mm、開くと15.6型が2枚

本機は15.6型のフルHD(1920×1080)ノングレアIPS液晶を上下に2枚並べた構造です。表示面積は1画面あたり344×193mm、輝度は250cd/m²、コントラスト比は800対1、視野角は170度、表示色数は1,677万色となっています。バックライトはLEDです。

外形寸法は画面を展開した状態で約360×440mm、厚さは7mmと10mm。収納時は約360×220mm、厚さ18mmまで縮みます。重量は本体のみで約1420gです。15.6型ノートパソコンの天板に近い面積まで折りたためるので、そのままカバンへ入れて持ち歩けます。バッテリーは内蔵しておらず、使用時は接続先か付属のUSB-ACアダプタから給電する必要があります。

映像入力はUSB Type-CのDisplayPort Alt ModeとHDMIに対応します。端子は映像と給電を兼ねるUSB Type-Cが2基、映像のみのUSB Type-Cが1基、mini HDMIが1基という構成です。1W出力のステレオスピーカーも内蔵しているため、オンライン会議や動画視聴で外部スピーカーを用意せずに済みます。付属品はUSB-ACアダプタ、HDMIケーブル、USB Type-Cケーブルで、保証期間は購入後12カ月です。

4種類の表示モードをスイッチで切り替える

用途に応じて選べる表示モードは4種類あります。対面の相手に同じ画面を見せるコピー表示、作業領域を広げて複数のアプリを同時に扱う拡張表示、上下をつないで1つの大画面として使う結合表示、そして2台の異なる機器をそれぞれの画面へつなぐ独立表示です。

今回のモデルでは本体に切替スイッチが搭載され、拡張表示と結合表示をワンタッチで行き来できるようになりました。OS側の設定画面を開いて解像度やディスプレイ配置をいじる手間が省ける点は、外出先で素早く環境を整えたい人には効きます。入力解像度は画面分割時が1920×1080で最大60Hz、上下をつなぐフルスクリーン時が1920×2160で最大30Hzです。動画やゲームを結合表示で楽しむ想定の製品ではなく、表計算ソフトや長い文書を縦に広く見るための構成と考えるのが実際的です。

側面には上画面だけ天地を反転させるスイッチと、上下それぞれの画面をON/OFFするスイッチも用意されています。向かい合った相手に資料を見せる卓上プレゼンや、見せたくない画面を一時的に消したい場面を想定した作りです。

360度ヒンジとMacでの個別出力に対応

前モデルからの分かりやすい進化は、360度回転する可動ヒンジの採用です。折りたたんでの収納に加えて、角度を自由に決められるため、相手に見やすい向きへ画面を倒すといった使い方ができます。

もう1つはMac環境への対応強化です。従来はOS側の制約から2画面を別々のディスプレイとして扱いにくい状況がありましたが、本機ではMacでも個別出力が可能になりました。ただし条件があり、USB Type-Cケーブル2本でそれぞれの画面へ出力するか、USB Type-Cケーブル1本とHDMIケーブル1本を併用する必要があります。ケーブル1本の接続では2画面に同じ映像が映る仕様です。Windows 11やWindows 10でケーブル1本のまま2画面を拡張表示するには、パソコン側にDisplayPort Alt Mode対応のUSB Type-Cポートが必要になります。

制約として、HDCP 2.x には非対応で、4K解像度の入力も受け付けません。付属のACアダプタを接続しない状態では、初期設定で輝度の上限が70、音量の上限が50に抑えられます。給電が足りない環境では表示が暗く感じられる可能性があるため、据え置きで使うならACアダプタを併用したほうが無難です。

まとめ

LCD15HC-IPSDUAL2は、15.6型フルHDのIPS液晶を2枚重ねて持ち運べるようにしたモバイルモニターです。360度ヒンジ、表示モードのワンタッチ切替、Macでの個別出力といった要素が加わり、ノートパソコンと合わせて3画面環境を組む用途に寄せた製品になりました。収納時は厚さ18mm、重量は約1420g。発売は2026年8月上旬からで、全国の家電量販店とパソコン専門店で順次販売されます。