ロジクールが、同社として初めて折りたたみ構造を採用したモバイルワイヤレスマウス「Mobi Fold」を2026年7月2日に発売します。折りたたむと厚さ約21mmまで薄くなり、重さは約79g。ノートPCと一緒に持ち歩く道具として「かさばるマウスをどう収納するか」という長年の悩みに、縦折りスマホのような変形機構で答える新しいアプローチの製品です。直販価格は個人向け「MF900」が1万4,850円、法人向け「MF900B」が1万6,390円となっています。
折りたたむとほぼ半分 ポケットに入るサイズ感
Mobi Foldの最大の特徴は、マウス本体を縦方向に折りたためる構造です。展開時のサイズは57×122×33mmですが、折りたたむと57×66×21mmと長さがほぼ半分になり、シャツの胸ポケットやバッグの隙間にもすっと収まります。手のひら側には防塵性のシリコン素材が使われており、折りたたみ部分はジャバラ状の外観で、汚れやほこりが付きにくい処理が施されています。
携帯前提の製品だけに耐久性も作り込まれており、最大約90cmからの落下テストと5万回以上の折りたたみテストをクリアしています。仮に1日10回開閉しても10年以上もつ計算で、毎日カバンに放り込んで使う道具としては安心できる水準です。筐体には認定再生プラスチックが使われており、環境配慮の面でも今どきの設計と言えます。
ホイールの代わりに「アダプティブタッチスクロール」
折りたたみ構造と並ぶもうひとつの特徴が、物理ホイールを持たない操作系です。左右クリックボタンの中央には「アダプティブタッチスクロール」と呼ばれるタッチセンサー領域が配置され、指で上下になぞるとホイールと同じスクロール操作ができます。すばやくなぞれば長いページを一気に高速スクロールすることも可能です。タッチ領域の上下にはボタンが内蔵されており、初期設定では「進む」「戻る」として機能します。
設定ユーティリティ「Logi Options+」にも対応しており、センサー解像度の変更やタッチスクロール部分のボタン割り当てを変えられます。Smart Actionsによるマクロ機能やジェスチャー操作の割り当てにも対応するため、折りたたみ式の見た目に反して、カスタマイズの自由度は同社の通常のマウスと遜色ありません。センサーは光学式で、解像度は400〜4,000dpi、ボタン数は4個です。
30日駆動のバッテリーと2系統のワイヤレス接続
接続はBluetoothと、同社独自の2.4GHz無線「Logi Bolt」の2系統に対応します。最大3台のデバイスとペアリングでき、ボタン1つで接続先を切り替えるEasy-Switch機能も備えています。注意したいのはレシーバーの同梱有無で、個人向けのMF900にはLogi Boltレシーバーが付属せず、法人向けのMF900BにはUSB Type-C接続のレシーバーが同梱されます。Logi Boltで使いたい個人ユーザーはレシーバーを別途用意する必要があります。
バッテリーは内蔵式で、フル充電で最長30日間の使用が可能です。出先で電池切れに気づいても、1分間の急速充電で約22時間使えるため、USB Type-Cケーブルさえあれば実用上困る場面はほぼないでしょう。なお充電はType-Cポート経由で行いますが、有線マウスとしての接続には対応していません。
対応OSはWindows 10/11以降、macOS 12以降、iPadOS 15以降、ChromeOS、Android OS 12以降、Linuxと幅広く、カラーはグラファイト、オフホワイト、直販限定のライラックの3色展開です(法人向けはグラファイトのみ)。
まとめ
Mobi Foldは、折りたたみで厚さ約21mm・約79gという携帯性に、タッチスクロールや2系統ワイヤレス、30日駆動のバッテリーといった実用装備を組み合わせたロジクール初の折りたたみマウスです。発売は2026年7月2日で、直販価格は個人向けが1万4,850円。モバイルマウスとしては強気の価格ですが、「カバンの中でマウスがかさばる」問題への答えとしてユニークな選択肢になりそうです。