エレコムは、同社のモバイルバッテリーが、新設された商品類型No.169「モバイルバッテリーVersion1」のエコマーク認定第1号を取得したと発表しました[1]。モバイルバッテリーを対象としたエコマーク認定は2026年4月16日に開始されたばかりで、国際標準化機構の規格ISO14024に則った環境ラベルとしては世界初の制度です[2]。不適切な廃棄による発煙・発火が社会問題化するなか、安全と環境への配慮を両立した製品選びの新しい指標が登場しました。

業界初の「エコマーク モバイルバッテリー」認定とは

新たに認定対象となった商品類型No.169「モバイルバッテリーVersion1」は、公益財団法人日本環境協会が2026年4月16日に運用を開始した新基準です[2]。背景には、不適切な廃棄による発煙・発火事故が年間1万6,000件以上に達しているという深刻な実態があります[1]。本年4月1日からは国内で回収・再資源化が義務化されており、業界としても安全と循環の両面で動きが加速しています[1]

エコマーク認定の主なポイントは3点です[1]。まず充電サイクル回数をJIS規格を上回る500回以上と規定し、安全に長く使える品質を求めています。次に使用済み製品の回収・リサイクル情報や近隣の回収拠点を具体的に案内するなど、捨て方が分かる工夫を要件化しました。そしてリサイクルしやすい易解体設計や、希少金属の適切な取り扱いといった環境配慮設計を盛り込んでいます。ISO14024準拠の環境ラベルとして、世界で初めて整備されたモバイルバッテリー向けの認定基準です[2]

認定された2シリーズの特長

エレコムが認定を取得したのは、残量表示機能付きモバイルバッテリーの「DE-C76-10000シリーズ」(10,000mAh / 22.5W)と、コンパクトモバイルバッテリーの「DE-C46L-10000シリーズ」(10,000mAh / 20W / USB-C×1+USB-A×1)の2シリーズです[1]。認定番号はそれぞれ「26 169 001」と「26 169 002」が割り当てられました[1]

両シリーズは、エコマーク認定基準では選択項目(推奨項目)に位置づけられている再生プラスチックを筐体に採用しています[1]。安全面では、過充電・過放電・過電流防止、短絡保護、温度検知の5つの保護機能を搭載した回路設計を施しています。発煙・発火につながる不適切な廃棄を避けるため、製品本体に印字されたQRコードから近隣の回収拠点を具体的に案内する仕組みも備えました[1]。パッケージも廃棄時の環境負荷を低減する設計で、製品ライフサイクル全体で環境負荷の低減に取り組んでいます。

エコマークの表示時期は、DE-C46L-10000シリーズが2026年夏頃から、DE-C76-10000シリーズが2026年秋頃から順次製品本体への表示を予定しています[1]。価格はいずれもオープン価格で、ブラック・ホワイト・ピンク・ブルー・パープル・「しろちゃん」など色展開を用意しています[1]

廃棄事故と新ルール、選び方の指標になるか

モバイルバッテリーは生活や防災の必需品である一方、廃棄時の発煙・発火事故が業界全体の課題となっています。エレコムが引用した環境省の調査(2023年度)によれば、不適切な廃棄による事故は年間1万6,000件以上に達しています[1]。リチウムイオン電池の発火事故は、家庭ごみの収集車や処理施設で深刻な被害を引き起こすケースも報告されています。

こうした背景から、エコマークの新基準は「安全な長期使用」と「廃棄時の適切な回収」の両立を求める設計になっています[2]。消費者にとっては、複数のモデルから「どれを買うべきか」を判断する際に、性能や価格だけでなく環境配慮や使用後の出口戦略まで考慮できる新しい指標として機能しそうです。エレコムが第1号認定を取得したことで、他メーカーも追随する動きが期待されます。販売店側でもエコマーク対応モデルを推奨する売り場づくりが進めば、製品選びのリテラシーが社会全体で底上げされる可能性があります。

まとめ

エレコムが取得した今回のエコマーク認定第1号は、ISO14024に則ったモバイルバッテリー向け環境ラベルとしては世界初の制度に対応するものです。500回以上の充電サイクル、回収拠点の具体的な案内、再生プラスチックや易解体設計まで踏み込んだ厳しい基準を、エレコムのDE-C76-10000シリーズとDE-C46L-10000シリーズが満たしました。発煙・発火事故が社会課題となるなか、安全と環境配慮を両立したモバイルバッテリー選びの新しい目印になりそうです。

出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001419.000026881.html

出典: https://www.ecomark.jp/info/release/PR260416battery.html