ソニーのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「WH-1000XM6」に、新しい色「オリーブグレー」が加わりました。米国では2026年8月3日から販売が始まり、価格は459ドル(約7万2000円)です。追加されたのは外装の色だけで、音質やノイズキャンセリング性能、対応機能は現行モデルと変わりません。国内のラインアップは5色のままで、オリーブグレーの取り扱いは案内されていません。

彩度を抑えた自然色路線の6色目

WH-1000XM6のカラー展開は、発売当初のブラックとプラチナシルバーから段階的に広がってきました。濃紺のミッドナイトブルー、淡いピンクのサンドピンク、砂を思わせるサンドストーンと、いずれも彩度を落ち着かせた色が順に加えられています。

今回のオリーブグレーも、その流れに沿った色です。鮮やかな緑ではなく、グレーを混ぜて沈めた深い緑で、ソニー自身も土のような質感のある緑という言い方で説明しています。ヘッドホンは顔の横に大きな面積を占める製品ですので、服装から浮かない色を選べる幅が広がるのは、実用面での意味が小さくありません。

なお同社は、上位の記念モデルを含めて1000Xシリーズの外装表現を年々増やしています。オリーブグレーの追加も、性能を刷新する動きではなく、選択肢を積み増していく施策と見るのが自然です。

変わったのは色だけ、仕様は現行モデルと同一

今回の追加で、ハードウェアや対応機能に変更はありません。ノイズキャンセリングは従来の処理プロセッサーから世代を進めたQN3と12個のマイクによる構成で、外部の騒音や装着状況をリアルタイムに解析して補正します。ソニーはヘッドバンド型のノイズキャンセリングヘッドホンとして世界最高クラスの性能をうたっており、これは2026年6月1日時点の同社調べ、国際電気標準会議(IEC)の基準に沿った測定という位置づけです。

電池はノイズキャンセリング有効時で最大30時間、無効時で最大40時間の連続再生に対応します。通話では有効時に最大24時間で、充電は約3.5時間です。無線はBluetooth 5.3で、コーデックはSBC、AAC、LDAC、LC3に対応し、低消費電力の新規格であるLE Audioも使えます。2台同時に接続できるマルチポイント、AndroidのGoogle Fast Pair、WindowsのSwift Pairにも対応します。

本体は折りたためる構造で、ヒンジ部分には複雑な形状を作りやすいMIM(金属粉末射出成形)が使われています。キャリングケースはマグネット式の開閉になっており、出し入れの手間が前世代より軽くなりました。有線接続でも高音質再生に対応し、再生周波数帯域は4Hzから40,000Hz(JEITA)です。

国内は5色のまま、価格の見え方には注意が必要

日本で選べるのはブラック、プラチナシルバー、ミッドナイトブルー、サンドピンク、サンドストーンの5色です。ソニーストアでの販売価格は59,400円(税込)で、国内発売は2025年5月でした。オリーブグレーについては、現時点で国内投入の案内は出ていません。

米国の459ドルを日本円に換算すると約7万2000円になりますが、これをそのまま国内価格と比べるのは適切ではありません。米国で表示される価格は州ごとの売上税を含まないのが一般的で、円安が進んだ局面では換算額が実態より高く見えるためです。国内の実売はセールや還元も絡みますので、色以外の条件で比較する場面では国内価格を基準に見るのが無難です。

どうしてもオリーブグレーが欲しい場合は個人輸入という手段が残りますが、国内の正規保証を受けられるかどうかは購入経路によって変わります。ソニーストアやAmazon.co.jpで手に入る5色で足りるかどうかを、先に確かめておくとよいでしょう。

まとめ

WH-1000XM6に追加されたオリーブグレーは、彩度を抑えた深い緑の新色で、米国では2026年8月3日から459ドルで販売されています。QN3による12マイク構成のノイズキャンセリング、最大30時間の再生、LDACやLE Audioへの対応といった仕様は現行モデルと同じで、変わったのは色だけです。国内で選べるのは引き続き5色ですので、新色を待つか手元の選択肢で決めるかは、しばらく様子見になりそうです。

※1ドル157.58円換算(2026年8月3日の終値)