インドのオーディオブランドNoiseの製品が、2026年7月17日から日本で買えるようになりました。取り扱うのは蔦屋書店・蔦屋家電の一部店舗と直販サイトで、国内では独占販売という形です。ラインナップはワイヤレスヘッドホン「Master Buds MAX」が33,000円、完全ワイヤレスイヤホン「Master Buds」が23,100円。いずれもBOSEのサウンドエンジニアが音づくりに関わっています。
BOSEが出資したインドのブランド
Noiseは2014年にインドで創業したブランドです。掲げているのは「すべての人に、テクノロジーを民主化する」という理念で、手の届く価格帯のオーディオ製品やスマートウォッチを展開してきました。
流れが変わったのは2024年です。BOSEがNoiseに戦略的出資を行い、両社の共同開発が始まりました。その最初の成果がイヤホンのMaster Budsで、インドを中心に累計15万台以上を売り上げています。今回の日本上陸は、その実績を足がかりにした世界展開の一環にあたります。
音のチューニングは「Sound by Bose」と名付けられています。BOSEのサウンドエンジニアが共同で設計し、数百回のテストを重ねて、低音の量感と高音の見通しを両立させたとしています。BOSEブランドの製品そのものではありませんが、音の方向性を決める工程にBOSEが入っている点が他の低価格帯モデルとの違いです。
Master Buds MAX、60時間再生でANCは最大40dB
上位にあたるMaster Buds MAXは、オーバーイヤー型のBluetoothヘッドホンです。ノイズキャンセリングは最大40dB、通信規格はBluetooth 5.4に準拠します。
数字として目を引くのは電池持ちで、連続再生は最大60時間、充電時間は1時間です。1日2時間使うなら1カ月近く充電せずに済む計算で、出張や長距離移動をまたいでも充電器を気にしなくてよい水準といえます。無線の到達距離は10メートル、充電端子はUSB Type-Cで急速充電に対応します。
装着検出も備えており、頭から外すと自動で一時停止し、着け直すと再生が戻ります。防水はIPX4相当の生活防水で、屋外での小雨や汗程度なら問題ありません。重量は262gです。カラーはTitanium、Onyx、Silverの3色が用意されます。
Master Budsは49dBのANCとアプリ連携が中心
一方のMaster Budsは完全ワイヤレスイヤホンで、ノイズキャンセリングは最大49dBまで適応します。ヘッドホンより数字が大きいのは、耳栓のように耳道をふさぐカナル型の構造が効いているためです。Bluetooth 5.3準拠で、防水はIPX5相当と本体側より一段強く、重量は48.4gです。
再生時間はケース併用で最大44時間、フル充電までは最大90分。10分の充電で6時間再生できる「Instacharge」も備えます。2台同時接続に対応するので、PCとスマートフォンを行き来する使い方もできます。
専用アプリ「Noise Audio」を組み合わせると、ノイズキャンセリングを低・中・高の3段階と外音取り込みで切り替えたり、イコライザーをDefault、Jazz、Club、Rockの4種類とカスタムから選んだりできます。イヤホンを見失ったときに音を鳴らすFind My Earbuds、装着検出のオンオフ、タッチ操作の割り当て変更も同アプリから設定します。
買える場所が限られる点は要注意
気をつけたいのは販路です。今回のNoise製品は蔦屋書店・蔦屋家電の一部店舗と直販サイトによる国内独占販売で、家電量販店の店頭やAmazonなどのオンラインモールには並びません。予約自体は7月1日から始まっており、色や在庫の状況は店舗ごとに変わります。
価格帯で見ると、33,000円のヘッドホンと23,100円のイヤホンはどちらも中価格帯です。同じ価格帯には国内外の定番モデルが並んでおり、そこへ「BOSEが音を監修した新興ブランド」という切り口で入ってくる形になります。60時間再生や49dBのANCといった仕様は数字の上で見劣りしないため、実際の聴こえ方と装着感をどう評価するかが選択の分かれ目になりそうです。
まとめ
BOSEの出資を受けたインド発ブランドNoiseが、Master Buds MAXとMaster Budsの2機種で日本市場に登場しました。7月17日から蔦屋書店・蔦屋家電が国内独占で扱い、価格はそれぞれ33,000円と23,100円です。最大60時間再生のヘッドホンと、最大49dBのANCにアプリ連携を組み合わせたイヤホンという構成で、Sound by Boseのチューニングが実機でどこまで効いているかが注目点となります。
