ケンコー・トキナーが、防水デジタルカメラ「KC-WD2000」を2026年7月17日に発売しました。水深5mまで潜れるIP68の防塵防水性能に、高さ1.5mの落下に耐える耐衝撃仕様を組み合わせた約2100万画素のコンパクト機です。海やプールでのレジャーだけでなく、公共工事の電子納品に使うCALSモードも備え、現場での記録用途まで守備範囲に入れています。

水深5m、砂ぼこり、落下に耐える

KC-WD2000がまず主張しているのは頑丈さです。防水性能はIPX8で、水深5mまでの水中撮影に対応します。防塵性能はIP6Xを満たし、粉じんが舞う建設現場でも使えます。砂がついても泥だらけの手で触っても、そのまま水洗いできる設計です。

耐衝撃性は高さ1.5mからの落下テストをクリアしています。首から下げて歩いていて手が滑る、作業中に台から落とすといった場面を想定した数字で、アウトドアと現場の両方で心強い部分です。動作温度は0度から40度までとなっています。

電子納品に使えるCALSモード

この機種の性格をはっきりさせているのがCALSモードです。公共工事の電子納品では、提出する写真の画像サイズや形式に決まりがあり、それに合わせた設定で撮影できる機能を指します。現場写真を撮る担当者にとっては、後から画像を加工し直す手間が減る実用的な装備です。

防塵防水と耐衝撃、そしてCALSモードがそろうことで、レジャー用の防水カメラという枠にとどまらず、工事記録用のカメラとしても選択肢に入ってきます。

背面にもカメラ、自撮りは液晶を見ながら

KC-WD2000はレンズを2つ持っています。フロント側は1/2.4型CMOSセンサーで有効約2100万画素、リア側は1/3.2型CMOSセンサーで有効約1300万画素です。焦点距離はどちらも35mm判換算で27mmの広角にあたります。

面白いのはリアカメラの使い方です。レンズ切り替えボタンを押すとワンタッチでリア側に切り替わり、2.8型のIPS液晶モニターを見ながら自撮りの写真も動画も撮れます。防水カメラは画面と反対側にレンズがあるため構図が読みにくくなりがちですが、その弱点を素直に埋めた構成です。

撮影距離はフロント側が約18cmから、リア側が0.5mから1.2mまで。ズームはデジタル8倍で、手ぶれ軽減は電子式です。ISO感度はオートのほか100から6400まで選べ、シャッタースピードは1/10秒から1/2650秒の範囲です。

4K動画と16種類のフィルター

動画は3840×2160の4K撮影に対応します。2688×1520なら60fps、1920×1080でも60fpsで記録でき、補間による5120×2880の30fps撮影も用意されています。ファイル形式は静止画がJPG、動画がMP4です。

フラッシュだけでなく定常光のLEDライトも内蔵しているため、暗い場所での動画撮影にも対応します。写真や動画を演出する16種類のフィルター効果も搭載しました。

記録メディアはmicroSDカードで、microSDHCは4GBから32GB、microSDXCは64GBから256GBに対応します。カードは別売りです。電源はリチウムイオンバッテリーのNP-60で、CIPA規格に基づく撮影可能枚数は約205枚。入出力はUSB Type-Cを備えます。

本体サイズと価格

本体サイズは約112×67×34mmで、重さは付属品と充電池を含まない状態で約150g、充電池とメモリーカードを入れた参考値で約173gです。ポケットに入れて持ち歩ける大きさに収まっています。セット内容はカメラ本体、リチウムイオン充電池、ストラップ、USBケーブル、取扱説明書です。

価格はオープン価格で、メーカーの公式オンラインショップでは19,700円(税込)で販売されています。JANコードは4961607603697です。

まとめ

KC-WD2000は、水深5mのIPX8防水とIP6X防塵、高さ1.5mの耐衝撃を備えた約2100万画素のコンパクトデジタルカメラです。液晶を見ながら自撮りできるリアカメラ、4K動画、16種類のフィルターに加え、公共工事の電子納品に適したCALSモードを搭載しました。約150gという軽さと2万円を切る実売価格を考えると、海やプールで気兼ねなく使う1台としても、工事現場の記録用としても扱いやすいカメラに仕上がっています。