Googleが、AIアシスタント「Gemini」のチャットに「Skills」機能を導入しました。よく使う指示を一度保存しておけば、入力欄で「/」を打つだけで呼び出せる仕組みです。これまでの「Gems」は専用画面に移る必要がありましたが、Skillsは会話の流れの中でそのまま使えます。Gemsは順次Skillsに置き換わり、既存のGemsは自動で移行される予定です。

会話の途中で呼び出せる「保存済みの指示」

Skillsは、特定の作業向けにまとめた指示を保存し、何度でも再利用できる機能です。入力欄で「/」に続けてスキル名を入力すると実行でき、Gemini側が内容に合うスキルを自動で適用する場合もあります。

複数のスキルを同時に使えるのも特徴です。たとえば、自分の文章スタイルを覚えさせたスキルと、会社のブランドガイドラインをまとめたスキルを組み合わせて、1回の依頼に反映させるといった使い方ができます。スキルには、テキスト、PDF、画像といった参考ファイルを添付できます。

作成方法は3通り

スキルの作り方は主に3つあります。

1つ目は、Geminiと会話しながら作る方法です。過去のチャットの内容をもとに、Geminiがスキルへまとめる手助けをしてくれます。2つ目は、説明文とカスタム指示を自分で入力して作る方法です。3つ目は、他のサービスで使っていたスキルを SKILL.md ファイルで取り込む方法で、こちらはWeb版とMac版が対象とされています。

あらかじめ用意されたテンプレートもあり、文章スタイル、エネルギー管理、多様な視点、アイデア出し、会議準備の5分野から選べます。

Gemsはどうなるのか

Gemsは今後、Skillsに置き換わります。提供の終了時期は、アカウントの種類ごとに分かれています。

  • 個人のGoogleアカウント:2026年11月
  • Google Workspace(ビジネス、エンタープライズ、非営利団体):2027年3月
  • Google Workspace(教育機関):2027年6月

既存のGemsは、それぞれの時期に自動でSkillsへ変換され、対応している参考ファイルも引き継がれます。待たずに自分で作り直して、先に移行することも可能です。

あわせて、Google Labsのミニアプリ作成ツール「Opal」と、Labs提供のGemsも2026年11月に終了します。こちらはSkillsへの自動移行がなく、ワークフローは手作業で作り直す必要があります。

引き継がれない機能と提供範囲

現時点では、Gemsにあった機能の一部がSkillsでは使えません。Canvas、Deep Research、動画の作成、音楽の作成、ガイド付き学習が対象で、GitHubのファイルも非対応です。共有機能や、Googleドライブ、Gemini Notebookのファイルの追加は、今後のアップデートで加わる予定です。

利用できるのは、まず18歳以上で個人のGoogleアカウントを使っているユーザーです。職場や学校のアカウントへは、順次広がる見通しです。なお、Skillsはエージェント機能「Gemini Spark」ではすでに使えるようになっています。

まとめ

Skillsは、Gemsの「専用の画面に切り替える」手間をなくし、普段のチャットに繰り返し作業をなじませる機能です。Gemsを使い込んでいる人にとっては、Canvasなどが使えなくなる点が移行前の確認事項になります。個人アカウントでは2026年11月にGemsが終わるため、手持ちのGemsの中身を見直しておくと安心です。