Anthropic は 2026 年 4 月 16 日、最上位モデル Claude Opus 4.7 の一般提供を開始しました。
直前モデルの Opus 4.6 と比べて、コーディング、長時間エージェント作業、画像理解などの性能に底上げが入っています。価格は据え置きで、API モデル名は claude-opus-4-7。

日々 Claude 使ってきたユーザーにとっては、待望のメジャーアップグレードと言える内容です。

何が新しいのか、まずは入手チャネルと価格から

Opus 4.7 は Claude のコンシューマー製品(Claude.ai、Claude Code など)と Anthropic の API、さらに Amazon Bedrock、Google Cloud の Vertex AI、Microsoft Foundry でも同日提供開始となりました。

利用料金は Opus 4.6 から据え置きで、入力 100 万トークンあたり5ドル(783円 @1ドル=156円)、出力 100 万トークンあたり 25ドル(3,920円 @1ドル=156円)です。同等以上の性能を同じ料金で使えるため、既存の Opus 4.6 利用者にとっては実質的な値下げに近い体感と言ってもいいでしょう。

ベンチマークと現場の声、ともに過去最高水準

ベンチマーク数値の伸び幅は、ここ数世代の Claude のなかでも大きいものになっています。
コード修正タスクの定番である SWE-bench Verified では 87.6%を記録し、Opus 4.6 の 80.8%から 6.8 ポイント上昇しました。より難度の高い SWE-bench Pro では 64.3%(前世代は 53.4%)と、約 11 ポイントの跳ね上がりを見せています。
出典: Vellum「Claude Opus 4.7 Benchmarks Explained」

現場のフィードバックも具体的です。Notion はマルチステップのワークフロー評価で Opus 4.6 比 14% の精度向上、ツールエラーは 3 分の 1 に減少したと報告しています。Cursor は同社の CursorBench で 4.7 が 70% に到達したと公表し(Opus 4.6 は 58%)、Databricks の OfficeQA Pro では 4.6 比でエラーが 21% 減、Harvey の法務向け BigLaw Bench では高エフォート設定で 90.9% を達成と、領域横断で素直な伸びを見せています。XBOW の自律ペネトレーションテストにおける視覚精度ベンチマークでも、Opus 4.7 は 98.5% を記録し、Opus 4.6 の 54.5% から跳ね上がっています。

Claude Code の進化

画像処理の面では、Opus 4.7 は長辺 2,576 ピクセル、約 3.75 メガピクセルまでの画像を直接読み取れるようになり、従来モデルの 3 倍以上の解像度に対応します。
コンピュータ操作エージェントが密度の高いスクリーンショットを読む用途や、複雑な技術図面からのデータ抽出など、ピクセル単位の精度が要求されるケースでの改善が行われています。

推論エフォートの粒度も増えました。これまでの high と max の間に xhigh が追加され、難しい問題に対してレイテンシと推論深度のバランスを細かく取れるようになっています。Claude Code ではコーディング時の既定エフォートが xhigh に引き上げられ、新スラッシュコマンド /ultrareview で変更内容を腰を据えてレビューする専用セッションも使えます。Pro と Max のユーザーには無料で 3 回分が付与され、Max ユーザーには長時間タスクを途切れさせずに走らせる auto mode も解放されました。

移行時に意識したい点も明示されています。Opus 4.7 はトークナイザーが更新され、同じ入力でも 1.0 倍から 1.35 倍ほど多くトークンを消費する場合があります。さらに高エフォートではエージェント的なタスクの後半で思考量が増える設計のため、出力トークンも増えがちです。Anthropic は task budgets(パブリックベータ)や effort パラメータでの制御を推奨しており、本番投入前に実トラフィックでのトークン挙動を測ることをすすめています。

まとめ

Claude Opus 4.7 は、料金据え置きでコーディング、視覚、長時間エージェントの全方位を伸ばしてきた、迷いのないアップデートです。SWE-bench Verified 87.6%という数字以上に、Notion、Cursor、Databricks、Harvey といった主要プロダクトでの実装報告が説得力を持っています。すでに Opus 4.6 をワークフローに組み込んでいるなら、まずは xhigh エフォートと task budgets の効果を試してから、本番系を切り替えるのがおすすめです。

出典: Anthropic ニュース「Introducing Claude Opus 4.7」