米OpenAIのAIコーディングツール「Codex」で、日本時間9月26日朝から約56分間にわたり全機能が利用できなくなる障害が発生しました。Web版・API・CLI・VS Code拡張機能のすべてが影響を受けましたが、ChatGPT本体への波及はなかったといいます。復旧後、同社はCodexとChatGPT Workの有償プラン利用者を対象に、利用上限をリセットする対応を発表しました。

障害発生から復旧まで、経緯を整理

Codexは、OpenAIがChatGPTと並行して提供しているAIコーディングエージェントで、コードの生成やレビュー、実行環境の管理までを自動化できる開発者向けツールです。障害が確認されたのは日本時間の午前7時58分。OpenAIは同時刻に障害の発生を公式に認め、対応を開始しました。午前8時19分の時点では「APIキー経由でログインすれば一部機能にアクセスできる」との案内が出され、根本原因の特定と対策の実装を経て、午前8時54分に全サービスが復旧しています。障害発生から復旧までの所要時間は約56分でした。

影響が及んだのはCodexのWeb版、API、CLI、VS Code拡張機能の全プラットフォームです。開発フローにCodexを組み込んでいる利用者にとっては、この間コーディング作業やビルドの自動化が滞ったとみられます。一方でChatGPTなど同社の他サービスには波及しなかったとされています。原因については「内部の問題」とだけ説明されており、具体的な技術的詳細は明らかにされていません。

Codex責任者が謝罪、利用上限をリセット

Codexを率いるティボ・ソティオ氏はX(旧Twitter)で障害への対応を報告し、「ちょっとした中断、本当にごめん」と謝罪しました。そのうえで、CodexとChatGPT Workの有償プラン全体を対象に利用上限をリセットすると発表しています。障害中にトークンを使い切れなかったユーザーや、業務に支障が出たユーザーへの実質的な補償として位置づけられる対応です。

なお、同種の障害とそれに伴う利用上限のリセット対応は今回が初めてではありません。ソティオ氏のXアカウントでは、過去にも複数回にわたり同様の障害報告とリセットの告知が投稿されており、Codexの利用者急増にインフラの安定性が追いついていない状況がうかがえます。

リセット後に上限到達が早まったとの指摘も

一方で、SNS上では今回のリセット後にかえって利用上限への到達が早まったとの声も上がっています。一部のユーザーからは、障害後のインフラ対応以降、以前より少ないトークン消費で上限に達するようになったとの報告が寄せられているほか、Codexで利用できる「Astra 6」「Sol 6」といったモデルが事実上使いづらい状態になっているとの指摘も出ています。単純な上限リセットだけでは、障害の根本的な影響を解消できていない可能性がうかがえます。

まとめ

OpenAIのCodexは9月26日朝に約56分間の全面障害に見舞われましたが、同日中に復旧し、同社は有償ユーザー全員を対象に利用上限をリセットする対応を取りました。同種の障害対応が繰り返されている点を踏まえると、Codexの急速な利用拡大とインフラの安定性の両立は、今後も同社にとって課題であり続けそうです。

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