Xiaomiが年次フラッグシップの「REDMI K100 Pro」シリーズを中国で正式発表しました。6.59インチという扱いやすいサイズに8,580mAhの大容量バッテリーを詰め込み、画面は最大185Hz駆動の有機EL。価格は12GB+256GBモデルで3,699元(約8万9,000円)からと、4,000元クラスの全部入りを狙った構成です。上位の「K100 Pro Max」も同時に登場しました。

6.59インチに8,580mAhを収めた

このシリーズで最も目を引くのはバッテリーです。K100 Proは6.59インチと、最近の中国メーカーのフラッグシップとしてはむしろ小さめの部類に入ります。そこへ8,580mAhを積んできました。1リットルあたり945Whというエネルギー密度の高さが効いており、単純に本体を分厚くして容量を稼いだわけではありません。

充電は有線100W、ワイヤレス50Wに対応し、逆充電は有線27W、ワイヤレス22.5Wです。イヤホンやスマートウォッチを本体の背面に載せて充電する使い方も、ケーブルなしで完結します。

デュアルチップ構成で185Hzを回す

プロセッサーは第5世代Snapdragon 8 Eliteの派生版(型番SM8850-1-AB)で、これに自社のAIゲーム用ディスプレイチップ「D2」を組み合わせたデュアルチップ構成を採ります。D2はハードウェアによる画像超解像に対応し、ゲームの描画負荷を抑えたままフレームレートを伸ばす役割です。AnTuTuのスコアは総合409万点とされています。

画面は6.59インチのフラット有機ELで、M11発光材料を業界に先駆けて採用しました。リフレッシュレートは最大185Hzの可変駆動、ピーク輝度は4,500nit(25%ウィンドウ)に達します。特徴的なのが「超級像素」と呼ばれる画素配列で、一般的な有機ELで使われるペンタイル配列ではなくフルRGB配列を実現しており、解像度そのものは2Kではないものの、見え方は2Kに近いとされています。表面には自社製の龍晶ガラス4.0を使い、耐落下性能も引き上げました。

2億画素メインと2.5倍望遠

カメラは3眼構成です。メインが2億画素の大型センサーで、1億画素と2億画素の両方で出力でき、画素統合を利用した実質的な光学ズームにも対応します。望遠は5,000万画素の2.5倍レンズで、35mm換算60mmの人物撮影向き画角。最短10cmまで寄れるため、望遠マクロとしても使えます。3本目は800万画素の超広角です。

防塵防水はIP68とIP69の両対応で、高温高圧の噴流洗浄まで想定した等級を取得しています。指紋認証は3D超音波式、スピーカーはBoseがチューニングした対称配置のデュアル構成。NFCによる交通系カードや鍵のエミュレーションにも対応します。

価格は3,699元から、上位のPro Maxも

K100 Proの首売り価格は、12GB+256GBが3,699元(約8万9,000円)、16GB+256GBが4,099元(約9万8,000円)、12GB+512GBが4,299元(約10万3,000円)、16GB+512GBが4,699元(約11万3,000円)です。いずれも正規価格から300元引きで、正規価格は3,999元からとなります。中国の家電購入補助を適用した場合の実質価格は3,199元(約7万7,000円)からです。

カラーは黒、白、赤霞珠(カベルネ)レッド、そして「流蛍追光」の4色です。流蛍追光は蓄光素材を使っており、日中に光を蓄えて暗所でぼんやりと光ります。懐中電灯や紫外線ライトを当てれば模様を描くこともできる、遊びの利いた仕上げです。

上位のK100 Pro Maxは、派生版ではない第5世代Snapdragon 8 Eliteを搭載し、AnTuTuスコアは455万点。ゲーム性能をさらに押し上げたモデルという位置付けです。

※1人民元=24円換算(2026年8月時点)

まとめ

REDMI K100 Proは、6.59インチという持ちやすいサイズに8,580mAhと185Hz有機EL、2億画素カメラを同時に載せた欲張りな1台です。バッテリーを盛ると本体が大きくなる、という従来の前提を電池側の技術で崩しにきた点が面白いところで、3,699元からという価格を考えると、4,000元前後の激戦区にはかなり重い一撃になりそうです。日本を含む中国国外での展開は現時点で案内されていません。

参考リンク

[1] https://www.ithome.com/0/988/472.htm