Red Magicが、ゲーミングに特化したAndroidタブレット「Gaming Tablet 5 Pro」を中国で発表しました。9.06型の2.4K・185Hz OLEDに、フラッグシップ級のSnapdragon 8 Elite Gen 5と補助チップ「RedCore R4」を組み合わせ、内部に冷却液を循環させる本格的な液冷システムまで詰め込んだ意欲作です。透明の背面パネルから冷却機構やRGBが見える尖ったデザインで、価格は4,999元(約12万円)から。手のひらサイズで持ち歩けるハイエンド機を求める層に向けた1台です。

※1元=約23.7円換算(2026年7月3日時点)

9.06型2.4K・185Hz OLEDと300Hzタッチ

最大の見どころは、9.06型の小ぶりなOLEDディスプレイです。解像度は2.4Kで、リフレッシュレートは185Hzに達します。Red Magic独自の「X10」パネル素材を採用し、標準時のピーク輝度は1,100nit、HDRコンテンツ表示時は1,600nitまで伸びます。色域はDCI-P3を100パーセントカバーし、画面比は16対10、額縁は4.9mmと細く仕上げています。

ゲーム中の操作精度を左右するタッチ性能も強化されています。Synapticsの「S3930」タッチコントローラーを組み合わせ、マルチタッチ時のサンプリングレートは300Hzに対応します。高いリフレッシュレートと合わせて、素早い入力にも遅れずに追従できる構成です。

Snapdragon 8 Elite Gen 5に補助チップと液冷

頭脳には、QualcommのSnapdragon 8 Elite Gen 5を採用します。加えて、補助チップ「RedCore R4」を搭載し、フレーム補間やタッチの補正といった処理を肩代わりさせることで、メインのプロセッサーの負荷を抑える狙いです。

発熱対策には、能動的な液冷システムを組み込みました。小型の内部ポンプで冷却液をベイパーチャンバーへ循環させ、さらに液体金属グリスを併用して熱を逃がします。スマートフォンやタブレットではファンや金属板による冷却が一般的ですが、本機は液体を巡らせる仕組みを取り入れて、高負荷時の性能を保ちやすくしています。処理全体は「CUBE Gaming Engine 3.0」が制御し、リソースの割り当てを最適化しながら電力効率の改善も図るとしています。

PCゲームにも踏み込むソフトウェア

ソフトウェアはRed Magic OS 11.5をベースに動作します。特徴的なのは、PCエミュレーターを標準で備える点です。Steamと直接つなぐモードを用意し、PC向けのゲームを本体上で動かしながら、クラウドのセーブデータを同期できるとしています。タブレット単体でPCゲームの一部を持ち出す使い方を想定した機能です。

AI関連の機能も加わります。ゲーム中に戦術を提案する「タクティカルコーチ」や、DeepSeekを用いた音声アシスタントを搭載し、マルチプレイ中に音声で応答を返すといった使い方に対応します。

8,300mAh電池と2基のUSB-C端子

電池は8,300mAhで、80Wの有線充電に対応します。付属の充電器は100W対応のものが同梱され、対応機器と組み合わせればより速い充電も視野に入ります。さらにバイパス充電にも対応し、プレイ中に電源をつなぐと、電力を電池ではなく本体へ直接供給して発熱や劣化を抑えられます。

端子はUSB-Cを2基備えます。どちらも80W充電に対応し、片方はデータ転送や外部モニター出力に向くUSB 3.2 Gen 2規格です。このほか、デュアルステレオスピーカー、指紋認証センサー、最大4K・144Hzでテレビやモニターへ映せる無線ミラーリング機能を用意します。カメラは背面に1,300万画素、前面に900万画素を備え、ビデオ通話や顔認証といった用途に対応します。

価格と展開

Gaming Tablet 5 Proは、すでに中国で販売が始まっています。価格は、12GB+256GBモデルが4,999元(約12万円)、16GB+512GBモデルが5,999元(約14万円)、最上位の16GB+1TBモデルが6,999元(約17万円)です。カラーは透明仕上げの「Silver Wing」と「Dark Night」の2色を用意します。

グローバル市場へは、「Red Magic Astra 2」の名称で近く投入される予定です。日本での展開や価格については、現時点で明らかになっていません。

まとめ

Red MagicのGaming Tablet 5 Proは、9.06型2.4K・185Hz OLEDにSnapdragon 8 Elite Gen 5と補助チップ「RedCore R4」を組み合わせ、冷却液を循環させる液冷システムまで盛り込んだ小型ゲーミングタブレットです。PCエミュレーターやSteam連携、8,300mAh電池と2基のUSB-C端子といった装備を、中国では4,999元(約12万円)からという価格にまとめてきました。片手で扱えるサイズで妥協のない性能を求めるゲーマーにとって、注目の1台になりそうです。グローバル版「Astra 2」の展開や、日本での取り扱いが気になるところです。