NVIDIAとセガ(SEGA)が、30年にわたる協業を記念する取り組みを発表しました。舞台となったのは東京・秋葉原です。両社は、セガの格闘ゲーム最新作「VIRTUA FIGHTER CROSSROADS」をはじめとする往年のタイトル群を、NVIDIAの新型AIスーパーチップ「RTX Spark」に対応させると明らかにしました。RTX Sparkは、薄型のWindowsノートやコンパクトなデスクトップ向けに設計された次世代チップです。
秋葉原で振り返る30年の歩み
発表は、かつてのセガ秋葉原の店舗(現在のGiGO秋葉原3号館)で行われました[1]。会場には、NVIDIA創業者兼CEOのJensen Huang氏に加え、セガのCEOである里見治紀氏、COOの内海州史氏、そして「バーチャファイター」の生みの親である鈴木裕氏、元セガ社長の入交昭一郎氏が顔をそろえました[1]。
両社の関係は30年前にさかのぼります。当時、NVIDIAの「NV1」チップが、PC向けの「バーチャファイター」初代を動かしました。世界でも初期の3D対戦格闘ゲームの一つです[1]。アーケードや家庭用ゲーム機のグラフィックス技術を一緒に磨いてきた両社が、最新のPC基盤で再び手を組む形になります。
RTX Sparkとはどんなチップか
RTX Sparkは、NVIDIAが2026年5月31日に発表した新しいスーパーチップです[2]。最大1ペタフロップスのAI処理性能と最大128GBの統合メモリを備え、個人向けのAIエージェントを手元の端末で常時動かすことを想定しています[2]。
心臓部には、6,144基のCUDAコアと第5世代Tensorコアを持つNVIDIA Blackwell世代のRTX GPUを搭載します。これを「NVLink-C2C」という接続技術で20コアのNVIDIA Grace CPUとつなぐ構成です[2]。カスタムCPUの設計では、Armベースの半導体設計で知られるMediaTekが協力しました[2]。
本体は薄さ14mmクラスのノートPCから小型デスクトップまでを想定し、レイトレーシングやDLSSといったNVIDIAのゲーミング技術も利用できます。AAAゲームを1440p・毎秒100フレーム超で動かせるとしています[2]。搭載製品は2026年秋に、ASUS、Dell、HP、Lenovo、Microsoft Surface、MSIから登場し、AcerとGIGABYTEが続く予定です[2]。
ゲーム対応で広がる選択肢
今回の発表で名前が挙がった「VIRTUA FIGHTER CROSSROADS」は、2027年の発売が見込まれるシリーズ最新作です[3]。セガはこのタイトルを皮切りに、今後のゲームでもRTX Sparkへの対応を進めると表明しています[1]。ただし、RTX Spark版の具体的な配信時期や、対応する他タイトルの名称は、現時点では公表されていません[3]。
薄型のノートPCでも、レイトレーシングやDLSS、AI技術を生かした表現でセガの看板シリーズを楽しめるようになる見通しです[1]。往年の名作を新しいハードに残し、次の世代へつないでいくという意味でも、節目にふさわしい協業といえそうです。
まとめ
NVIDIAとセガは、30年の関係を土台に、「VIRTUA FIGHTER CROSSROADS」を含むタイトル群をRTX Sparkへ対応させる方針を秋葉原で示しました。RTX Sparkは薄型PC向けの新型AIスーパーチップで、搭載製品は2026年秋の登場が予定されています。ゲームの具体的な配信時期など未定の部分は残りますが、ハードとゲームの両輪で個人向けAI PCの新しい体験がどこまで広がるかが注目点です。
出典:https://blogs.nvidia.com/blog/japan-ecosystem-2026/
出典:https://nvidianews.nvidia.com/news/nvidia-microsoft-windows-pcs-agents-rtx-spark
