YouTubeは、見たい動画の内容を言葉で伝えるだけでGoogleの生成AI「Gemini」が専用のフィードを組み立ててくれる新機能「カスタムフィード」を発表しました。従来のおすすめ機能はそのままに、用途ごとに複数の専用タブを作って使い分けられるのが特徴です。

文章で頼むだけで専用フィードが完成

カスタムフィードでは、画面上のプロンプト入力欄に見たい動画の条件を自然な文章で書き込むと、Geminiがその内容を解釈してフィードを組み立てます。たとえば「通勤中に聴きたい30分程度のビデオポッドキャスト」や「リラックスしたいときに見る実況・雑談系の動画」といった具体的な指定に対応するとされ、含めたい要素や除外したい内容、優先したい傾向まで細かく書き込める仕様です。

作成されたフィードはYouTubeのホーム画面上部に専用タブとして固定表示され、通常のおすすめフィード(全ジャンルを網羅する既存の表示)を置き換えるものではありません。用途に応じて複数のカスタムフィードを作成し、タブを切り替えながら併用する使い方が想定されています。

視聴履歴に頼らない新しい導線

これまでのおすすめ機能は視聴履歴や再生傾向を基に自動でフィードを組み立てる仕組みが中心でしたが、カスタムフィードはユーザーが意図を言葉で直接指定できる点が異なります。ただし、動画の選定基準やコンテンツポリシーへの適合判断はYouTube側のシステムが担っており、Geminiが担うのはあくまで入力内容の解釈です。つまり、ユーザーが得られるのはアルゴリズムそのものを操作する権限ではなく、望む方向性を明確に伝える手段という位置づけです。YouTube幹部は、200億本を超える動画ライブラリの中から目的の動画にたどり着きやすくする狙いがあるとコメントしています。

提供開始は来月から、対応範囲は順次拡大へ

カスタムフィードは早ければ来月にもウェブとモバイル向けに順次展開が始まる見通しで、当面は一部地域のユーザーから先行して利用できるようになるとみられます。複数のカスタムフィードを同時に運用できる仕様は今後さらに広い環境へ拡大していく方針とされており、対応プラットフォームの拡大も視野に入れているようです。

まとめ

YouTubeの新機能「カスタムフィード」は、Geminiへの自然言語による指示だけで専用の動画フィードを作成できる仕組みです。既存のおすすめ機能を残したまま、目的別のタブを追加できる柔軟さが特徴で、来月以降ウェブ・モバイル向けに順次展開される見通しです。視聴履歴任せだった動画発見の入り口に、ユーザー自身の言葉による指定という新しい選択肢が加わることになります。

出典: TechCrunch