ダイソンが新しいロボット掃除機シリーズ「Dyson Nurovi(ニューロビ)」を国内に投入しました。水拭きと自動洗浄ドックを備える上位機「Dyson R2 Nurovi Wash+Dry」は9月4日に発売され、直販価格は145,900円です。吸引に特化したエントリーモデル「Dyson R1 Nurovi Dry」も国内での販売が始まり、価格は95,900円とダイソンのロボット掃除機として初めて10万円を切りました。両モデルともに吸引力は21,000Paで、大きなゴミと微細なホコリを別々の経路で集める新しい吸引方式を採用しています。

大きなゴミと微細なホコリを分けて集める発想

ロボット掃除機は、髪の毛のような細かいホコリと、こぼれた食べかすのような大きなゴミの両方を、限られた吸引力で拾い上げる必要があります。大きなゴミは重いぶん吸引力だけで持ち上げにくく、逆に細かいホコリは効率的な気流と安定した吸引力がなければ取り残されやすいという性質があります。

Nuroviシリーズが搭載する「Dyson Twin-capture」システムは、この課題にゴミの捕集口を2系統に分けることで対応しました。毛絡み防止ブラシバーが大きなゴミを機械的にかき集めて本体内部へ送り込み、モーターの吸引は細かいホコリや小さな粒子の回収に集中させる仕組みです。壁際やソファの下など、これまで届きにくかった隙間にも自動で最大27mmまで伸びるサイドブラシを両モデルに新規搭載しており、ブラシへの毛の巻き付きを抑えながら壁際まで掃除できるとしています。

上位機は自動で水拭きパッドを洗う「Dyson R2 Nurovi Wash+Dry」

R2 Nurovi Wash+Dryの特徴は、吸引と水拭きを1台でこなせる点です。水拭きパッドには、3つの円弧からなる曲線形状のルーロー三角形に着想を得た「三稜ルーロー水拭きウォッシュパッド」を新たに採用し、一定の幅を保ちながら円のようになめらかに動くことで、部屋の隅や壁際まで届いて頑固な汚れも拭き残しにくくしたといいます。

掃除を終えると、パッドはドック内で75℃の温水により自動洗浄され、その後45℃の温風で乾燥します。生乾きによるカビやニオイの発生を防ぐ狙いです。自動ゴミ収集ドックには8個のダイソンサイクロンを搭載し、最大90日分のゴミを密閉されたダストビンへ収納できるとしています。本体サイズは直径352mm×高さ96mm、重さ3.5kg、最長運転時間は約90分、充電時間は約6.5時間です。

10万円を切った吸引専用モデル「Dyson R1 Nurovi Dry」

R1 Nurovi Dryは水拭き機能を省き、吸引清掃に絞ったモデルです。国内価格は95,900円で、ダイソンのロボット掃除機としては初めて10万円を下回りました。本体サイズはR2と同じ直径352mm×高さ96mmで、重さは3.4kgとやや軽く、水拭き用の温水・乾燥機構を持たないぶん最長運転時間は約120分とR2より長く確保されています。

低い本体高は、ソファや家具の下に入り込みやすくする狙いもあります。自動ゴミ収集ドックのサイズもR2より小型な245×245×481mm、重さ4.7kgで、設置場所を選びやすいのも特徴です。

センサー任せで掃除のムラを抑える

両モデルとも、ピエゾセンサーでホコリの量を、超音波センサーで床の材質をリアルタイムに検知し、状況に応じて吸引力や清掃方法を自動で調整します。加えてLiDARによる部屋のマッピングと、ラインレーザーおよびエッジセンサーを使った障害物回避機能を備えており、家具の配置を読み取りながら掃除ルートを組み立てます。使う側が細かく設定しなくても、部屋ごとの床材やゴミの量に合わせて動作が変わる設計です。

海外でも同時展開、米国では549.99ドルから

Nuroviシリーズは2026年9月3日(現地時間)にドイツ・ベルリンで発表され、日本のほか米国でも販売されています。米国ではダイソンの公式ストアで吸引専用のR1が549.99ドル(約86,900円)※1米ドル=158円換算(2026年9月25日時点)で販売されており、日本の95,900円と比べると割安な価格設定です。地域ごとに構成モデルや価格帯に差があるため、海外情報を参考にする場合は日本向けの価格・仕様を別途確認したほうが確実です。

まとめ

Dyson Nuroviシリーズは、水拭き対応の上位機R2 Nurovi Wash+Dry(145,900円)と、吸引専用で10万円を切るR1 Nurovi Dry(95,900円)の2モデル構成です。大きなゴミと微細なホコリを別々に処理するTwin-captureシステムや、ピエゾセンサー・超音波センサーによる自動調整など、価格帯によらず共通の技術を投入している点が特徴です。水拭きの自動洗浄まで求めるか、吸引清掃だけで価格を抑えるか、用途に応じて選べる選択肢が増えたことになります。

参考リンク:
[1] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000212.000042335.html
[2] https://www.dyson.co.jp/vacuum-cleaners/robots/r1-nurovi-dry