Xiaomiは、家庭で写真をその場でプリントできる新型の卓上フォトプリンター「米家 卓上フォトプリンター2(Mijia Desktop Photo Printer 2)」を中国で発表しました。クラウドファンディングは同社のYoupinで7月13日に始まり、本体価格は699元(約1万7000円)です。2020年に登場した前モデル「米家 フォトプリンター1S」を約6年ぶりに刷新し、印刷方式と無線接続の2点で大きく進化しました。

3色から4色へ、昇華型印刷で黒がより深く

今回もっとも大きな変更点が、印刷方式です。前モデルの1Sは色の三原色にあたる3色の昇華型印刷(染料熱転写)でしたが、新モデルではここに黒(K)の層を加えた4色の昇華型印刷へと切り替わりました。黒インクを独立して重ねられるため、文字の輪郭がくっきりと締まり、暗部の黒がより深く沈む仕上がりが期待できます。写真だけでなく、文字を含むカードやコラージュを刷るときにも効果が分かりやすい部分です。

対応する用紙も広がりました。4インチの両面プリント用紙や、貼って使えるスクエア型のシール用紙、6インチ用紙などに対応し、6インチ用紙では従来の3色印刷に加えて、新たに4色印刷の高品位オプションを選べます。1枚あたりの単価は6インチの4色印刷用紙で2.48元(約60円)ほど、4インチの両面用紙なら1元を下回る水準に抑えられており、日常的に刷っても負担が小さい設計です。前モデルはスクエアのシール用紙と6インチ用紙にしか対応せず、4色印刷にも非対応だったため、汎用性の面でも一歩前進しています。

Wi-Fiを廃してBluetooth 5.2に、スマホと直接つながる

無線接続の仕組みも見直されました。1Sは2.4GHz帯のWi-Fi接続を採用していましたが、新モデルはBluetooth 5.2へと変更されています。これにより、自宅のWi-Fiネットワークがなくてもスマートフォンと直接ペアリングして印刷できるようになりました。外出先や来客時など、ネットワーク環境を用意しにくい場面でも手軽に使える点は実用的です。

複数のユーザーが同時に接続してプリントを共有できる仕組みも引き続き利用でき、撮った写真をその場でみんなで印刷するといった使い方に向いています。プリント前の簡単な調整用として、8種類のフィルターも用意されました。

ARやスマート証明写真など、ソフト面の新機能も充実

ソフトウェア面では、1Sにはなかった機能がいくつか追加されています。色を細かく作り込めるLUTベースのカラー調整、印刷した写真をアプリ越しに動画として楽しめるARダイナミックフォト、証明写真をきれいに整えるスマート証明写真モードなどです。仕上げの質感についても、従来の高光沢コーティングに加えて、複数の凹凸のあるラミネート加工を選べるようになりました。

本体サイズは199×126.6×85.7mmで、1Sの194×124.6×83.6mmからひと回り大きくなっています。据え置きで使う卓上プリンターとしては、依然としてコンパクトにまとまっている印象です。

価格と展開

米家 卓上フォトプリンター2は、本体が699元(約1万7000円)で、Youpinのクラウドファンディングを通じて7月13日から提供されます。用紙などの消耗品は別売りで、4インチの両面プリント用紙のスターターセットが79.2元(約1,900円)から用意されるほか、3インチのシール用紙、6インチ用紙、6インチ4色印刷のプロフェッショナル向けセットなどが順次そろいます。現時点では中国国内での展開が中心で、日本を含む海外市場での取り扱いは明らかにされていません。

※1人民元=約23.85円換算(2026年7月10日時点)

まとめ

米家 卓上フォトプリンター2は、3色から4色への昇華型印刷への進化で黒の表現と文字の精細さを高め、接続方式をWi-FiからBluetooth 5.2へ変えることでスマートフォンと直接つながる手軽さを実現した1台です。ARダイナミックフォトやスマート証明写真といった遊び心のある機能も加わり、699元(約1万7000円)という価格も含めて、自宅で気軽に写真を残したい人にとって身近な選択肢になりそうです。海外展開の情報が今後出てくるかどうかも注目したいところです。