米Metaは現地時間9月23日、メガネのようにかけられる新型VRデバイス「Meta VR Glasses」を発表しました。本体の重さは約100gで、従来型ヘッドセット「Meta Quest 3」の5分の1に抑えられているのが最大の特徴です。日本を含む各国での発売は2027年春を予定しています。
本体とパックを分離、マグネシウム合金フレームで軽量化
Meta VR Glassesは、プロセッサやバッテリー、ストレージといった重量のかさむ部品を本体から切り離し、ポケットやベルトに収まる小型パックにまとめた設計です。本体はマグネシウム合金製フレームを採用し、光ファイバーケーブルでパックと接続します。パック側の重さは約300gで、本体と合わせた総重量はおよそ400g前後になります。従来のヘッドセット型と違い、頭部を固定するストラップが不要になったことで、メガネに近い装着感を実現しました。
ディスプレイにはマイクロ有機ELパネルを採用した「5K Infinite Display」を搭載し、片目あたり2412×2288ピクセル、視野角1度あたり37ピクセルという高精細な表示が可能です。プロセッサはQualcommの「Snapdragon Reality Elite」を採用しました。
操作はコントローラー不要、AIエージェントと視線・手の動きで完結
操作面では、AIエージェント「Meta AI」への音声指示に加え、視線追跡とハンドジェスチャーを組み合わせることで、専用コントローラーなしで一通りの操作が完結します。バッテリー駆動時間は最大3時間で、パックを介した給電となります。
用途は幅広く、映像視聴では動画配信サービスの映画やドラマ、スポーツ中継を大画面で楽しめるほか、3D作品にも対応し、VRデバイスとして初めて「IMAX Enhanced」の認証を取得しました。仕事用途ではMacやWindows PCとワイヤレスまたはUSB-Cで接続し、複数の仮想画面を並べて使えるほか、平面に仮想キーボードとタッチパッドを表示して入力する機能も備えます。ビデオ通話では、表情をリアルタイムに再現したアバターで参加できる機能も用意されました。
ゲームは発売時75本以上、既存Questタイトルも継続利用可能
ゲームについては、コントローラーなしで遊べるタイトルを発売時点で75本以上そろえる計画です。既存の「Meta Quest」向けタイトルもそのまま利用でき、Quest 3・3S用コントローラー「Meta Quest Touch Plus」にも対応します。さらにクラウドゲームサービスのXbox Cloud Gamingを通じて数百本のゲームをストリーミングでき、家庭用ゲーム機や携帯ゲーム機を接続して大画面でプレイすることも可能です。
なお、同時に発表された「Ray-Ban Meta Audio」は、スピーカーを内蔵したAIグラス兼ヘッドホンで、1回の充電で最大12時間駆動します。こちらも日本展開は2027年を予定しているとされています。
価格は20万円台、日本での価格は未公表
米国での価格は1,299.99ドルで、度付きレンズは別売りとなります。日本での価格は本稿執筆時点で未公表ですが、公式サイトでは発売情報をメールで受け取れる事前登録が始まっています。
※1米ドル=158円換算(2026年9月25日時点)
まとめ
Meta VR Glassesは、パックとの分離設計によって100gという軽さを実現し、長時間の装着を前提とした新しいVRデバイスとして位置づけられます。映像視聴からゲーム、仕事用途まで幅広くカバーしつつ、2027年春の発売に向けて日本を含む各国展開が予定されており、今後の価格発表や国内での詳細情報に注目が集まります。
