オーディオ機器ブランドのHidizsが、携帯型の音楽プレーヤー「AP30 Music Boy」を発表しました。往年の携帯ゲーム機を思わせる手のひらサイズの本体に、十字キーやA/Bボタン、回転式の音量ダイヤルを備え、microSDカードに入れた楽曲を懐かしい操作感で楽しめるのが特徴です。ハイレゾ音源の再生にも対応しながら、Kickstarterでの先行価格は85ドル(約1万4000円)からと手ごろに設定されています。
ゲームボーイを思わせるレトロな操作系
最大の見どころは、往年の携帯ゲーム機をなぞったデザインと操作系です。本体正面には十字キーとA/Bボタンを配置し、これらを使って曲を選んで再生します。音量の調整は側面の回転式ダイヤルで行い、カチカチと回す感触は初代ゲームボーイの音量つまみを思い出させます。画面は2.0インチのIPS液晶で、小さいながらも曲名やアルバム情報を見やすく表示します。
遊び心はデザインだけにとどまりません。本体にはレトロなブロックパズルゲームが内蔵されており、音楽を聴きながら手持ち無沙汰を紛らわせられます。ゲームボーイ風でありながらゲームボーイのエミュレーターは積んでいないので、あくまで雰囲気を楽しむ一台と考えるのがよさそうです。背面にはクジラをあしらった彫刻が施され、素材は軽量なプラスチック版と、質感を高めたアルミ版の2種類が用意されます。
ハイレゾ再生を担う音まわりの実力
見た目は玩具のようですが、音の作りは本格的です。心臓部にはCirrus LogicのDACチップ「CS43198」を採用し、24bit/192kHzのハイレゾ音源に加えてDSD256の再生にも対応します。ファイル形式はFLACやALAC、WAV、APEといったロスレス系を幅広く扱えます。
出力端子は2系統です。3.5mmのヘッドホン端子は片チャンネルあたり61mW、バランス接続に使う4.4mm端子は137mWの出力を備えます。イコライザーで好みの音に寄せることもでき、手ごろな価格ながら音楽専用機として「ちゃんと聴ける」水準に仕上げようという狙いがうかがえます。
Bluetoothやバッテリーの実用性
無線ではBluetooth 5.3に対応します。ただしワイヤレスで飛ばせるのはSBCコーデックのみで、LDACなどの高音質コーデックには対応しません。音の良さを引き出したいなら、有線接続が基本になりそうです。楽曲の保存はmicroSDカード方式で、最大256GBまでのカードを利用できます。
バッテリーは1,200mAhを内蔵し、接続方法や音量によって8〜12時間ほどの連続再生ができるとされています。通勤や通学のお供として1日持ち歩くには、十分な稼働時間です。
価格とKickstarterでの展開
AP30 Music Boyは7月23日からKickstarterで支援の受付を始めました。先行支援枠の「スーパーアーリーバード」では、プラスチック版が85ドル(約1万4000円)、アルミ版が93ドル(約1万5000円)で用意されます。一般販売時の価格はプラスチック版が119ドル(約2万円)、アルミ版が129ドル(約2万1000円)とされています。なお、これらの価格には送料や輸入時の税・関税は含まれません。
※1ドル=約164円換算(2026年7月24日時点)
まとめ
Hidizsの「AP30 Music Boy」は、ゲームボーイ風の懐かしい見た目と操作系に、CS43198 DACによるハイレゾ/DSD256再生という本格的な中身を組み合わせた携帯音楽プレーヤーです。十字キーやA/Bボタン、回転式の音量ダイヤル、内蔵のブロックパズルゲームなど、手に取って楽しい要素が詰め込まれています。Kickstarterでの先行価格は85ドル(約1万4000円)からで、スマホとは別に音楽専用の一台を気軽に持ちたい人にとって、遊び心のある選択肢になりそうです。
