Garminが、Metaのスマートグラスと自社デバイスを結びつける連携機能を日本でも始めました。対応するGarminウォッチやサイクリングコンピューターと「Oakley Meta Vanguard」などのMeta AIグラスを組み合わせると、運動中の心拍数やペースを画面に目を落とさず音声で受け取れます。スマートフォンを取り出さずに数値を確認したいランナーやサイクリストに向けた、手ぶら運用を意識した仕組みです。
ウォッチの計測値をグラス側に届ける連携
今回の機能は、Garmin Connect IQ Store(Garminデバイス向けのアプリ配信プラットフォーム)で提供されるMeta AIアプリを通じて動きます。手元のGarminウォッチやサイクリングコンピューターが計測した心拍数や速度、ペースといったデータを、ペアリングしたMeta AIグラス側で扱えるようにするのが基本的な役割です。
ランニングやライド中は、視線や手元の操作で数値を確認する動作そのものが集中を妨げます。計測はこれまで通りGarminデバイスに任せつつ、確認の手段としてグラスを足す形にすることで、走りながら、あるいはペダルを回しながらでも体の状態を把握しやすくなります。
「Hey Meta」の音声とLED表示で手元を見ずに把握
操作の入り口になるのが音声です。「Hey Meta」と呼びかけてペースや速度、心拍数を尋ねると、グラスがその時点の数値を読み上げます。スマートフォンやウォッチの画面を見るために動きを止めたり視線を外したりする必要がなく、運動のリズムを保ったまま状況を確認できます。
数値の読み上げに加えて、グラスのLED表示を使った合図にも対応します。あらかじめ設定したペースや心拍ゾーン、サイクリングのパワーゾーンに応じて表示が切り替わるため、いま自分が狙った強度の範囲に収まっているかどうかを、言葉を介さずに把握できます。インターバル走や一定のゾーンを保ちたいトレーニングでは、こうした即時のフィードバックが役立ちます。
自動撮影とアプリでのハイライト・共有
連携はデータの確認だけにとどまりません。あらかじめ決めたパフォーマンス指標やマイルストーンに達すると、グラスが自動で動画を撮影します。走りながら自分でカメラを操作しなくても、節目のシーンが記録に残る仕組みです。撮影した素材はトレーニング後にハイライト動画としてまとめて振り返れます。
記録の整理や共有はMeta AIのモバイルアプリが担います。アクティビティの要約を確認できるほか、移動距離や速度といったデータを重ねた動画や写真を作成でき、InstagramやFacebook、WhatsAppへそのまま投稿することも可能です。計測したログを、見せる前提のコンテンツに仕立て直しやすくなっています。
利用に必要なもの
この体験を使うには、3つの要素をそろえる必要があります。対応するGarminデバイス、Meta AIグラス、そしてMeta AIアプリをインストールしたスマートフォンの3点で、これらをペアリングして初めて連携が成立します。グラスとウォッチのどちらか一方だけでは完結せず、スマートフォンを含めた組み合わせが前提となる点は押さえておきたいところです。
なお、連携の中心として案内されているMeta AIグラス「Oakley Meta Vanguard」は、スポーツでの利用を想定したモデルで、日本でもすでに販売が始まっています。手持ちのGarminデバイスがある人にとっては、グラスを追加することで運動中の情報の受け取り方が変わる機能と言えます。
まとめ
GarminとMetaの連携は、ウォッチやサイクリングコンピューターが計測したデータを、Meta AIグラス側で音声やLED表示として受け取れるようにする機能です。「Hey Meta」でペースや心拍を尋ねられ、ゾーンに応じてLEDが切り替わり、節目では自動で動画を撮影してハイライトやSNS共有までつなげられます。利用には対応Garminデバイス、Meta AIグラス、Meta AIアプリを入れたスマートフォンの3点が必要ですが、画面に目を落とさずに運動を続けたい人には、手ぶらでの状況把握を後押しする実用的な組み合わせになりそうです。
