AYANEOのサブブランドであるKONKRが、横型のAndroid携帯ゲーム機「KONKR Pocket Advance」の実機を公開しました。7月31日にAYANEOのCEOであるArthur氏が配信した製品紹介セッションで、3.5型960×640の液晶、151.3×82.4×22mmの筐体、約224グラムという重量が明らかになっています。カラーはネイビーブルーとコーラルオレンジの2色です。搭載プロセッサと電池容量、価格、発売時期は引き続き未公表のままです。
寸法は151.3×82.4×22mm、重量は約224グラム
Pocket Advanceの外観は、黄金期の横型携帯ゲーム機をそのまま現代に持ち込んだ形です。中央に画面、その左右にボタンを置く配置で、丸みを帯びた輪郭と内側に湾曲したボディ形状を組み合わせています。表面には滑り止めのテクスチャーが入り、KONKRは懐かしさと現代的な握り心地の両立を狙ったと説明しています。
寸法は151.3×82.4×22mmで、重量は約224グラムです。KONKRはポケットに滑り込ませて持ち出せるサイズだとしており、実際、横幅151mmは一般的なスマートフォンの縦の長さと同程度に収まります。厚さ22mmという数字はスマートフォンの感覚では厚いのですが、グリップを握って遊ぶ機器では、この厚みがそのまま指のかかりになります。数字だけを見て大きいと判断すると、実際の持ちやすさを読み違えることになる部分です。
カラーはネイビーブルーとコーラルオレンジの2色展開です。前者は落ち着いた古典的な青、後者は暖色系の明るいオレンジで、いずれもピクセル時代の色調を意識した仕上げになっています。
3.5型960×640、ドットを崩さずに4倍へ拡大する
画面は3.5型で、アスペクト比は3対2、解像度は960×640です。KONKRはこの画面について、4倍のポイント・トゥ・ポイント表示によってレトロゲームの描画を正確に再現できると説明しています。
ここが今回の発表でいちばん効いている部分です。ゲームボーイアドバンスの画面は240×160、比率は3対2でした。960×640はこれを縦横ちょうど4倍にした数字で、1ドットが正確に4×4ドットへ置き換わります。整数倍でない拡大をすると、ドットの大きさが場所によって揃わず、絵の輪郭がにじんだり階段状に崩れたりします。レトロゲームをエミュレーションで遊ぶときに体験を最も損ないやすいのがこの引き伸ばしで、画面の比率と解像度を先に合わせておけば、その問題そのものが発生しません。
つまりPocket Advanceの画面仕様は、見栄えのする大きな数字を並べたものではなく、当時のドット絵がいちばん綺麗に出る条件から逆算した選択だと読めます。パネル自体は有機ELではなく液晶ですが、この用途では画素の並びが素直なことのほうが効いてきます。
ボタンはABXYとL2/R2まで拡張、素材は導電性ゴム
操作系は横型の古典的なレイアウトを踏襲しつつ、ボタンの数を増やしています。十字キーとABXYボタンには導電性ゴムを採用し、押し込んだときの手応えを調整したとしています。オリジナルのゲームボーイアドバンスがAとBの2ボタン構成だったのに対し、こちらはABXYの4ボタンです。
肩ボタンは指先に沿う大型のL1とR1に加えて、独立したL2とR2を備えます。GBAのソフトを遊ぶだけならL1とR1で足りますが、ボタン数が多い世代のタイトルやAndroid向けのゲームを動かす前提を考えると、L2とR2の追加は実用面での差が大きい部分です。
USB Type-Cとmicro SD、AYANEOのAndroid環境をそのまま利用
インターフェースは、データ転送とPD急速充電に対応するUSB 2.0のType-Cポート、ゲームデータを追加するためのmicro SDカードスロットという構成です。無線はWi-Fi 5とBluetooth 5.0に対応します。3.5mmのヘッドホン端子と、側面のボリュームホイールも残されています。
ソフトウェア面では、AYANEOが自社開発したAndroid向けの環境をそのまま利用できます。レトロゲームの管理ソフト「AYASpace」、独自のランチャー「AYAHome」、携帯機向けの設定管理「AYASetting」の3点が用意され、エミュレーターとファイルを個別に手当てしなくても遊び始められる形です。既存のAYANEO製Android機と土台を共有できる点は、サブブランドから出る製品としては素直な強みになります。
プロセッサ、電池容量、価格、発売時期は未公表
一方で、空欄のまま残されている項目もあります。搭載プロセッサ、メモリ容量、ストレージ容量、電池容量はいずれも公表されていません。携帯ゲーム機では、どのチップを積むかで快適に動く範囲が大きく変わるため、この情報が出るまでは遊べる世代の上限を判断できません。
価格と発売時期についても、KONKRは現時点で何も示していません。AYANEOは製品情報を段階的に出していく進め方をとることが多く、今回の実機公開も、7月中旬のデザイン公開から続く流れの中の1段階という位置づけです。日本での正規販売の有無も未定です。
まとめ
KONKR Pocket Advanceは、3.5型3対2の960×640液晶でゲームボーイアドバンスの240×160をちょうど4倍に拡大できる横型のAndroid携帯ゲーム機です。151.3×82.4×22mmで約224グラムの筐体に、ABXYの4ボタン、独立したL2とR2、USB Type-C、micro SDカードスロット、Wi-Fi 5とBluetooth 5.0を収め、AYANEOのAndroidソフトウェア環境をそのまま利用できます。残る焦点はプロセッサと電池容量、そして価格と発売時期で、続報を待つ段階です。
