vivoが中国でX300シリーズの5モデル目となる「vivo X300 E」の予約受付を開始しました。公式の予約ページが掲げているのは、7,200mAhの電池とツァイスと共同開発した超望遠の2点です。搭載SoCについて公式の言及はなく、Snapdragon 8 Gen 5とみられるという情報にとどまります。先行販売は7月27日9時からで、価格はこのタイミングで判明する見込みです。

※1元=23.7円換算

予約開始は7月20日、先行販売は7月27日9時

vivoの公式予約ページでは、予約受付が7月20日9時に始まり、先行販売が7月27日9時からと案内されています。一般販売の開始日は「追ってお知らせ」とされたままで、まだ確定していません。

予約特典は、1元を支払って288元(約6,800円)相当の特典パックを確保する形式です。内訳は129元(約3,100円)相当の1年延長保証と、159元(約3,800円)相当の3年電池保証。これに加えて、数量限定で299元(約7,100円)相当のモバイルバッテリーが用意されます。さらに下取りで最大1,200元(約2万8,000円)の補助、最長24回の分割金利負担も案内されています。電池を売りにする端末で電池側の保証を厚くしてくるあたりに、vivo側の狙いが見えます。

公式が押し出したのは電池と望遠、SoCはリーク段階

公式の予約ページで明示されているのは、7,200mAhの電池とツァイスと共同開発した超望遠カメラです。カラーはブラック、ホワイト、オレンジの3色で、背面には角型のカメラユニットを備えます。一方、Snapdragon 8 Gen 5の搭載を伝えているのはリーカーの@数码闲聊站で、vivoの公式発表には含まれていません。

7,200mAhという数字はX300シリーズで最大です。標準のX300が6,040mAh、X300 Proが6,510mAh、X300 Ultraが6,600mAh、X300sが7,100mAhですから、X300 Eはその上に立ちます。とはいえシリーズ全体がすでに6,000mAh超で揃っているため、突出しているというより順当な上積みという印象です。

SoCがリーク通りなら、シリーズ内で唯一の構成になります。X300、X300s、X300 ProはDimensity 9500、X300 UltraはSnapdragon 8 Elite Gen 5を積みますが、X300 EだけがSnapdragon 8 Gen 5ということになるためです。Snapdragon 8 Gen 5は2025年11月26日にQualcommが発表したチップで、最上位のSnapdragon 8 Elite Gen 5の一段下に位置します。独自設計のOryonコアは引き継ぎつつ最大クロックを抑えた構成のため、ピーク性能では上位に譲る代わり消費電力で有利に働きます。7,200mAhと組み合わされば、実使用の駆動時間はシリーズで最も長くなる計算です。

認証情報から見える実機像は7.99mm厚・約203g

X300 Eとみられる型番「V2612A」の認証情報からは、本体まわりの数字が読み取れます。寸法は157.52×74.33×7.99mm、質量は約203g。ディスプレイは6.59型で解像度は2750×1260のAMOLED、RAMは8GB/12GB/16GB、ストレージは128GBから1TBまでという構成です。

比較対象としてX300 Proは161.98×75.48×7.99mmで226gですから、X300 Eはひと回り小さく軽い筐体に690mAh多い電池を収めることになります。なお同じ認証情報では電池容量が7,015mAhと記載されていますが、メーカー公称値が典型容量、認証側が定格容量を示すのが通例で、この差は表記基準の違いによるものと考えられます。

カメラ構成とまだ確度の低い部分

リーク情報として出ているのは、背面が5,000万画素メイン、5,000万画素のペリスコープ望遠、800万画素の超広角という3眼構成で、前面が5,000万画素という内容です。この通りなら、5,000万画素の超広角を積むX300やX300 Pro、X300 Ultraに対して超広角だけが一段下がることになります。望遠と電池を残して超広角で調整した、という読み方ができます。

90W有線充電もカメラ構成と同じリーカーが伝えている内容です。金属フレームと超音波式の指紋センサーについては、中国メディアが「そうなる見込み」と報じている段階にとどまり、確度はさらに下がります。ワイヤレス充電への対応も現時点では明らかになっていません。

価格は未発表、日本では輸入頼み

価格は先行販売の開始まで伏せられたままです。中国での既存モデルはX300sが4,999元(約11万8,000円)から、X300 Proが5,299元(約12万6,000円)から、X300 Ultraが6,999元(約16万6,000円)から。超広角とSoCで割り切ったX300 Eは、この並びより下に置かれると見るのが自然です。

一方で、vivoは日本で正規販売を行っていません。日本法人のvivo Japan株式会社は2024年11月1日付で登記記録が閉鎖されており、X300 Eが国内に正規投入される可能性は低い状況です。入手するなら並行輸入が現実的な選択肢になりますが、技適の扱い、対応バンド、中国版OriginOSでのGoogleサービスの扱いは事前に確認しておく必要があります。

まとめ

vivo X300 Eは、ツァイスの超望遠とシリーズ最大の7,200mAh電池を掲げて登場した5番目のX300です。7.99mm厚・約203gという筐体にX300 Proより大きい電池を収める点が、この一台の性格をよく表しています。SoCや充電速度、カメラ構成といった残りの部分はまだリークの域を出ないため、確定するのは7月27日でしょう。ズームを多用しながら電池残量を気にしたくない人にとっては、この日の価格発表とスペック公開が判断の分かれ目になりそうです。

参考リンク