vivoが新型の縦折りスマートフォン「X Fold6」を中国で発表しました。歴代で初めてMediaTek製チップを採用し、同社の折りたたみ機としては最大となる7000mAhバッテリーと、初の200メガピクセル(2億画素)カメラを搭載します。薄型化と堅牢性も磨き込んだ、ブランドの「初づくし」が詰まった一台です。
ブランド初づくしを並べた中身
X Fold6で目を引くのは、vivoの折りたたみ機として節目になる変更が一度に盛り込まれた点です。これまでX FoldシリーズはSnapdragonを使ってきましたが、本機ではMediaTekの「Dimensity 9500 Super Edition」を初めて採用しました。このチップは折りたたみ機向けに2年以上をかけて開発されたとされ、X Fold6はこれを搭載する世界初の折りたたみスマートフォンになります。
電源まわりも世代を跨いで強化されました。容量7000mAhの「ブルーオーシャンバッテリー」は第3世代の半固体電池技術を用い、vivoの折りたたみ機では過去最大の容量です。充電は80Wの有線、40Wのワイヤレス、5Wのリバース(給電)に対応します。あわせて自社製の映像処理チップ「V3+」、LPDDR5X Ultraメモリ、UFS 4.1ストレージを組み合わせ、基本性能を底上げしています。ソフトウェアはAndroid 16ベースの「OriginOS 6 Fold」が動きます。
大画面と堅牢性の両立
内側のメインディスプレイは8.02インチのAMOLEDで、解像度は2504×2312、リフレッシュレートは1Hzから120Hzまで可変するLTPO方式です。SAMSUNG製の発光材料「M14」を用い、ピーク輝度は最大5000ニトに達します。1920HzのPWM調光やUTG(極薄ガラス)保護も備えます。
外側のカバーディスプレイは6.51インチで、解像度2528×1120、同じく1Hz〜120HzのLTPO駆動です。こちらはBOEの「Q11」パネルを採用し、ピーク輝度5000ニト、第2世代のArmour Glassで保護されます。内外どちらの画面にも2000万画素のインカメラを備え、折りたたんだ状態でも開いた状態でも自撮りに困りません。
薄さと重さも折りたたみ機としては優秀です。仕上げ(カラー)によって開いた状態で4.4〜4.8mm、たたんだ状態で9.4〜9.9mm、重量は228〜235gに収まります。防塵防水はIP58とIP59に対応し、Wi-Fi 7、USB 3.2 Gen 1、NFC、赤外線リモコン、X軸リニアモーター、ステレオスピーカー、側面の指紋認証センサーといった装備も一通りそろえています。
ZEISS共同開発のカメラ
カメラはvivoが力を入れる領域で、本機でも背面に3眼を搭載します。主役は2億画素のSAMSUNG「HPB」センサーで、光学式手ブレ補正(OIS)に対応します。これに5000万画素の超広角、そして5000万画素のソニー製「LYTIA 602」センサーを使うペリスコープ(屈曲光学)望遠が加わります。望遠はVCS技術とOISを備え、離れた被写体や暗所での描写を狙えます。
これらはドイツの光学ブランドZEISSと共同開発したもので、別売りの「ZEISS Teleconverter G2」アクセサリーにも対応します。200メガピクセル機をvivoの折りたたみ機に持ち込んだのは今回が初めてで、折りたたみ機でも本格的な撮影性能を求める層を意識した構成と言えます。
価格と販売
X Fold6はメモリとストレージの組み合わせで複数モデルが用意されます。12GB+256GBがCNY7,999(約19万円)、12GB+512GBがCNY8,999(約21万円)、16GB+512GBがCNY9,999(約24万円)、16GB+1TBがCNY10,999(約26万円)、最上位のブラックゴールド エディション(16GB+1TB)がCNY11,299(約27万円)です。※1人民元=約23.8円換算(2026年6月時点)
カラーはBlue Cave、Salt Lake、Extreme Night、そしてBlack Gold Editionの4種類です。中国では予約受付がすでに始まっており、正式な販売は7月1日に始まります。現時点でグローバル展開に関する情報は出ていません。
まとめ
vivo X Fold6は、初のMediaTek採用、自社最大の7000mAhバッテリー、初の2億画素カメラと、折りたたみ機の弱点になりがちな性能とカメラ、電池を一気に底上げした旗艦です。薄型軽量と高い防水性能も両立しており、中国市場ではSAMSUNGの折りたたみ勢に真っ向から挑む構成になっています。グローバル展開が発表されるかどうかが、今後の注目点になりそうです。
