ARグラスを手がけるXREALが、ASUSのゲーミングブランド「ROG(Republic of Gamers)」と組んだゲーム向けARグラス「ROG XREAL R1」の予約受付を、2026年6月15日に国内で始めました。市場想定価格は14万1550円です。ソニー製のMicro OLEDを採用した最大240Hz駆動の高精細パネルと、目の前に171インチ相当の大画面を映し出す表示を売りに、机やモニターのサイズに縛られない没入型のゲーム体験をうたう1台です。作業や映像視聴に軸足を置く従来の空間ディスプレイ型ARグラスとは違い、最初からゲーミングに振った仕様でまとめてきたのが特徴です。
目の前に171インチ、最大240Hzで描く大画面
ROG XREAL R1の中心にあるのは、ソニー製のMicro OLEDディスプレイです。解像度は片眼あたり1,920×1,080ピクセルで、4m先に171インチ相当の仮想スクリーンを映し出します。視野角は57度と広く、視界いっぱいに大画面が広がる設計です。
そのうえで、ゲーミング向けARグラスとして世界初をうたう最大240Hzのリフレッシュレートと、0.01msの応答速度に対応します。一般的なARグラスは映像視聴や作業を想定した60Hz前後の駆動が多く、240Hzはゲーム用途を強く意識した数値です。XREALによれば、この高い応答性能により、FPSやレースゲーム、RTSのように一瞬の反応が勝敗を分けるジャンルでも、残像感や入力遅延を抑えた滑らかな表示ができるとしています。
加えて、頭を動かしても画面の位置を空間に固定しておける「空間固定モード」を備えます。身体の向きを変えても仮想スクリーンが追従して動き回らないため、自然な姿勢のまま腰を据えて大画面ゲームを楽しめます。
91gの軽さと、明るさに合わせて変わる電子調光
本体重量は91gで、グラス型のウェアラブルとしては軽量にまとめられています。本体サイズは15.3×4.9×16.6cmです。長時間装着するゲーミング用途では、首や鼻にかかる負担の小ささがそのまま快適さに直結するため、この軽さは効いてきます。
レンズには3段階の電子調光機能を搭載し、周囲の明るさに応じて透過度を切り替えられます。さらに自動透過機能にも対応し、視線を画面から外すと透過率が上がって周囲が見えやすくなり、視線を戻すと没入感を高めるために自動で暗くなります。ゲームに集中したいときと、手元やまわりを確認したいときを、グラスをかけ直さずに行き来できる仕組みです。
ROG Allyと直結、付属ドックでPCやゲーム機にも
接続面では、同じROGブランドの携帯ゲーム機「ROG Ally」とのプラグアンドプレイ接続に対応します。ケーブルでつなぐだけで大画面表示に切り替えられる手軽さは、ROG同士で組み合わせる強みです。
さらに、付属の「ROG Control Dock」を使うと接続先が広がります。ドックはDisplayPort 1.4とHDMI 2.0の入力に対応し、PCや据え置きゲーム機、各種マルチメディア機器とつなげます。ドック側の端子は、データと電源を兼ねるUSB Type-C、給電用のUSB Type-C(DC-IN/5V)、DisplayPort×1、HDMI 2.0×2の入力に加え、DisplayPort Altモードに対応したUSB Type-C出力を備えます。ドック本体のサイズは21.5×2.5×10cmです。
音まわりはBoseによるチューニングを施した高品質オーディオを内蔵し、平面的な映像に立体感を加える「Instant 3D」機能にも対応します。映像と音の両面で、ゲームや動画への没入を高める作りです。
価格と予約、ROGならではの立ち位置
ROG XREAL R1の市場想定価格は14万1550円で、2026年6月15日に予約受付が始まりました。空間ディスプレイ型のARグラスとしては高めの価格帯ですが、240Hz駆動や低遅延表示、ROG Allyとの直結といった装備は、映像視聴中心の他機種にはない要素です。
ARグラス市場は、軽さや作業のしやすさを訴求する「持ち運べる大画面ディスプレイ」としての提案が主流でした。そこへ、リフレッシュレートと応答速度というゲーミングモニター由来の指標を前面に出してきたのがR1です。携帯ゲーム機やノートPCを大画面で遊びたい層にとっては、置き場所のいらない外付けディスプレイとして検討に値する選択肢になりそうです。
まとめ
ROG XREAL R1は、ソニー製Micro OLEDによる171インチ相当の大画面と最大240Hz駆動を組み合わせ、ゲーミングに最適化したXREALとASUS ROGのコラボARグラスです。91gの軽さ、明るさに応じた電子調光、ROG Allyとの直結や付属ドック経由でのPC・ゲーム機接続、Boseチューニングの音響と、ゲーム体験を底上げする装備を一通り備えます。国内では2026年6月15日に14万1550円で予約受付が始まりました。価格は安くありませんが、「ゲームのためのARグラス」という割り切った方向性は、これまでのARグラスとは一線を画す1台です。