Redmiが、性能重視のスマートフォン「Turbo 5」をインド市場で発売しました。今年すでに中国で投入されていたモデルで、コンパクトな本体に7,540mAhの大容量電池を収めたのが最大の特徴です。頭脳にはMediaTekのDimensity 8500-Ultraを採用し、6.59インチの1.5K有機ELや100Wの急速充電、IP69Kの高い防水性能も備えます。価格は8GB/256GB構成で37,999ルピー(約6万5000円)からで、販売は6月19日に始まります。
コンパクトな本体に7,540mAhの大容量電池
Turbo 5で目を引くのが、7,540mAhという大容量の電池です。一般的な薄型スマートフォンの電池容量は5,000mAh前後で、これに比べて1.5倍ほどの容量を、特別に分厚いわけではない本体に詰め込んでいます。大容量化を支えているのが、シリコンカーボンと呼ばれる新しい電池素材です。従来のリチウムイオン電池より小さな体積に多くの容量を収めやすく、本体の厚みを抑えながら長い駆動時間を狙えます。
充電は最大100Wの有線急速充電に対応し、短時間で電池を回復できます。さらに27Wの有線リバース充電にも対応するため、付属ケーブルを使えばイヤホンや小型機器へ本機から給電することも可能です。なお、先行して発売された中国版は7,560mAhとわずかに大きい電池を積んでおり、インド版との違いは実質この一点に絞られます。
Dimensity 8500-Ultraと放熱に振った設計
頭脳となるチップは、MediaTekの「Dimensity 8500-Ultra」です。最上位のフラッグシップ向けではないものの、ミドルハイ帯として日常の操作から多くのゲームまで快適にこなせる性能を持ちます。Turbo(ターボ)の名が示す通り、本機は価格を抑えつつ動作の速さを前面に出した位置づけです。
性能を持続させるうえで重要になるのが熱対策で、Turbo 5は「3D ice-loop」と呼ぶ冷却システムを搭載しました。内部には5,300平方ミリメートルの大型ベイパーチャンバー(蒸気を使って熱を素早く広げる放熱板)を備え、長時間の高負荷でも処理速度が落ちにくいよう配慮しています。チップには最大12GBのLPDDR5X RAMと最大256GBのUFS 4.1ストレージを組み合わせ、複数アプリの切り替えやデータの読み書きも軽快です。
6.59型1.5K有機ELと5,030万画素カメラ
ディスプレイは6.59インチの有機ELで、解像度は1.5K、リフレッシュレートは120Hzに対応します。ピーク輝度は最大3,500ニトまで高まるため、屋外の強い日差しの下でも画面を確認しやすい明るさです。
カメラは、5,030万画素のソニー製「IMX882」をメインに据え、光学式手ブレ補正(OIS)を組み合わせています。これに800万画素の超広角を加えた2眼構成で、前面には2,000万画素のインカメラを内蔵します。望遠レンズは持たないため、カメラ構成自体は標準的ですが、メインセンサーにOISを備えることで、暗い場所や動きのある被写体でもブレを抑えやすくしています。カメラ部の周囲にはRGBのリングライトを配しており、通知や着信を光で知らせる演出にも使えます。
長期アップデートと充実した付加機能
ソフトウェアはAndroid 16をベースにした「HyperOS 3」を搭載します。Redmiは4回のメジャーOSアップデートと6年間のセキュリティ更新を約束しており、購入後も長く使い続けやすい点は安心材料です。
本体は金属フレームを採用し、画面内指紋認証センサーやステレオスピーカー、赤外線センサーを内蔵します。赤外線センサーはテレビやエアコンなどのリモコン代わりとしても使えます。防水・防塵は最上位クラスのIP69Kに対応し、高温・高圧の噴流水にも耐える設計です。本体カラーはAsphalt Black、Nitro Blue、Turbo Whiteの3色がそろいます。
価格と発売
Redmi Turbo 5の価格は、8GB/256GB構成が37,999ルピー(約6万5000円)、12GB/256GB構成が40,999ルピー(約7万円)です。販売は6月19日に始まり、公式のMi.comストアやAmazonインド、一部の実店舗で取り扱われます。
※1インドルピー=約1.7円換算(2026年6月18日時点)
なお、Turbo 5は中国とインドで展開されているモデルで、日本での発売は明らかにされていません。大容量電池と速い充電、放熱に配慮した設計を約6万5000円から手に入れられる構成は、性能と電池持ちを重視する層にとって魅力的な選択肢になりそうです。
まとめ
Redmi Turbo 5は、コンパクトな本体に7,540mAhの大容量電池を収め、Dimensity 8500-Ultraと大型ベイパーチャンバーで持続性能を高めた性能重視のスマートフォンです。6.59インチの120Hz有機EL、100Wの急速充電、4回のOSアップデートと6年間のセキュリティ更新、IP69Kの防水まで備えながら、価格を約6万5000円からに抑えています。望遠カメラを持たない割り切りはあるものの、電池持ちと処理性能、長期サポートをバランス良くまとめた一台と言えます。