ゲーミングスマートフォンで知られるRedMagicが、新型のフラッグシップタブレット「RedMagic Gaming Tablet 5 Pro」を6月30日に中国で発売すると明らかにしました。Snapdragon 8 Elite Gen 5を中心に、185Hz表示の有機ELパネルやタブレットでは珍しい液冷システムまで盛り込み、据え置き級の性能をうたう1台です。携帯ゲーム機やゲーミングノートとは別路線で、大画面で快適に遊ぶための端末として、発売前から注目を集めています。
6月30日に中国デビュー、グローバル版は名称未定
RedMagicは2026年4月の段階でこのタブレットの存在を予告していました。当初はスマートフォンの「11S Pro」シリーズと同時に登場するとみられていましたが、投入は一度先送りされ、今回あらためて6月30日の中国発売が告知されました。
同社はこれまでも、中国での発売からほどなくしてグローバル市場へ製品を広げてきた経緯があり、今回のタブレットも同じ流れが期待されます。海外でどの名前になるのかは現時点で固まっておらず、一部では「Astra 2」と呼ばれるのではないかという見方も出ています。日本での取り扱いについては、まだ公式な案内はありません。
業界初をうたう185Hz OLEDと出っ張らないカメラ
最大の見どころは画面です。約9インチ(9.06インチとされます)の有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2400×1504ドット、リフレッシュレートはタブレットとして業界初をうたう毎秒185回(185Hz)に対応します。指の追従性に関わるタッチサンプリングレートも1200Hzと高く、視点移動や素早い操作が続く対戦ゲームでも、表示と入力の両面で有利に働きやすい仕様です。比較対象として挙げられることの多いLenovoの「Legion Tab Gen 5」は同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を積みながら液晶(IPS)で165Hz表示のため、画質となめらかさの両面で一歩抜きん出る構成といえます。
カメラにも工夫があります。レンズ部分を本体にすべて埋め込み、背面の出っ張りをなくした設計を採用しました。横持ちでゲームを遊ぶときに、出っ張ったカメラへ指が当たって気になる、という長年の不満を解消する狙いがあります。
Snapdragon 8 Elite Gen 5と最大24GBメモリ
頭脳には、Qualcommの最新フラッグシップ向けSoC「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を採用します。メモリは最大24GB、ストレージは最大1TBという、タブレットとしては余裕のある構成です。販売構成は12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB、24GB+1TBの4種類が用意されるとされ、軽いゲームから重量級のタイトル、複数アプリの同時利用まで幅広く対応できそうです。
タブレットでは異例の液冷循環システムと8,300mAh級の電池
高い性能を引き出すうえで欠かせないのが冷却です。Tablet 5 Proは、タブレットとして業界初をうたう液冷循環システムを搭載します。液体金属を使った複合ベイパーチャンバーに、毎分18,000回転というターボファンを組み合わせ、長時間プレイでも熱で性能が落ちにくいよう設計されています。スマートフォンのRedMagicシリーズで磨いてきた冷却の考え方を、大型ボディに持ち込んだ形です。
電池は約8,300mAh級と、大画面ゲーミング機にふさわしい容量を備えるとされています。本体にはゲーミングブランドらしいRGBの発光ギミックや、3色のカラー展開も用意されると報じられています。
価格と立ち位置
価格は執筆時点で公表されていません。目安として、同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を積む競合のLenovo Legion Tab Gen 5は現在699.99ドル(約11万円)で販売されており、Tablet 5 Proがこれと同水準に収まるのか、それとも上位仕様ぶん高くなるのかが気になるところです。※1ドル=160円換算(2026年6月時点)
据え置き級の性能を9インチサイズに凝縮し、185Hzの有機ELや液冷まで投入する内容を考えると、Androidで本格的にゲームを遊びたい層にとっては有力な選択肢になりそうです。
まとめ
RedMagic Gaming Tablet 5 Proは、Snapdragon 8 Elite Gen 5に業界初をうたう185Hz有機EL、タブレット向けの液冷循環システム、出っ張らないカメラといった作り込みを詰め込んだ意欲的なゲーミングタブレットです。まずは6月30日に中国で発売され、その後のグローバル展開や正式な価格、そして日本での取り扱いがあるかどうかが次の焦点になります。大画面でじっくりゲームを遊びたい人は、続報を追いかけてみる価値があるでしょう。