OPPOのカメラ特化フラッグシップ「OPPO Find X9 Ultra」が、7月8日から国内で順次販売されています。Hasselbladと共同開発した5眼カメラを搭載し、世界初となる光学10倍×5,000万画素の超望遠カメラと、日本のスマートフォンでは初のデュアル2億画素カメラを備えるのが最大の特徴です。7,050mAhの大容量バッテリーやSnapdragon 8 Elite Gen 5も搭載し、価格は27万4,800円(税込)です。ここでは国内版の中身を整理します。

世界初の光学10倍×5,000万画素超望遠、鍵はペリスコープ構造

本機のカメラで最も目を引くのが、230mm相当の焦点距離をカバーする光学10倍の超望遠カメラです。5,000万画素のセンサーと組み合わせた光学10倍カメラはスマートフォンとして世界初(2026年6月時点、OPPO調べ)で、鏡筒の内部で光を5回反射させる独自のペリスコープ(潜望鏡)構造により、薄型ボディのまま長い光路を確保しています。さらに望遠センサーシフト式の手ブレ補正を備えており、ライブ会場やスポーツ観戦など、高倍率で一瞬を狙う場面でもブレを抑えて撮影できるとしています。

別売りの純正アクセサリー「OPPO Find X9 Ultra Hasselblad Earth Explorer Kit」を使うと、背面に装着する300mm相当の超望遠ユニットでさらに先まで狙えます。ユニットは16枚構成の全ガラス球面レンズとオールメタルボディを採用し、光学式と電子式を組み合わせた専用のハイブリッド手ブレ補正や、4K 60fpsのDolby Vision動画撮影にも対応します。

日本初のデュアル2億画素カメラとマルチスペクトルカメラ

広角カメラとポートレート向けの望遠カメラには、いずれも約2億画素のセンサーを採用しています。2億画素カメラを2基積む構成は日本初です。広角側は1/1.12インチの大型センサー(F1.5、23mm相当)で、撮影後にトリミングしても画質が崩れにくく、暗所でもノイズを抑えた描写ができるといいます。光学3倍の望遠側は1/1.28インチセンサー(F2.2、約70mm相当)で、中判カメラの質感を意識した「Hasselbladポートレート」モードを利用できます。このほか14mm相当・5,000万画素の超広角カメラも備えます。

5眼の残る1つは、24チャンネルのスペクトル解析に対応した約320万画素のマルチスペクトルカメラです。環境光の波長を精密に測定して色補正に活かす仕組みで、Hasselbladの色彩科学に基づく「Hasselbladナチュラルカラーソリューション」や独自のLUMOイメージエンジンと連携し、夕景や複雑な照明下でも見たままに近い色を再現するとしています。動画は8K撮影や10-bit Log収録、新しいO-Log2に対応し、撮影後のカラーグレーディングまで見据えた作りです。

7,050mAhバッテリーを積みながら9mm前後の薄型ボディ

バッテリー容量は日本市場向けスマートフォンとして最大級の7,050mAhです。エネルギー密度の高いシリコンカーボン電池の採用により、大容量と薄さを両立しており、本体の厚さはレザー調仕上げの「ツンドラアンバー」で約9.1mm、「キャニオンオレンジ」で約8.7mm、重量は約236g/約235gに収まっています。充電は有線で最大100W、ワイヤレスでも50Wに対応します。

基本性能も抜かりなく、SoCはQualcommの最新「Snapdragon 8 Elite Gen 5」、メモリーは12GB、ストレージは512GBです。画面は約6.8インチのAMOLEDで、解像度はQHD+(3,168×1,440ドット)、リフレッシュレートは最大144Hzに対応します。防塵防水はIP68に加え、80℃の高温水噴射に耐えるIP69にも準拠し、画面にはCorning Gorilla Glass Victus 2を採用。濡れた手でも操作しやすいスプラッシュタッチ機能も備えています。生体認証は超音波式の画面内指紋認証と顔認証の2系統です。

ソフトウエア面では、Android 16ベースのColorOS 16を搭載します。複数のアプリに散らばった情報をAIが整理・要約する「AIマインドスペース」のほか、AI消しゴムやAI反射除去といった写真編集機能に対応します。AirDropと連携して iPhoneやMacとも直接ファイルをやり取りできる「Quick Share」、PCからスマートフォンをミラーリング操作できる「O+ Connect」など、OSの垣根を越えた連携機能も充実しています。

価格は27万4,800円 取り扱いはSoftBank Free StyleやIIJmioなど

国内価格は27万4,800円(税込)で、構成は12GB+512GBの1種類です。取り扱いは、MNOではソフトバンクオンラインショップ内の「SoftBank Free Style」、MVNOではIIJmio、量販店ではエディオン、コジマ、上新電機、ソフマップ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、ECサイトではAmazon OPPO公式店やOPPO公式ストアなどが名を連ねます。SIMはnanoSIM+nanoSIM/eSIMのデュアル構成です。なお、型番がグローバル版と共通のため、FeliCa(おサイフケータイ)には対応していない点は購入前に押さえておきたいところです。

まとめ

OPPO Find X9 Ultraは、世界初の光学10倍×5,000万画素超望遠とデュアル2億画素カメラ、7,050mAh電池を1台に詰め込んだ、カメラ性能に全振りしたフラッグシップです。27万4,800円という価格は決して手軽ではありませんが、望遠撮影を重視するユーザーにとって、国内で正規に買える選択肢としては頭ひとつ抜けた存在と言えます。FeliCa非対応だけが惜しい点ですが、カメラのためにスマートフォンを選ぶ人には有力な候補になりそうです。