Appleが9月9日、iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Maxを発表しました。目玉は48MP Fusionメインカメラに載った可変絞りで、iPhoneとして初めてレンズの絞り値を手動で選べるようになります。チップは2ナノメートルプロセスのA20 Pro、放熱は表面積を3倍にしたベイパーチャンバーが受け持ちます。価格は219,800円(税込)からで、予約注文は9月12日午後9時、発売は9月18日です[1]。
iPhoneで初めて絞りを選べるカメラ
新しい48MP Fusionメインカメラには、レーザーカット加工された6枚のブレードと新設計のローターメカニズムが組み込まれました。これが絞り値をなめらかに切り替え、被写界深度と明るさを自動で調整します[1]。
選べる絞りはƒ/1.48、ƒ/1.8、ƒ/2.8、ƒ/4.0の4段階で、カメラアプリから手動でも指定できます[2]。暗い場所ではƒ/1.48まで開いて光を集め、集合写真では絞り込んで後列までピントを合わせるといった使い分けが、スマートフォンでそのまま成立するわけです。デベロッパ向けにはAPIも提供され、他社製アプリから絞り範囲を細かく制御できます[1]。
背面はメイン、超広角、望遠がいずれも48MPのFusionカメラで揃い、光学ズームは0.5倍から8倍までをカバーします。フロントカメラは18MPのセンターフレームカメラです[2]。ビデオでは、最大60fpsで撮影した映像に後からシネマティックエフェクトをかけられるようになったほか、タイムラプスが4KとドルビービジョンHDRに対応しました[1]。
新しいプロレベルのコントロールでは、絞り値に加えてシャッタースピードやホワイトバランスを手動で調整でき、ヒストグラムで露出も確認できます[1]。設定を追い込む余地が一気に広がった格好です。
撮影の真正性を証明するAppleリファレンス画像
見逃せないのがAppleリファレンス画像です。メインカメラの新しいセンサーはとらえたすべてのピクセルに署名でき、リファレンスモードで撮影すると、その署名付きデータがプライベートクラウドコンピューティングを通じて改ざん不可能なリファレンス画像になります[1]。
出来上がったリファレンス画像は、デジタルネガのように写真アプリでメイン画像と並べて表示できます。2枚を見比べれば編集の有無を判断できる仕組みで、iOSやmacOS 27ではAPI経由で他社製アプリからも参照できます。今後予定されているSynthID標準への対応と合わせ、生成AIによる画像が当たり前になった時代への回答という位置づけです[1]。
なお、この機能はオプトインで、中国では規制上の理由から発売時点では利用できません。EUでも当初はiPhone 18 Proモデルでの撮影に対応しません[3]。
A20 Proと3倍のベイパーチャンバー
A20 Proは最新の2ナノメートルプロセスで製造されます。新しい6コアCPUはNeural Acceleratorを統合し、A19 Proより50パーセント高いメモリ帯域幅を備えます。7コアGPUはA19 Pro比で最大40パーセント高速、デュアル16コアのNeural Engineは合計32コアでA19 Proの2倍のAI処理能力を持つとしています[1]。
熱設計も作り替えられました。MシリーズのAppleシリコンから着想を得たパッケージングでシリコンダイとメモリを並べて配置し、メモリを放熱経路から外すことでA20 Proをベイパーチャンバーに直接接合しています。そのベイパーチャンバーはiPhone 17 Proと比べて表面積が3倍で、パフォーマンスの持続性は前世代から最大40パーセント向上したとされています[1]。ピーク性能より、長時間の撮影やゲームで落ちない側に振った改良と読めます。
通信面では、Wi-Fi 7とBluetooth 6、Threadに対応する自社設計チップN1を両モデルが搭載します。iPhone 18 ProのモデムC2は、C1Xと比べて15パーセント少ない消費エネルギーで大幅に高速なアップロードを実現するとしています[1]。
バッテリーとeSIM専用化
バッテリー駆動時間は、eSIMのみのモデルでiPhone 18 Proが最大36時間、iPhone 18 Pro Maxが最大45時間のビデオ再生です。物理SIMが占めていたスペースを使って容量を増やしており、その分ビデオ再生が2時間長くなっています[1]。
日本は米国やカナダなどと並んでeSIM専用モデルが販売される国に含まれます。au(KDDI)、NTTドコモ、ソフトバンクを含む世界500以上の通信事業者が対応しているため実用上の支障は小さいものの、物理SIMを前提にした運用をしている人は事前に確認しておきたいところです[1]。
充電は約15分で最大50パーセント、ワイヤレスなら30分で最大50パーセントまで回復します。iPhone 18 Pro Maxは5分間の有線充電で約7時間のビデオ再生が可能で、実際の使用状況にもとづく新しいモデルではフル充電で最大30時間使えるとしています[1]。
価格と発売日
ディスプレイはiPhone 18 Proが6.3インチ、iPhone 18 Pro Maxが6.9インチのSuper Retina XDRで、どちらもProMotionと常時表示に対応します。筐体はアルミニウムUnibodyです[2]。
カラーはブラック、シルバー、グレイシャー、新色のバーガンディの4色。ストレージは256GB、512GB、1TB、2TBの4種類です。iPhone 18 Proは219,800円(税込)から、iPhone 18 Pro Maxは239,800円(税込)からで、iPhone 18 Proの上位容量は512GBが254,800円、1TBが324,800円、2TBが429,800円となっています[1][2]。Apple Trade InでiPhone 13以降を下取りに出すと、43,000円から135,000円の割引を受けられます[1]。
予約注文は9月12日午後9時(日本時間)から日本を含む65以上の国と地域で始まり、発売は9月18日です。その他20の国と地域では9月25日から販売されます。iOS 27とApple Intelligenceは9月15日に提供され、新しいSiri AIは同日にベータとして始まりますが、当初は英語のみで日本語対応は10月の予定です[1]。
まとめ
iPhone 18 Proの中心にあるのは、可変絞りという光学の作法をスマートフォンに持ち込んだカメラです。絞りを選べること自体は目新しくありませんが、それを自動と手動の両方で扱えるようにし、Appleリファレンス画像で撮影データの真正性まで担保しにきた点に狙いが見えます。A20 Proと3倍のベイパーチャンバーも、数字上の速さより長時間の安定性を狙った改良です。一方でSiri AIの日本語対応は10月以降となるため、AI機能を目当てにするなら実際の使い勝手を見てから判断してもよさそうです。
出典[1]: https://www.apple.com/jp/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/
出典[2]: https://www.apple.com/jp/shop/buy-iphone/iphone-18-pro
出典[3]: https://www.apple.com/newsroom/2026/09/apple-debuts-iphone-18-pro-and-iphone-18-pro-max/
