ANBERNICが、折りたたみ型の携帯ゲーム機「RG SP」の注文受付を日本時間の8月5日19時に始めます。かつてのクラムシェル機を思わせる姿ながら、アナログスティックを持たない2D特化の割り切った構成で、閉じた状態の重さは168gに収まりました。価格は64.99ドル(約1万円)からで、最初の3日間は7ドル引きの早期価格が適用されます。
スティックを外して2Dに寄せた3度目の挑戦
RG SPは、ANBERNICにとってクラムシェル型としては3代目にあたるモデルです。RG 35XXSP、RG 34XXSPと続いた系譜の最新作で、今回は前作に載っていたアナログスティックが姿を消しました。残ったのは十字キーとABXYボタン、そしてSELECTとSTARTという、2Dゲーム全盛期そのままの操作系です。
スティックを外したのは単純な省略ではなく、筐体設計の前提を変えるための判断に見えます。ANBERNICによれば本体は従来より約10パーセント薄くなり、部品の9割以上が新規設計に置き換わりました。画面まわりのベゼルも細くなっており、開いたときの見え方は前作より締まった印象です。
外装には金属調の仕上げが施され、上蓋にはアクリル製のANBERNICバッジが埋め込まれます。ヒンジは合金製の二重構造で、好みの角度で止められる作りです。上下のカバーには磁石が仕込まれており、閉じればぱちりと吸い付きます。内蔵のホールセンサーが蓋の開閉を検知して自動でスリープに入るため、遊びかけのまま鞄に放り込む使い方とも相性がよさそうです。
閉じた状態のサイズは8.3×8.2×2.39cm、重さは168g。手のひらに収まり、上着のポケットにも押し込める寸法です。
画面は3.4型の720×480、GBA解像度のちょうど3倍
ディスプレイは3.4型のIPS液晶で、OCAフルラミネーション処理により表示面とパネルの間の空気層をなくしています。解像度は720×480です。
この数字には意味があります。Game Boy Advanceの画面解像度は240×160で、720×480はそのちょうど3倍にあたります。1ドットを縦横3ドットに拡大すれば、にじみもゆがみも生じない整数倍表示が成立します。ANBERNICが3倍のドット等倍スケーリングをうたっているのはこのためで、レトロゲームの画づくりを崩さずに現代の画面へ載せる、もっとも素直な解き方と言えます。
処理系はH700クアッドコア(ARM Cortex-A53、1.5GHz)に、デュアルコアのMali-G31 MP2 GPU、メモリ1GBという構成です。OSはANBERNICが手がける64ビット版Linuxで、電源を入れてすぐ遊べる軽さを重視した作りになっています。表示言語には日本語が含まれており、国内から個人輸入する場合でも設定画面で迷う場面は少なそうです。
ストレージはmicroSDカードに依存する方式で、16GBのカードが同梱されます。スロットは2基あり、1枚あたり最大512GBまで対応します。無線はWi-Fi(2.4GHz/5GHz、IEEE 802.11a/b/g/n/ac)とBluetooth 4.2で、Wi-Fi経由の対戦やストリーミングにも対応します。コントローラーは2.4GHz無線、有線、Bluetoothの3方式が使え、映像出力でテレビにつなぐこともできます。振動モーターも内蔵されました。
バッテリーは3,300mAhのポリマーリチウム電池で、公称の駆動時間は6時間です。充電は5V/1.5Aで、USB Type-C同士のケーブルにも対応します。数値だけ見れば派手さはありませんが、2Dタイトル中心の遊び方なら1日持ち歩くには足りる水準です。
64.99ドルから、最初の3日間は7ドル引き
注文受付は現地時間の8月5日午前6時(米国東部)から始まります。日本時間では同日の19時にあたります。
価格は同梱するmicroSDカードの容量で3段階に分かれます。16GBの標準構成が64.99ドル(約1万円)、64GBを追加した構成が79.99ドル(約1万3000円)、128GB構成が94.99ドル(約1万5000円)です。
さらにANBERNICは、受注開始から3日間に限って7ドルの割引を用意しました。適用後はそれぞれ57.99ドル(約9,000円)、72.99ドル(約1万2000円)、87.99ドル(約1万4000円)となります。2003年に登場したクラムシェル機の記憶を、現代の部品で組み直した1台が1万円前後で手に入る計算です。
※1ドル157.58円換算(2026年8月3日の終値)
色はPlatinum、Graphite、Pearl Blue、Pearl Pinkの4色展開です。同梱物は本体のほかにUSB充電ケーブル、化粧箱、取扱説明書、画面保護フィルムが含まれます。発送元は中国と米国から選べる仕様で、地域によって到着までの日数が変わります。
まとめ
RG SPは、アナログスティックを捨てて十字キーとボタンに戻すという引き算で、2Dゲーム専用機としての性格をはっきりさせたモデルです。3.4型720×480という画面はGBA解像度の3倍にあたり、整数倍表示でドット絵をそのまま拡大できます。168gという軽さ、6時間の駆動、日本語表示への対応と、持ち歩いて遊ぶ道具として過不足のない仕様がまとまりました。注文受付は日本時間8月5日19時から、価格は64.99ドルからで、最初の3日間は7ドル引きです。
