SAMSUNG が米国時間8月31日、ノートPC「Galaxy Book6」シリーズに新しい14インチモデルを追加すると発表しました。上位の Ultra や Pro と同じデザイン言語を受け継ぎながら、価格は米国で799.99ドル(約12万6,000円)からに抑えた、日常用途向けの入門機です。Intel Core Series 3 プロセッサーと最大25時間のバッテリー駆動、Galaxy AI の各機能を備え、米国では10月5日までに Samsung.com と Amazon で販売が始まります。

※1ドル158円換算

シリーズの入り口を担う「もう1台」

Galaxy Book6 シリーズは2026年に入って Ultra、Pro、Edge と上位構成から順に展開されてきました。今回の14インチモデルは、その末尾に加わる最も手に取りやすい1台という位置づけです。SAMSUNG で Galaxy エコシステム事業を統括する Mincheol Lee 氏は、Galaxy Book の体験をより多くの人に届けることが狙いだと説明しています。安定した性能、長持ちするバッテリー、Galaxy 端末どうしの連携、そしてシリーズ共通のデザインという「日常で本当に使う要素」をまとめ、購入後も長く安心して使えることを重視したとしています。

派手な新機能で驚かせる製品ではありません。ウェブ閲覧や文書作成、ビデオ通話、動画視聴といった毎日の作業を、価格を抑えつつ気持ちよくこなすことに焦点を絞った設計です。

25時間駆動と45W充電、中身は Core Series 3

最大の売りはバッテリーです。61.2Wh のバッテリーを積み、1回の充電で最大25時間の駆動をうたいます。付属の45W USB Type-C アダプターで急速充電にも対応し、30分で約33パーセントまで回復するとのことです。

プロセッサーは Intel の最新世代にあたる Core Series 3 で、構成に応じて Core 3 または Core 5 を搭載します。最大15TOPS の NPU を内蔵し、Galaxy AI をはじめとする AI 機能の処理を受け持ちます。メモリーは LPDDR5X の8GBまたは16GB、ストレージは PCIe SSD の256GBまたは512GBから選べます。無線は Wi-Fi 6E と Bluetooth 5.4 に対応し、OS は Windows 11 Home または Pro(25H2)です。

15.7mm・1.35kg、初の「Violet Silver」

筐体は厚さ15.7mm、重さ1.35kgで、サイズは313.0 x 221.0mm です。左右対称のすっきりした造形と中央に配置したロゴという、Galaxy Book6 シリーズ共通のデザインをそのまま踏襲しています。カラーは定番の Gray に加えて、Galaxy Book として初めて Violet Silver が用意されました。

ディスプレイは14インチの WUXGA(1,920 x 1,200)液晶で、輝度は350ニト。縦に余裕のある16:10比率と反射を抑える処理により、文書やウェブページを長時間見ても疲れにくいことを狙っています。

端子類は入門機ながら潤沢です。USB Type-C を2基備え、どちらも同じ機能を持つため「どちらに挿すか」で迷いません。さらに USB Type-A、4K/30Hz 出力に対応する HDMI 1.4、3.5mm ヘッドホン端子を備え、変換アダプターなしで外部ディスプレイや周辺機器につなげます。キーボードはバックライトなしのモデルで、スピーカーは2W x 2 のステレオ構成で Dolby Atmos に対応します。ウェブカメラは200万画素の1080p です。

Galaxy スマホやタブレットとの連携が本領

SAMSUNG がこの価格帯でも強調するのが、Galaxy 端末をまたいだ連携機能です。画面上の対象を選ぶだけで関連情報を呼び出せる AI Select には、画像の背景を即座に切り抜く AI cut out が含まれ、プレゼン資料や商品画像の下ごしらえに使えます。Note Assist はメモを要約して要点を抜き出してくれます。

ファイルのやり取りでは Quick Share に加え、Storage Share により Galaxy スマートフォン内の写真や動画を転送せずに PC 側から直接参照できます。スマホで撮った写真をそのまま文書や資料に貼り込むような使い方が想定されています。Multi Control を使えば1組のキーボードとマウスで複数の Galaxy 端末を操作でき、Second Screen では Galaxy Tab をサブディスプレイに変えられます。Nearby Devices による機器の検出・接続の簡略化や、Link to Windows によるスマホ機能の PC 側への引き継ぎも引き続き利用できます。

また、購入後の安心材料として、偶発的な破損の修理や交換まで含めてカバーする有償の Samsung Care+ が用意されています。

価格と販売時期

米国では799.99ドル(約12万6,000円)からで、10月5日までに Samsung.com と Amazon で購入できるようになります。SAMSUNG は一部市場から順次販売を広げるとしており、仕様や色、対応機能は地域によって異なる場合があると案内しています。日本での展開についての情報は、現時点では公表されていません。

主要な仕様は次のとおりです。

項目 Galaxy Book6(14インチ)
ディスプレイ 14.0インチ WUXGA(1,920 x 1,200)液晶、350ニト、16:10
プロセッサー Intel Core Series 3(Core 3 / Core 5)、NPU 最大15TOPS
メモリー・ストレージ 8GB / 16GB LPDDR5X、256GB / 512GB PCIe SSD
バッテリー・充電 61.2Wh、最大25時間駆動、45W USB Type-C 充電
端子 USB Type-C x 2、USB Type-A、HDMI 1.4(4K/30Hz)、3.5mm
無線 Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.4
サイズ・重量 313.0 x 221.0 x 15.7mm、1.35kg
カラー Violet Silver、Gray
OS Windows 11 Home / Pro 25H2
価格(米国) 799.99ドルから

まとめ

新しい14インチの Galaxy Book6 は、上位機と同じ顔つきと Galaxy 連携機能を持ちながら、価格を799.99ドルからに抑えたシリーズの入門機です。最大25時間のバッテリーと45W 急速充電、USB Type-C 2基を含む豊富な端子、Storage Share や Multi Control といったスマホ連携が主な特徴で、米国では10月5日までに販売が始まります。Galaxy スマートフォンをすでに使っている人にとっては、手頃な価格で「つながる PC」を手に入れる選択肢になりそうです。