Razerが、スマートフォン用のゲームコントローラー「Razer Prio」を発表しました。使わないときは折りたたんでクレジットカードほどの大きさに収まり、ひねって開くとフルサイズの操作系が現れるという構造です。価格は税込16,980円で、国内での発売は9月11日を予定しています。
折りたたむと107ミリ、開くと7インチのスマホを挟める
Razer Prioの特徴は、本体そのものが折り畳めることに尽きます。収納時の寸法は101 × 67ミリ、重量は101gです。ポケットに入れたときにかさばらない大きさで、Razerはクレジットカードほどのサイズと説明しています。
これをひとひねりすると左右のグリップが展開し、スマートフォンを挟み込む横型のコントローラーになります。対応するのは最大7インチまでの端末で、iPhone 17 Pro MaxやSamsung Galaxy S26 Ultraといった大型モデルも収まります。厚みの薄いケースから中程度のケースまで装着したまま使える設計とされており、毎回ケースを外す手間は想定されていません。
この製品は、Razerが新たに立ち上げる超小型モバイルコントローラーシリーズの第1弾という位置づけです。通勤の待ち時間や授業の合間といった、数分単位の空き時間を対象に置いた製品として設計されています。
静電容量式スティックをRazerのコントローラーとして初採用
折りたたみ機構を優先すると操作系が犠牲になりがちですが、Razer Prioはフルサイズのボタン配置を維持しています。ロープロファイルのアナログスティック、4方向のDパッド、フェイスボタン、バンパー、トリガーが一通り揃います。
注目したいのはアナログスティックの方式です。Razer Prioは静電容量式のスティックを採用しており、これはRazerのコントローラーとしては初の採用になります。物理的な接点を使わずに動きを読み取るため、接点の摩耗が起きず、いわゆるスティックドリフトが起こりにくい構造です。据え置き機のコントローラーで長年悩まされてきた症状だけに、持ち歩いて雑に扱われることが前提のモバイル製品でこの方式を選んだ意味は小さくありません。
フェイスボタンは静音性を重視したタクタイル仕様です。バスの車内や待合室でも打鍵音が周囲に響きにくいという狙いで、公共の場での利用を素直に想定した作りになっています。
ペアリングも充電も不要という割り切り
接続はUSB-Cの直結のみで、Bluetoothのペアリング作業はありません。コントローラー側にバッテリーを積まないため、充電を気にする必要もない代わりに、スマートフォンから電力を取る形になります。有線接続なので遅延の面では有利で、この構成は携帯性と反応速度の両方に効いています。
対応OSはiOS 18以降のiPhoneと、Android 14以降の端末です。ローカルにインストールしたゲームに加えて、Xbox Cloud Gaming、Steam Link、PS Remote Play、そしてRazer PC Remote Playによるストリーミングにも対応します。本体にはRazer Cortex Mobileを呼び出す専用ボタンが用意されており、押すだけでゲームライブラリに飛べます。Cortex MobileをPC側のRazer Cortexと連携させれば、自宅のPCゲームを外出先の端末で動かすこともできます。
価格と発売時期
日本での価格は税込16,980円です。グローバルでの希望小売価格は99.99ドル(約1万6,000円)、欧州では109.99ユーロ(約2万円)に設定されています。※為替レート(2026年9月4日時点):1米ドル=156円、1ユーロ=181円
海外ではRazer.comとRazerStore、および各国の一部販売店ですでに販売が始まっており、日本国内での発売は9月11日が予定されています。スマートフォン用コントローラーとしては安価な部類ではありませんが、この価格帯には折りたたみ機構を持つ製品がほとんど存在せず、単純な横並びの比較がしにくい製品でもあります。
実際の使い勝手を左右するのは、折りたたみ機構の耐久性でしょう。ひねって開く構造は毎日の開閉に耐える必要があり、ここが緩めば挟んだスマートフォンの保持も甘くなります。加えて、コントローラー側に電源を持たない以上、長時間のプレイではスマートフォンのバッテリー消費がそのまま上乗せされます。このあたりは実機が市場に出てからの評価を待つほかありません。
まとめ
Razerは折りたたみ式のスマートフォン用コントローラー「Razer Prio」を発表し、国内では9月11日に税込16,980円で発売します。収納時は101 × 67ミリ、101gに収まり、展開すると最大7インチの端末を挟めるフルサイズの操作系になります。ドリフトに強い静電容量式アナログスティックをRazer製コントローラーとして初めて採用し、接続はUSB-C直結でペアリングも充電も不要です。クラウドゲームやリモートプレイにも対応しており、空き時間を埋める用途に振り切った1台と言えます。
