Meta と EssilorLuxottica が、自社ブランドのAIグラス「Meta Glasses」を日本で発売しました。価格は5万600円からで、すでに国内で販売されている Ray-Ban Meta や Oakley Meta より2万円以上安い設定です。フレーム3種類とカラー、レンズの組み合わせで全26通りが用意され、度付きレンズにも対応します。Meta.com と Meta の認定小売店で購入できます。
価格の下限が2万円以上下がった
日本のAIグラス市場に Meta が本格参入したのは5月21日で、このときは Ray-Ban Meta と Oakley Meta の2シリーズが投入されました。ただ価格帯は7万3,700円から9万6,580円で、眼鏡としてもガジェットとしても気軽に試せる金額ではありませんでした。
今回の Meta Glasses は、その下に置かれる自社ブランドの製品です。標準のカラーレンズとクリアレンズを選んだ構成が5万600円からとなり、下限がおよそ2万3,000円下がりました。米国では6月に299ドル(約4万8,000円)で発表された製品で、日本での価格は税込みという事情を考えるとおおむね順当な水準といえます。
※1米ドル=159円換算(2026年8月27日時点)
Kylie Jenner とのコラボレーションモデルである Meta Starfire Kylie Edition は6万8,200円からで、こちらは既存シリーズの入り口に近い価格です。Transitions(調光)レンズを選ぶ場合も上位価格帯となり、度付きレンズは追加料金がかかります。
フレームは3種類、色とレンズで26通り
フレームは3種類あります。スクエア型のオーソドックスな「Meta Adventurer」、輪郭をはっきり見せる大胆なデザインの「Meta Fury」、そしてスリムなオーバル型の「Meta Glasses by Kylie」です。
カラーは Classic Black、Classic Tortoise、Racing Green、Linen、Merlot、Mahogany、Sandstone などが並びます。眼鏡らしい落ち着いた色から、Merlot(ワインレッド系)や Racing Green のように色味をはっきり出したものまで幅があり、AIグラス然としたガジェット感を避けたい人でも選びやすくなっています。レンズはサングラス、Transitions、偏光、クリアの4種類で、これらの掛け合わせが全26通りという計算です。
度付きは-12から+2.25まで 買った後の交換でも保証は残る
視力矯正が必要な人にとって重要なのが度付き対応です。Meta Glasses は-12から+2.25までの度数に対応します。強度近視でも選択肢に入る範囲で、日常的に眼鏡をかけている人が普段使いの1本として検討できます。
実用面で見逃せないのが、購入後に眼鏡店へ持ち込んで度付きレンズに交換しても保証が無効にならない点です。電子部品を内蔵したフレームは、レンズ交換で保証対象外になっても不思議ではありません。それを許容する運用になっているのは、AIグラスを「特殊なデバイス」ではなく「眼鏡」として売りたいという姿勢の表れでしょう。
中身は既存シリーズと共通 バッテリーは8時間以上
機能面での基本設計は Ray-Ban Meta や Oakley Meta と共通です。テンプル部分のボタンから AI アシスタントの Meta AI を呼び出せるほか、耳をふさがないオープンイヤースピーカーと、風切り音を抑えるマルチマイクアレイを搭載します。カメラは1,200万画素で、3K解像度の動画撮影に対応します。
撮影はハンズフリーで行えますが、録画中はフレーム前面のキャプチャLEDが白く点滅します。このLEDはオフにできない仕様です。カメラ内蔵の眼鏡が周囲に与える不安を考えると、切れないことこそが仕様の要点だと考えるべきでしょう。
バッテリー駆動時間は8時間以上で、付属の折りたたみ式充電ケースを併用すると最大40時間ぶんを追加できます。装着まわりでは、テンプルが外側に広がるオーバーエクステンションヒンジ、3方向に動くノーズパッド、曲げて調整できるテンプルチップを採用し、顔の形に合わせやすくしています。
選択肢が「価格」から「デザイン」に移りつつある
国内のAIグラスは、この数か月で急に賑やかになりました。ディスプレイを持たずカメラとAIに絞った製品が各社から出そろい、価格も5万円前後まで下りてきています。Meta Glasses はその流れの中で、Meta 自身が価格の下限を引き下げにきた製品と位置づけられます。
一方で、機能が横並びに近づくほど、選ぶ理由はフレームの形や色といったファッション寄りの要素に移っていきます。26通りという組み合わせの多さと、Kylie Jenner とのコラボレーションを前面に出した構成は、その現実に沿ったものだといえます。眼鏡は毎日顔に載せるものなので、性能表よりも「掛けたときの見た目」で決まる場面は多いはずです。
まとめ
Meta Glasses は、5万600円からという価格でMetaのAIグラスの入り口を広げる製品です。機能は既存の Ray-Ban Meta や Oakley Meta とほぼ共通で、-12から+2.25までの度付き対応、8時間以上のバッテリー、切れないキャプチャLEDといった実用面の作り込みもそのまま引き継いでいます。全26通りの組み合わせから普段使いできる1本を選べるようになった点が、今回いちばん大きな変化です。
出典:https://about.fb.com/ja/news/2026/08/meta-glasses-launch-in-japan/
出典:https://about.fb.com/news/2026/06/meta-essilorluxottica-partner-launch-meta-glasses/
