SAMSUNGが7月22日のGalaxy Unpackedで披露する新型スマートウォッチについて、発表前のスペック情報が広く出回っています。外観は従来モデルの延長線上に見えるものの、中身は世代交代と呼べる規模で手が入っているようです。SAMSUNG自身も、内部部品を一新してバッテリー駆動時間を伸ばしたと予告しています。

発表は7月22日、SAMSUNGは中身の刷新を予告

Galaxy Unpackedは7月22日の英国時間14時、日本時間では同日22時に開かれます。SAMSUNGはこれに先立ち、新しいGalaxy Watchを健康管理の常時稼働の入口として位置づける予告を出しました。

その中でSAMSUNGは、内部コンポーネントを全面的に刷新し、バッテリー駆動時間を向上させたと述べています。より長く、より正確に健康状態を追えるようにしたという説明で、装着しているだけで計測が続く状態を前提にした設計思想がうかがえます。AIによる分析を組み合わせ、記録した数値を利用者が理解できる形に翻訳する方向も示されました。

公式に明かされたのはここまでで、具体的な型番や仕様は当日まで伏せられています。一方、流通経路から出たとされる詳細な仕様表が発表前に出回っており、内部部品の刷新が何を指すのかがおおよそ見えてきました。

心臓部がExynosからSnapdragonへ

流出情報の中で最も大きいのは、プロセッサの変更です。Galaxy Watch 9とWatch Ultra 2はいずれもQualcommのSnapdragon Wear Eliteを積むとされています。事実であれば、SAMSUNGがGalaxy Watchで自社のExynosを外す初めてのケースになります。

Snapdragon Wear Eliteは今年前半に公表されたウェアラブル向けの新型チップで、3nm世代の製造プロセスを採用し、前世代からCPUとGPUの処理性能をおよそ50パーセント引き上げたとされています。メモリーは両モデルとも2GBで統一される見込みです。

腕時計サイズの製品では、処理性能の向上がそのまま消費電力の増加につながりやすく、世代交代のたびに駆動時間との綱引きが起きます。製造プロセスの微細化を伴う今回の変更は、その綱引きを有利に運ぶための選択とみるのが自然です。SAMSUNGが予告した駆動時間の向上も、この置き換えと無関係ではないでしょう。

バッテリーはUltra 2が大きく伸び、標準モデルは小幅

バッテリー容量の扱いは、2つのモデルではっきり分かれています。

大きく動くのはWatch Ultra 2です。直近2世代が590mAhで据え置かれていたのに対し、新型は800mAhに増えるとされています。容量比で35パーセント以上の増加で、耐久系のスポーツや数日単位の連続装着を想定した層には分かりやすい変化です。

対して標準のGalaxy Watch 9は控えめです。40mmは325mAhのまま据え置き、44mmが445mAhへ小幅に増える程度とされています。ただし、駆動時間はチップの電力効率とソフトウェアの制御でも変わるため、容量の数字だけで前世代と比較しても実態はつかめません。この点は実機のレビューを待つ部分になります。

なお、充電速度については流出した仕様表に含まれておらず、現時点では判断材料がありません。

ストレージと通信、ソフトウェアの世代

Galaxy Watch 9では、ストレージに64GBの選択肢が加わる可能性が指摘されています。スマートウォッチ単体で音楽やアプリを持ち歩く使い方を考えると、容量の余裕はスマートフォンを置いて出かけられる範囲を広げます。

通信面ではBluetooth 6.0への対応が挙がっています。接続の安定性や測距の精度に関わる規格で、周辺機器との組み合わせで効いてくる部分です。

ソフトウェアは、Wear OS 7とOne UI 9を最初から搭載する見込みです。健康データの見せ方に手を入れたとされる項目もあり、SAMSUNGが予告したAIによる解釈の強化は、このソフトウェア側の更新として現れることになります。

本体サイズは40mmと44mmの2種類で、カラーはサイズごとに用意される色が異なるという情報も出ています。ここは発表当日に確定する部分です。

発表前情報の扱い方

ここまで挙げた内容は、SAMSUNGが公式に認めた「内部部品の刷新」と「駆動時間の向上」を除けば、いずれも発表前の流出情報です。仕様表が実機と一致する保証はなく、直前で仕様が変わることも、地域ごとに構成が分かれることもあります。

特に価格と発売日は流出情報の精度が落ちやすい項目です。日本での取り扱いの有無や時期についても、現時点で確かなことは言えません。購入を検討している場合は、7月22日の発表内容を見てから判断するのが確実です。

まとめ

Galaxy Watch 9とWatch Ultra 2は、Exynosを離れてSnapdragon Wear Eliteを採用し、Ultra 2はバッテリーを590mAhから800mAhへ引き上げるとみられています。標準モデルの容量増は小幅ですが、64GBストレージやBluetooth 6.0、Wear OS 7といった更新が重なります。外観の変化が小さい分、実際の差は駆動時間と健康計測の精度に現れそうです。答え合わせは7月22日のGalaxy Unpackedです。